「正論やめて」『ワンピース』ルフィが海軍に論破され悪役認定!?

　3月26日放送のTVアニメ『ワンピース』（フジテレビ系）第781話「執念の3人　麦わら一味大追跡戦」で、主人公の麦わらの一味がこれでもかというほど悪役として描かれていたことが、ファンの間で話題になっているようだ。

　現在『ワンピース』はTVアニメオリジナルストーリーの“海軍超新星編”に突入しており、ルフィたちは海軍基地に潜入して食料を強奪しようとしている真っ最中。そこで遭遇したのが、オリジナルキャラ海軍超新星のグラント（声：花江夏樹）、ボナム（声：安元洋貴）、ザッパ（声：古川慎）であった。

　しかしこの3人はなかなかの視聴者の期待を裏切る弱さで、ルフィたちを特に追い詰めることもなくあっけなくあしらわれてしまった。グラントはボロボロになって頭から血を流しながら「海賊も四皇も全部俺が倒すんだぁぁ!!!」と叫んでルフィに意地の一発を浴びせようとするが、その攻撃すらも簡単に避けられて腹にワンパン入れられてダウンというなんとも悲しい結果に。これには「ちょっと弱すぎるだろ」「主人公っぽいこといってるのに弱いな」「主人公補正がない主人公みたいだな」と、敵の方が主人公っぽいと指摘する声が。

　その後、食料を盗んで逃走を続けるルフィたちの前に立ちはだかったのが海軍中将のプロディ（声：多田野曜平）だった。ここでプロディ中将が、ルフィたちをさらに悪役っぽく見えてしまうセリフを投げかける。

「若僧ども、ここを通すわけにはいかん。お前ら海賊の蛮行でどれだけの市民が怯え、涙を流し暮らしているか、想像したことがあるかぁぁ!?　自分らの夢のために市民が泣いていても、それを冒険と言い切るお前らを、海軍である俺たちは許すわけにはいかんのだぁぁぁぁぁ！！！」

　この言葉にネット上では「ド正論だ」「正論やめて」「うわ痛いところ突かれたな」といった声が上がった。“海賊”といいつつも、ルフィたちは基本的に人助けをしたり、国を救ったり、市民に迷惑をかけない冒険をしたりしているが、確かに今回ばかりはただの食料窃盗という完全な犯罪行為。もちろんルフィたちは海賊なので善行をする必要など全くないが、主人公がここまで論破されているさまは異様。

　以前はインペルダウン編でハンニャバルが同じような言葉をルフィに浴びせて「ド正論」「ルフィさんはホントに外道だな」と話題になったこともある。しかし冒険家じゃなく海賊らしい行為をするほうが「偽善的じゃなくてかっこいい！」という声もあるので、これからも自由に突き進んで、邪魔なやつは正論を吐いてこようがぶっ飛ばしていってほしい。