『今日貸した○○円、今度返してね』メールだけでも証拠に? カップルの金銭トラブル

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2017年04月21日 08:04  ヒトメボ

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ヒトメボ

「少額は返ってこないもの」と考えたほうがいいかも
いくら恋人同士といえど、お金の貸し借りはあまり気分の良いものではありませんよね。でも、「少額なら…」とつい、甘えてしまったことはありませんか? そこで今回は、ヒトメボ読者に「恋人とのお金の貸し借り」について聞いてみました。(回答者:37人/男性19人、女性18人)

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Q.恋人とお金の貸し借りをしたことがありますか?

・はい…23人(男性9人、女性14人)
・いいえ…14人(男性10人、女性4人)

 6割のカップルは、お金の貸し借りをしたことがあるそうです。また、そのうち4割にあたる11人は、貸し借りを清算しないまま別れてしまった経験があるとのこと。ちなみに100万以上という大金の貸し借りも少数見受けられました。

 恋人にお金を貸して嫌な思いをした方々の話を聞いてみると…。

●カードを貸した
「『クレジットカードを持ってないからカードを貸して』といわれた。支払日になっても、バイトの給料日になっても返ってこなかったため、それ以来、恋人とはもう二度とお金の貸し借りはしないと誓った」(東京・26歳女性)

●経営の維持費として貸した
「キャバクラの経営に関わっていた彼は経営の維持費と言って毎月10万づつ借りていった。返す見込みを聞いても『ちゃんと返すよぉ』とだけの曖昧すぎる返答。彼の実家を知っていたので裁判を起こし30万しか返ってこなかったけどそれ以来キッパリと別れました」(千葉・33歳女性)

●生活費として貸した
「両親が離婚していて、お金がなかった彼女が生活に困っていたから。貸したら音信不通になり、別れました」(埼玉・26歳男性)

●旅行中にかかったお金を貸した
「旅行中に財布を失くした彼の代わりに、おみやげ代などを出していたら、『くれたんだと思った』ととぼけられた」(宮城・22歳女性)

●ギャンブルに注ぎ込んだ
「彼は、ほぼギャンブルに注ぎ込んでる。実家暮らしで親のお金にも手を出していたらしく、家を追い出された。一気に愛想がつきた」(埼玉・28歳女性)

●飲み代を貸した
「飲み代。私以外にも友達に借りていて、そのお金でまた飲みに行っていた。借りているお金を返してもいないうちから、また飲みに行くなんて、神経を疑って別れた」(東京・24歳女性)

 高い買い物をするときに貸すというよりも、日常的なお金の貸し借りが多いようです。しかし、少額ならまだしも数万円もの高額になると「仕方ない…」では諦めがつかないもの。こうした恋人間での貸し借りの場合、お金は返ってくるのでしょうか?


●口約束だけでは可能性が低い

「状況にもよりますが、口約束だけでお金を貸していて、後で相手が『もらったものだ!』と言って争いになった場合、返ってくる可能性は低いですね。契約書などの証拠がないと、お金を『貸した』のか『贈与した』のかという判断がつかないためです。例えば、車の頭金にするため、一度に大金を貸した場合。普通はそんな大金を『贈与』する人はいないといえるため、『貸した』と認められやすく、返してもらえることもあります。逆に、毎週1万円ずつ渡していて、気づけば100万円に膨れ上がっていたという場合は、『贈与した』と見なされてしまう可能性があり、返ってこないこともありますね」(佐藤大和弁護士)

 なるほど。しかし、恋人と金銭の契約書を交わすことって少し抵抗が…。「書面に残す」以外で証拠となるものはあるのでしょうか?


●書面が難しい場合はメールでも可

「恋人にお金を貸すのであれば、書面に残しておくことがベスト。ですが、書面が難しいのであれば、『今日貸した○○円、今度返してね』というメールを送っておくのもいいでしょう。メールも有益な証拠になるので、いざというときに役立つはずです。貸した際に、手帳などにメモしておくこともいいでしょう」(同)

 ちなみに、お金の貸し借りについて争い始めてから、証拠を作るためにメールを送るのは、あまり意味がないそう。お金を貸すなら、貸した時点でメールを送っておくことが重要なのだそうです。

 もちろん、別れずにずっと仲良くしていけば問題ありませんが、そのためにもお金の貸し借りはあやふやにせず、互いにしっかりと把握したほうがいいかもしれませんね。

(有竹亮介/verb)

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