学校の「クラス分け」って、何基準?

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2017年04月21日 14:00  citrus

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新しい学年が始まって、そろそろ一週間。新しい担任の先生の発表に、クラス分けの発表……悲喜こもごもの始業式や入学式だったかもしれませんね。そんなワクワク、ドキドキ、ガッカリ(?)も、次第に落ち着いてきます。日々の生活が、安定してくるまで、あと少しでしょう。

 

さて、ちょっと落ち着いてきて、冷静になって思うこと……

 

「クラス分けってどんな基準でしているの?」

 

お母さん方の立場に立てば、疑問に思って当然だと思います。もちろん、子どもの立場でも、そうですね。私自身、とても小さい小学校(勤務している学校なんですが……)に通っていたので、クラス替えを初めて経験したのが中学校二年生の時でした。今でも、あの緊張感、不安感をよく覚えています。まぁ、私のような例は少数派としても、クラス替えが一大イベントであることは、私なりに理解できるつもりです。

 

さて、教師の立場で、クラス替えの基準を考えます。

 

まず、新入学の時です。これは、男女比、双子がいるか否か、出生月のバランス、下校方面など、性格などに関わらない部分で、ある程度、機械的な分け方になります。

 

男女比の配慮などは、お分かりだろうと思います。出生月のバランスは、私としては、そう大きな問題ではないように感じますが、お母さん方は、結構気にされます。3年生ぐらいになればいいのですが、まだ生まれて6年やそこらです。4月生まれと3月生まれの差については、考慮する必要もあるでしょう。

 

出身幼稚園や保育園の偏りは、私が聞いたところでは、配慮する学校もあるようです(私の勤める学校では、さほど重要なファクターとはとらえていません)。確かに、同じ幼稚園などの出身児が固まると、クラスでの人間関係を新しく築きにくくなります。結局は、時間が経ち、子ども達の人格ができてくれば、大丈夫なのですが、新入学時には配慮する価値もありそうです。そして、その上で、幼稚園や保育園との情報交換で聞いた一人一人の様子を踏まえて分けます。

 

二年生以上は、男女比や双子の有無など機械的な分け方は当然あるのですが、前年度の人間関係を考慮したり、担任のキャリアを考えたりして行うようです。

 

ようです? そうなんです。実は私の勤める学校では、クラス替えを基本的にしていないので、二年生以上については、知人から聞いた情報をお伝えするのみ、なんです。え? と驚かれる方が多いと思います。これも、理念がそれぞれ特徴的な私立学校の一面ですね。6年間、クラス替えをしないことのメリット、デメリットは、また別の機会に譲るとして話を戻します。

 

「せっかく、仲良し5人組で入学したのに!」「仲良し3人組で1年間最高だったのに……」フタを開けてみたら、バラバラ。あ〜、もう今年は終わった……。そんな気持ちになっている子どももいるかもしれません。でも、人間万事塞翁が馬と言います。何が良くて、何が良くないか、なんて、全くわかりません。あれだけ仲良しだったあの子とくっついてばかりでは、人間関係に広がりがなくなったかもしれません。あんなに大嫌いだったあの子と、なんと仲良しに! そんなことも、十分、あるのです。お母さんなら、きっと、そういう眼差しで、新しい学年のはじまりを見てくださっていると思います。

 

新しい学年の始まりは緊張の連続で、普段以上に疲れがちですし、繊細に受け止めがちです。そんな今だからこそ、お母さんが、「これは、運命の出会いよ!」という心持ちで、お子さんの話を聞いてくださると、お子さんは早く安心できます。

 

とはいえ、お母さんだって、悲喜こもごもですよね。「あ〜、この先生か」「あ〜、あの子とは本当は離れて欲しかったなぁ……」。けれども、与えられた環境を活かす方向に気持ちを向けた方が、充実した一年を過ごせます。早くそんな気持ちを乗り越えるために、今こそ、お母さんのストレス発散が必要です! 本当に安心してグチを言い合えるお友達と高級ランチでもして、お子さんの気持ちを整える心のスキマを先に作っておくのがオススメです。まだこの一年は始まったばかり。クラス替え直後の今、むしろお母さんのストレスケアが重要かもしれませんね。

このニュースに関するつぶやき

  • クラス分けの内情など公表しない方がよろしい。もっとも,この記事では参考にもならないけど。
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