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関節リウマチ、治療目標の共有で治療満足度に3.6倍の開きが

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2017年04月21日 18:02  QLife(キューライフ)

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QLife(キューライフ)

「症状をコントロールしたい」医師と「この痛みをなんとかしたい」患者


オックスフォード大学 ノーマンコリソン筋骨格部門教授 ピーター・C・テイラー先生

 関節リウマチの治療は、新しい薬剤の登場などにより、大きく進展しています。かつては、「不治の病」として恐れられていた関節リウマチも、今では、疾患活動性(炎症や症状の強弱などを総合的に評価する指標)の低下に加え、一部の患者は寛解も達成可能という考えが、医療者の中では一般的になりつつあります。しかし、その治療法の進展とは裏腹に、患者の治療満足度はそれほど向上していません。その背景には患者と医師の治療目標の乖離があります。

 関節リウマチ治療において、医師は関節破壊の進行抑制や身体機能障害の防止、生命予後の改善といった、症状をコントロールし、長期の障害を防ぐことを重要視します。一方、患者は、朝のこわばりや痛みといった、「日常の活動ができるようになるか」「今日のこの痛みをなんとかできるか」を重視。そこに大きなギャップが生じています。

 そうしたなか、近年、患者による症状・医療行為の主観的評価である「患者報告アウトカム(PRO)」という評価基準が注目されつつあります。患者が直接QOL評価などを行うPROは、関節リウマチ治療における重要な指標として、認識が高まっています。

 日本イーライリリー株式会社は4月17日、関節リウマチ治療におけるPROの重要性と患者の求めるQOLをテーマにプレスセミナーを開催。オックスフォード大学教授のピーター・C・テイラー先生、リウマチ患者会である「公益社団法人日本リウマチ友の会」会長の長谷川三枝子さんによる講演と、患者目線に寄り添ったリウマチ医療の推進に注力されている慶應義塾大学医学部内科学(リウマチ内科)講師の金子祐子先生を交えたパネルディスカッションが行われました。

「病気」の治療ではなく、「病気の患者」の治療を

 関節リウマチ治療の重要指標の1つである疾患活動性。ある調査によると、医師と患者でこの疾患活動性の評価にギャップがあることが分かりました。長谷川さんはその原因について、「痛みや倦怠感の度合いを、患者が医師に上手く伝えられないから」といいます。

 テイラー先生も「関節リウマチ治療のゴールは、炎症をコントロールすることだけでなく、長期QOLを最大限に改善することまで考えることが大切です。言い換えると“病気”の治療を行うのではなく、“病気の患者”の治療を行うといえます」とPROの必要性を語ります。日本国内でもPROは徐々に導入されているとのことですが、「残っている痛みや倦怠感を評価するためには使われていないことが現状」と金子先生。

 日本リウマチ友の会が行った調査によると、現在の主治医と治療目標について話し合ったことがある患者は全体の42.7%と半数以下でした。さらに、「話し合ったことがある」患者は、「話し合いも説明もなかった」患者に比べて治療満足度が3.6倍高かったことが分かっています。

 「患者側も、診察前に病状の経過などをまとめておくことや、分からないことは積極的に聞くなどの姿勢を持つことが大切です」(長谷川さん)治療目標共有のために、治療を通じて自分がどのように生活できるようになりたいかを主治医に伝えることから始めてみてはいかがでしょうか。(QLife編集部)

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  • リウマチの痛みとかは説明しづらいんだよ...どんな痛み?とか訊かれてもなぁ...結局、罹患した経験が無いと判らないのよな...しかも痛む部位も痛み方も、その後の症状も個人差が結構大きい
    • イイネ!1
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  • リウマチの痛みとかは説明しづらいんだよ...どんな痛み?とか訊かれてもなぁ...結局、罹患した経験が無いと判らないのよな...しかも痛む部位も痛み方も、その後の症状も個人差が結構大きい
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