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弥生時代に2つの楼閣(ツインタワー)の可能性…奈良・田原本の唐古・鍵遺跡

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2017年04月21日 20:37  産経新聞

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産経新聞

写真唐古・鍵遺跡から新たに確認された、楼閣を描いた土器片。つぼは復元品=21日、奈良県田原本町(前川純一郎撮影)
唐古・鍵遺跡から新たに確認された、楼閣を描いた土器片。つぼは復元品=21日、奈良県田原本町(前川純一郎撮影)

 全国有数の弥生時代の集落跡である唐古(からこ)・鍵(かぎ)遺跡(奈良県田原本町)で、楼閣(ろうかく)が描かれた弥生時代中期(約2千年前)の土器片が新たに見つかり、同町教育委員会が21日、発表した。


 楼閣は物見やぐらのような楼状建物。同遺跡ではこれまでに楼閣を表現した土器片2点が出土しているが、今回の土器片はこれらとは別の楼閣を描いている。楼閣を表現した弥生土器は全国的に極めて珍しく、専門家は「遺跡には実際に2つの楼閣があった可能性がある」としている。


 見つかった土器片は壺の一部で、長さ6.1センチ、幅3.7センチ。屋根を表現した13本の斜線と、柱を表した1本の線刻が残っていた。平成3年に出土し、これまで保管されていたが、昨年度の再調査で楼閣を表現した土器片と分かった。


 唐古・鍵遺跡では平成3年と12年に楼閣を描いた土器片と大型建物を描いた土器片が出土。同じ壺(高さ約50センチ)の破片とみられている。今回の土器片も色や厚みからこの壺の一部と考えられるものの、屋根の斜線の間隔など表現の違いから別の楼閣と判明。1つの壺に2つの楼閣と大型建物を描いているとみられ、町教委は「実際に2つの楼閣と大型建物があり、ここを治めた王の居館の可能性がある」としている。


 石野博信・兵庫県立考古博物館名誉館長は「中国・漢の時代の資料には2つの楼閣や建物を描いた絵がある。唐古・鍵にも同じように2つの楼閣があった可能性がある」と話している。


 楼閣を描いた土器片は22日〜5月28日に同町の唐古・鍵考古学ミュージアムで公開される。


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