「忙しい人は読まないほうがいい」とのフレコミを公に謳うニュースアプリ『ネタリカ』によると、全裸に股間を金属製のお盆で隠し、それを左右交互に抑えたり持ち替えたり裏返したり、素早くしゃがんだり横歩きなどの動作を取り入れる芸風が、去年末の『ガキ使大晦日SP』（日本テレビ系）の出演や、今年２月の『R-1ぐらんぷり』（フジテレビ系）の優勝……などをきっかけとし、只今大ブレイク中のお笑い芸人・アキラ100％が、早くも窮地に立たされているという。すわ！ また不倫か……ってな事情じゃ今回はなく、どうやらこういうことらしい。
「アキラ100％がブレイクして以降、彼の裸芸を真似したがる子どもが爆発的に増えました。インパクトの強さを考えれば、やはり子どもからすれば真似したくなる。給食用の皿を使って、教室内で裸芸の真似をする子どももいるようです」（スポーツ紙記者）
ここまでは、まあ想定内の出来事だとも言えるのだが、問題はなんと！「大人が子どもに裸芸を強要した事件が起きてしまった」こと。東京都内の小学校に勤務していた男性教師（29）が３月28日、生徒の女児に教室内でアキラ100％の裸芸を命じ、この愚行が女児が家に帰宅後、母親に相談したことから通報され、明らかになったのだそう。
どういう信念や教育方針、あるいは性癖をモチベーションとし、この男性教師が生徒、しかも女児にアキラ100％の裸芸をやらせようとしたのかサッパリ理解できない、まったくもってクレイジーな事件であるが、子ども同士がいじめのツールとしてこの裸芸を好んで使うケースは、残念ながら今後続々と出てきそうな予感はしなくもない。いや、予感はしなくもない……というよりは、おそらく近い将来、イジメに絡めた（※子どもだけじゃなく、大人のあいだでも宴会での強制など、パワハラ問題に発展する可能性さえある）議論は十中八九起こりうると確信めいたものさえあるので、「実際に起こってしまう」前に、あらかじめ私はこう釘を刺しておきたい。
「それとこれは別！」
アキラ100％の裸芸があったから、いじめが生まれるわけではない。仮に、アキラ100％が世に出ていなくとも、加害者側はテレビで仕込んだなんらかの無茶振りをかならず被害者側に要求してくる。それを「お下劣な裸芸」のせいだけにしてしまうのは、学校や親の完全な責任転嫁、的の外れた言い逃れでしかないのだ。
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もし、アキラ100％を、いじめ問題を背景に本気で糾弾するケースに至ったなら、同じ理屈でラグビーの五郎丸ポーズ（ちょっと古いが）も糾弾されて然るべきである。その当時は「五郎丸！」と叫びながら、立てた両人差し指で肛門を突き刺すいじめが流行ったみたいだし。大の大人である私も、一度飲み会で泥酔した男性知人からコレをやられ、ソレがたまたま肛門の痛点に見事突き刺さり、一瞬殺意を感じた経験がある。
「良い子は真似しないでね」
……と、芸のあとに一言添えるだけで充分なのではないか。現に、アキラ100％本人は『R-1ぐらんぷり2017』の優勝会見で、きちんとお茶の間の皆さんに向け、そう注意を促したと聞く。それでもヤッちゃう、ヤラせちゃう子は、もはや「良い子」じゃなく「悪い子」であり、「悪い子」を「良い子」に指導するのは、やはり教師と親の役割でしかないのである！ すごく真っ当なこと言ってますよね？ 今日の私……。
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