一番ヒットを打てなかったプロ野球選手は誰?

1

2017年04月26日 16:00  citrus

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

citrus

写真

 

2016年6月15日(日本時間16日)、イチローはピート・ローズが持つ歴代最多安打を抜いた。「日米通算」への賛否はさておき、ヒット数は4257本(NPB=1278、MLB=2979)に到達した。

 

名球会の条件である2000本安打。名選手が目指すこの数字もイチローにとっては、「単なる通過点」という言葉さえも不似合いな印象だ。2004年に2000本をクリアし、2013年には4000本を記録。「イチロー、9年ぶり2度目の2000本安打」というニュースのヘッドラインも、どこかギャグに見えてしまう。

 

日本のプロ野球選手として一番ヒットを打った選手はイチロー。これは周知の通り。では一方で、一番ヒットを打てなかった、打ち損ねた選手が誰なのかご存知だろうか。

 

イチローである。

 

4257本のヒットを打つのに要した打席数は14339。引き算をすると10082。イチローには10000回以上ヒットにならなかった打席がある。

 

打席数10000以上の日本人選手は、イチローを含めて、野村克也(11970)、王貞治(11866)、張本勲(11122)、衣笠祥雄(10634)、金本知憲(10431)、谷繁元信(10336)、門田博光(10304)、福本豊(10130)、立浪和義(10033)の10人しかいない。※イチロー以外は引退組

 

上記の選手についてそれぞれのヒット数を引いても、イチローの“ヒットにならなかった”打席数には遠く及ばない(今回は「打席数」を取り上げているが、「打数」でもほぼ同じような結果に)。

 

イチローを含め、10000打席という実績は長期間にわたりレギュラーとして試合で出続けている証し。イチローの場合はケガも少なく、1番バッターとしての出場が多いことも打席数の多さにつながっている。

 

華やかな「成功の数字」ばかりに光が当たるが、実はヒットにならなかった打席数……とてつもない打ち損じや凡打の数の上に、イチローの大記録がある。

 

イチローのヒット記録に関するニュースはもはや定期的、機械的に流れてくる。「イチローはすごい」「イチローは誇りだ」等々、街の声とともに報じられる。今回の歴代最多安打達成後も、まるでリピート映像を見せられているかのようだし、今後も記録のたびに続くだろう(次回はメジャー3000安打あたりか)。

 

さて、1人のビジネスマンとして、“想像で”イチローと一問一答を。

 

「自分もイチローさんのように成功したいのですが、どうすればよろしいでしょうか?」

 

「成功したい?であれば、あなたはまず、成功のためにどれだけ『打席に立っていますか?』」

 

そんなイチローらしいクールな返しが聞こえてきそうだし、耳が痛い。

このニュースに関するつぶやき

  • ただの禅問答やないかーい!
    • イイネ!1
    • コメント 2件

つぶやき一覧へ(2件)

前日のランキングへ

ニュース設定