禁酒法到来? たばこに続いてとうとうアルコール規制まで?

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2017年04月26日 22:00  citrus

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ダイヤモンド・オンラインによると、4月1日、厚生労働省に「アルコール健康障害対策推進室」が設置されたらしい。厚労省側は「あくまで議論はこれから」と言っているものの、ネット上ではアルコール愛飲家たちによる不安の声が、方々で上がっているようだ。
 
じつのところ、この動きは3年前に施行された「アルコール健康障害対策基本法」にのっとったもので、厚労省から直接「都道府県ごとにアルコール健康障害対策推進計画の査定」を要請されれば、各都道府県は対策を推進する計画を査定せねばならない流れになっており、具体的には「飲み放題サービスがなくなるのでは?」「自販機でビールなどが買えなくなるのでは?」「公園やベンチや駅前広場など公共の場で缶ビールなどを飲めなくなるのでは?」……あたりのことが心配されている。
 
さて。仮に、である。これら3つの禁止事例が実現化された場合、私のプライベート、飲酒生活は、はたして……?
 
たしかに、私はお酒が大好きな人間だけど、「飲み放題」のサービスは飲食店で滅多に利用しないし、お酒はスーパーやリカーショップなどで購入するので自販機でビールが買えなくなっても大丈夫。あと、公共の場で飲酒するのはせいぜい花見シーズンくらい……つまり、私の飲酒生活には、ほとんど支障はなかったりする。
 
ただ、「たばこ」を例にとってもおわかりのとおり、条例ってやつは20年、30年前を振り返れば、殊のほか大きな力があるのだ。新幹線や飛行機でもたばこが吸い放題だったあのころ、誰が近年の喫煙バッシング状態を想像できただろう?
 
たばこはまだいい。健康的にも明確に「百害あって一利なし」だし、公共の場で吸うだけで他人にも迷惑を掛ける「受動喫煙問題」も生じてくるわけだから、「吸うな・吸わして」の議論をする価値はあるだろう。が、アルコールはどうなのか? たばこほど「健康に害がある」とは証明しきれないし、「適度な量はむしろ体にいい」とさえも一部では言われている。迷惑は……そりゃあ、泥酔した人間は電車のなかでも飲食店のとなりにいても。うっとおしい。けれど、その迷惑のかけ方はモラルで完結できるぶん、受動喫煙とはちょっと違うような気もする。
 
いったい、厚生労働省は、政府は日本って国をいったいどんな風にしたいのか?
 
たばこは一切やらずに、アルコールもたしなむ程度で、朝起きたらランニングに勤しみ、夜はダイエットのためにパサパサの鶏の胸肉など味気ない健康食品やらペリエやらで腹六分目程度の食事を繰り返し、皆が皆ライザップみたいな肉体にバンプアップされ、0時前には床に就く……そんな感じにしたいんだろうか?
 
さすがにそれは気持ち悪い。お酒を飲む、あるいはどの種類のお酒を好むか、さらにはその酔いっぷり……は、現時点では人の個性を形成する大きな要素となっているため、そこだけは死守したい……ところではあるけれど、もしかすれば30年後はそういう“個性”自体が、あまり意味を成さない世界となっている可能性も充分にあり得るので、抗うこと自体無駄なのかもしれない。
 
ちなみに、欧米のアッパークラスではすでに「酒気帯びはセーフでも酔っ払いはアウト」という風潮が“新しい社会常識”となりつつあるのだそう。う〜ん……やっぱ、なんか息苦しい。このまま黙っててホント平気なの? 酒飲みのアナタ、そして私??? 火は小さいうちじゃないと消せませんぞ。
 

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  • この記者、禁酒法がなにか知らなそうですね。
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