甲子園での「タイブレーク導入」どう思う?…野球ファンをリサーチ

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2017年04月27日 12:42  ベースボールキング

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ベースボールキング

タイブレークの導入が検討されているが…
試合の早期決着を促す「タイブレーク方式」の甲子園大会での導入が検討されている。報道によれば、早ければ来春のセンバツ大会から導入される可能性もあるとのこと。

 今春の選抜大会では、史上初となる2試合連続で延長15回引き分け再試合があり、選手の負担を心配する声もあがっていた。

 「タイブレーク」は2008年の北京オリンピックをはじめ、国際大会を中心に採用されており、今春に開催された第4回WBCでも「延長11回以降はノーアウト1塁・2塁からのスタート」というタイブレーク方式が導入された。

 その他、社会人野球では都市対抗で2003年から、大学では全日本選手権で2011年から、高校軟式では2015年から全国選手権で導入されている。高校硬式でも、甲子園大会に直結しない春の都道府県大会では2015年から導入されるなど、「タイブレーク」導入は時代の流れとも言える。

 ただ、導入には賛否両論がある。そこで、野球ファンの皆さんの意見を聞くため、ベースボールキングでは独自のアンケートを実施。今回は、タイブレーク導入だけでなく、「球数制限」や「あったらいいと思う制度」なども調査した。



◆ 高校野球に関するアンケート
(回答数:595)

■タイブレーク導入に
賛成:60.8%
反対:33.6%
どちらともいえない:5.5%

 約6割の人がタイブレーク導入に賛成と回答。その理由としては「選手(特に投手)の負担を減らす」という意見が最も多かった。また、見ている方も「色んな采配を見ることができる」、「緊迫感があって面白い」という肯定的な意見が見られた。さらに「準々決勝くらいまでは導入してもいいのでは」という折衷案なども寄せられた。

 一方で、3割超の人が導入に反対している。「つまらなくなる」、「高校野球の醍醐味がなくなる」などの意見が多数。ただ、球児の負担減という点には賛成の人も多く「タイブレーク導入より先に、日程を緩くして連戦をなくすとか他の方法があると思う」などの声があがっていた。


【賛成意見】
・投手の負担が減るから
・時間が延びると、次に影響する。選手の疲労も軽減できる。ただでさえ、暑くて大変な時期に延々と試合をする必要もない
・ピッチャーの負担軽減は必須課題で パッと思いつく軽減方法はタイブレークか球数制限だが、球数制限は人数が少ない高校に不利になったり公立高が不利になるので、球数制限は避けるとしたらタイブレークは導入すべき
・体のできてない高校生にプロ野球よりも長い延長15回を強いている今の状態がまずおかしい
・選手、特に投手を潰してほしくない
・延長が長引く事により、怪我のリスクも増える。タイブレークがルールになれば、それ相応の戦術もしっかり各々されるので、より面白い試合になると思う
・その日のうちに決着がつかないスポーツ競技はありえない
・タイブレークで勝つも負けるも実力のうち
・いつまでもダラダラと続く試合よりも、タイブレークを導入することで盛り上がりにつながる
・高校卒業後に身体を大事にすれば良かったと後悔する選手が居て欲しく無い
・WBCのように、1回か2回普通に延長戦をやって、それでも勝負がつかなかったら、次の回からタイブレークをするというのがいい
・大学で野球を続けているが、タイブレークになんの抵抗も無いしそれで負けたとしても相手も同じ条件なので悔いは残らないから
・WBCでも見ましたが、良いルールだと思いますね
・細かい投球術を覚えるきっかけになる
・国際大会に合わせた方がいい
・ソフトボールでは昔からあるが、タイブレークは逆に緊迫感があって面白い
・投手の負担はもちろんだが、雨天中止もありうる上で日程的に再試合の可能性を減らすことは重要課題
・各高校、各監督によって色んな采配が見ることができるのではないか
・準々決勝くらいまでは導入してもいいのではないか


【反対意見】
・15回まである試合こそが甲子園
・つまらなくなる
・甲子園らしさが薄れる
・高校野球をやってる身からすると、1回から積み上げてきたのが、突然覆されたらたまったもんじゃない
・球数制限のほうが先
・高校野球はプロ野球や国際大会とは違う。見せものではない。タイブレークよりは延長の短縮を行うべき
・日にちにゆとりを持って大会を組めば良い
・三年間練習してきて大人の意見でタイブレークを導入されたら納得がいかないから。高校野球加盟校全てにアンケートをとるべき
・何があるか分からないのが高校野球
・真剣勝負に水を差しかねない
・選手に悔いが残る。エースが続投され負担が増大する
・試合はスムーズになるかもしれないが、息詰まる投手戦などが見られなくなるかも?
・表裏で不公平感が出てしまう。 最後まではっきり白黒付けた方が後悔しないと思う
・勝ち負けを決めるのだけが、良いとは限らない。
・歴史と伝統ある高校野球において、延長戦でタイブレークを導入することは悪い意味で試合の運命を大きく左右する為、導入を見送ってほしい
・一度しかないかもしれない甲子園大会で、タイブレークで勝敗が決まるのは選手として悔いが残ると思う
・タイブレークそのものより、もっと日程を緩くして連戦をなくすとか他の方々があると思いますね。難しいのはわかっていますけどね
・日程を緩くする。休養日を作る。この2つをまず本気で取り組むべき。引き分け再試合は選手の負担になるのは確か。でも選手達自身はどう思っているのか。決着を付けるため、試合を終わらせるためだけに作られたチャンスで点を取って取られて…で納得できるのか。ケガどうこうを大人が心配するのは当然のことだか、あまりにも大人側の意見ばかりな気がしてならない
・運任せで選手達のここまでの努力を終わりにしてほしくない。指導者がしっかり選手の育成をすればいいこと
・一高校球児として望まない
・負けたにしても、勝ったにしても満足感が少なそう
・大人のエゴ
・投球過多や暑さ云々を理由にするなら、サスペンテッドの採用をして再試合自体を止める手立てを考えるのが、大人の仕事では?
・他の方法があるのでは?再試合にせずに延長16回からのスタートにすればよいのではないのか
・高校野球経験者として思うことは、最後の夏は決着をつけさせてあげたいと感じます。ただ、選手の身体が第一なので何か良い方策がないか意見を出しあって欲しいです。春と夏は違う大会だと思いますのでセンバツで導入はありかもしれません


【どちらともいえない】
・春はタイブレークをやってもいいと思う
・甲子園本大会は反対ですが、地区予選ならタイブレーク制度を導入してもいいかと思います。色々な日程などの都合や予定がずれて本大会が遅れては面白みがないので。また、チャンスをどう選手たちが作るかも最大の魅力なので
・タイブレーク制が必ずしも試合時間の短縮、選手の負担軽減に繋がるとは言い切れないから
・高校球児の体調や健康面を考えたら賛成だけど彼らにはしっかりと勝敗がつくまで正々堂々と戦ってもらいたいって想いもあるので
・延長15回再試合→翌日延長12回からのタイブレーク、とかなら賛成



■球数制限導入に
賛成:39.8%
反対:43.7%
どちらともいえない:16.5%


 また、「もし球数制限が導入されるとしたら」のアンケートも実施。こちらはタイブレーク導入とは違い「反対」意見が43.7%と賛成の39.8%をやや上回った。

 やはり、多くは「選手層の厚い強豪校有利になる」という意見。「投球制限より連投制限を設けるべき」という声も多かった。


【賛成意見】
・投手の負担が減る
・昔の根性論を未だに押し続ける高校野球は異常
・200球超えのエースは見たくない
・福大大濠の2試合合わせて 300球?まじクレイジー、選手潰すつもりか?
・エースピッチャー一人にやらせて他のピッチャーの出る機会を潰すのはスカウトの人たちも発掘するのが難しいと思うから
・チャンスが広がれば他の投手が育つ
・プロが集まるWBCでも球数制限は課せられている。投手の肩は消耗品である
・考えて野球をするようになる。それはそれで面白いし、負担軽減が第一
・資金力で選手をかき集める高校が有利になるかもしれないが、そうなって人気が陰れば高野連も考えるんじゃない?
・厳しいのはダメだが、120球とか緩めなら構わないと思う
・やはり球数制限を設けるべきです。タイブレークよりこっちが先ですね


【反対意見】
・ピッチャーの揃っている強豪校しか甲子園に出れなくなるから
・選手層の厚い強豪校有利になる
・球数より投げる頻度間隔を考えるべき
・部員の人数の問題で、試合自体の続行が難しくなる学校が出てくる可能性がある
・球数も考えた投球になってしまい本当の実力を出し切れないかもしれない
・まだ投げられるのに降板となると選手も観客も物足りないと思う
・ベンチ入り選手の数を増やすなら賛成
・球数を制限するのではなく、各校の監督が責任持って生徒たちを管理するべき
・限界は人それぞれで違う。指導者に対する健康への啓蒙活動や選手自身が自主的に降板の意思を伝えられる風潮作りの方がよい
・休養日を増やすことで対処すべき
・連投制限はあっても良いと思うが、球数制限には反対。打者との駆け引きなど真っ向勝負の魅力
・制限を設けるよりも指導者の問題。目の前の試合にかける選手、投手の気持ちを考えるとルールというだけで不完全燃焼になってしまう


【どちらともいえない】
・指導者がしっかりしていれば良いから
・選手の立場になれば、チームの勝ちに貢献できるのに投げられない場合があるのはやりきれない想いがあると思うので反対である。 指導者として考えれば、周囲の期待に関係なく選手を守るルールがあれば、投げさせない決断をしやすいし、チーム全体の投手力を上げようとすることで高校野球界のレベルが上がる可能性を秘めているので賛成である
・ある一定の球数制限は必要(150球)
・導入するにしても120球とか連投は出来ないとかWBCほど厳しくなくていいと思う。ただ制限を付けてしまうとドラマはおこりにくいのかな



■こんな制度があったらいいのでは…?

 また、タイブレーク導入や球数制限などのほかに「こんな制度があったらいいのでは」という意見を自由に答えてもらった。

 そこではやはり、「日程の緩和」が最多。そのために「ナイター開催」や「球場分散化」などの提案もあった。


【寄せられた意見】
・日程や球場の調整。サスペンデッドの導入。チケットの値上げや外野席の有料化で、選手や学校の金銭面の負担の軽減。
・2日連続で試合しない
・春の選抜、他会場も使って、グループ戦。最低でも全チームが甲子園で1試合はできる日程にすればいい
・女子の選手としての参加を認める
・投手の連投制限、試合の間隔を少し緩める
・高校野球に蔓延する「人種・性差別」の酷さを早く解消してください
・くだらないルール撤廃(黒スパイク、連帯責任とか)
・DH制
・ベンチ入り人数の増員
・甲子園本大会でもコールドゲームの導入(準決勝・決勝以外)
・チャレンジ
・少し脱線した話となりますが 地域住民のことも考えて欲しいので前日から並んだりしてる方はやめて欲しいです。ロープを引いて並べなくしたり、近くには入れなくしたりしてほしいです
・準々決勝以降は必ず中1日、決勝戦は中2日空けて試合をするような。選手達の負担が少しでも減るようなスケジュール編成
・連投数や累計の球数による制限。大会開始前にアンケートなどで将来野球を続ける意思があるか確認し、続ける意志があると答えた選手には球数制限を設け、続ける意志がないと答えた選手はドラフトで指名出来ない、という制度。(こちらは実現どうこうは度外視の思いつきです)
・出場校の見直し(地区予選の出場校が多都道府県に対しての見直し)
・地域リーグ制
・特に夏の大会の開催時間帯の変更。具体的には、日中の暑い時間帯の試合を止めて午前中と夕方からにする
・現在、2校合同でチームを作る制度がありますが、それを拡充し、近隣地域から選手を集めた選抜チームによる参加を認めてはどうか
・投手に関して、登板前のメディカルチェックを導入すべき
・コーチまたは保健教員のベンチ入り。監督と責任教師だけでは真夏の体調管理は厳しい
・三位決定戦
・一、二回戦は複数球場開催で良いと思う
・野球連盟からトレーナーを出す
・21世紀枠は2校でいい。他とレベル差があるので、最初から2校が対戦する方がいい
・野球留学の制限
・バット、スパイク、手袋等の色はもう自由でいいんじゃないかと
・球数制限を導入するなら複数投手を用意できない学校のために補強選手制度を併用すべき
・延長12回までにする
・危険と判断された場合の給水時間など(テンポの悪さには繋がるが選手を守ることになる)
・延長15回での引き分け再試合はやめて、翌日に16回からスタートしてほしい
・高校野球に限らず、サッカーのような天皇杯をやって欲しい。プロ、アマ構わずガチの試合を見て見たい
・現役のプロ野球選手やOBの指導を仰げる環境をもっと整えるべき。もっと自由にするべき
・順延が続いても、休養日は絶対無くしたらダメだと思う
・序盤戦の近隣球場(ほっと神戸、京都わかさ、舞洲等)での分散開催
・坊主の禁止。サングラス着用の許可。ユニホームのデザインの全面自由化 。ユニホームの着方の自由化。これは高野連への私の根強い反対意見です。実際に試合を行う上での制度では、人数枠の増加を求めます。ベンチに投手が多く控えていれば、それだけ1人に負担が集中することもなくなると思います。前述したサングラスの着用も含め、選手の健康は1番に考えるべきと思います

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