"感情を認識するドレス" IBMのテクノロジー活用し三浦大地がデザイン

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2017年04月27日 17:24  Fashionsnap.com

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「ドスカトーキョー」がデザインを手掛けたコグニティブ・ドレス Image by: FASHIONSNAP
三浦大地によるドレスブランド「ドスカトーキョー(Dosqa Tokyo)」が、IBMのコグニティブ・テクノロジーを活用した「コグニティブ・ドレス」のデザインを手掛けた。「Watson Tone Analyzer」というAPIが、ツイートに込められた感情を分析。感情ごとに振り分けられた色がドレスに設置されたLEDライトと連動する仕組みになっている。

 ドレスは、4月27日にスタートしたイベント「IBM Watson Summit 2017」で国内初披露。来場者らによるイベントに関するハッシュタグ付きツイートに込められた感情やトーンをWatson Tone Analyzerが分析し、5つの感情(喜び、開放感、穏やかさ、人間性、外向性)に当てはめる。最も強力だった感情の情報がドレスに送信され、LEDライトとしてリアルタイムでドレスを彩る。例えば、「可愛い」とハッシュタグ付きでツイートすると、ドレスが"喜び"を表すピンク色に染まる。
 コグニティブ・ドレスは、「テクノロジー時代のファッション」をテーマに昨年5月にニューヨークで行われたイベント「メット・ガラ(MET GALA)」で世界初披露。ドレスのデザインは英「Marchesa」が手掛け、モデルのカロリナ・クルコヴァ(Karolina Kurkova)が着用した。米国に続き中国とドイツで各国のデザイナーによるコグニティブ・ドレスが発表され、日本は世界4カ国目となる。ドスカトーキョーが発表したコグニティブ・ドレスは、チュールが贅沢に使われたボリュームのあるデザイン。白を基調にし、LEDの色を際立たせた。三浦は、デザインのポイントについて「幻想的な霧に包まれた光のように、輪郭が曖昧なチュールのラッフルを使用した。人工知能で光が変化するというテクノロジーがドレスに命を吹き込むと同時に、テクノロジーに温かみを感じるようなフェミニンなデザインにした」と説明。IBM Watson Summit 2017の会場では、今回のために制作されたドレスに加えて、ドスカトーキョーが2016年春夏コレクションで発表した花びらのような装飾が施されたデザインのコグニティブ・ドレスも展示されている。
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