FIA「ホンダ救済策はなし」と明言。F1パワーユニット上位3社の格差縮小に満足感を表明

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2017年04月29日 08:12  AUTOSPORT web

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FIAは、2017年、F1パワーユニット間の格差が縮まったとの結論を下した
FIAは、2017年のF1序盤3戦における各パワーユニットのパフォーマンスを分析した結果、上位3社に関しては、目指していた0.3秒以内の格差に収まり、ひとまず目的を達成したと宣言した。

 F1マニュファクチャラーとFIAは、昨年のスペインGPの際に、エンジンパフォーマンスの均衡化を図るという点において合意していた。2017年最初の3戦について、パワーユニットごとにパフォーマンスを詳細に分析し、バルセロナサーキットを想定したデータを導き出し、トップ3エンジンの格差が0.3秒内に収まらなかった場合、ストラテジーグループの介入を検討するという内容だったということだ。

 FIAは、データ分析を行ったところ、メルセデス、フェラーリ、ルノーのラップタイム差は0.3秒以内に収まっているという結論が出たと表明した。

 F1レースディレクター、チャーリー・ホワイティングによると、分析のプロセスは「極めて複雑」で「我々だけが有するデータすべてに基づいて、非常に詳細なシミュレーション手法」を用いたと述べている。

 その結果は、今週行われたF1ストラテジーグループ会合においてチームに公表されたということだ。しかしレッドブルはこれに不満を示し、本当にパートナーであるルノーのパフォーマンスはメルセデスやフェラーリと0.3秒差以内なのかと、会合中に尋ねたといわれている。

 ホワイティングは、FIAはマニュファクチャラーとの間で合意した手順に厳密に従って分析を行ったとして、異議は認められないと語った。

「この手法に関しては全員が合意している。それが何より重要だ」とホワイティング。
「エンジンマニュファクチャラー4社が何時間にもわたって話し合い、この複雑な手法について徹底的に議論したのだ」

「パワーユニットマニュファクチャラーとの間でなされたことで、チームと議論したわけではないので、意外に思われる要素が多少あるのかもしれない。だが我々はこのシステムで定義された形で、パフォーマンス差の縮小を確認した」

「これについて改めて交渉することはできない。約1年前に決められたことなのだ」

「彼らはどのように分析が行われるか承知していた。実際に、そのとおりに行われたのだ。そしてその結果がここに導き出された」

 性能差の是正はトップ3のマニュファクチャラーにのみ適用することで合意されていたといい、そのため残るホンダの救済は行われないということだ。

「誰かを救済することが目的ではなかった」とホンダの救済について聞かれてホワイティングは答えた。

「トークン制度の撤廃など、格差の縮小を目的に導入した手段がうまく機能したことを確認することが目的だった」

 ホワイティングは、今シーズン中は引き続き、各パワーユニットのパフォーマンスをモニターし、0.3秒以内の差を維持するよう努めていくと述べた。

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