田中さんと小日向さんはテレビでの共演がきっかけで2003年に結婚。23歳という若さで結婚した小日向さんは、結婚をきっかけに仕事をセーブして子育てに専念し、田中さんのほうもイクメンとして有名だったとか。
そんな、子煩悩なおしどり夫婦として知られていた二人が離婚をしたことも驚きでしたが、もっと世間を賑わせたのは「親権」のことではないでしょうか。田中さんと小日向さんの間にいる12歳の長男と9歳の次男という2人の子どもの親権は、どちらも田中さんが持つという報道がありました。
一般的にも、離婚問題は夫婦のその後の人生に大きな影響を及ぼすだけではありません。二人の間に生まれた子どもをはじめ、親戚や仕事先の人など多くの人たちに影響を与えることでもあります。だからこそ、離婚という選択を決断するまでには時間がかかって当然です。田中さんと小日向さんも、ずいぶん時間をかけて出した決断だったのではないでしょうか。
とくに大きい問題になるのは、子どものことについて。子どもたちが自立できるようになるまでは、責任を持つ義務が親にはあるからです。この義務は、子どもを育てている親が再婚して、子どもに新しい父親や母親ができたとしても変わることはありません。
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親権者を決めるときの判断基準は、「子どもの福祉」ということが重要視されます。子どもの意志が尊重されるのは10歳以降となるため、子どもが幼いほど、母親に親権は与えられる可能性は高くなります。社会通念的には、「子どもには母親が必要だ」という考えが定着しているからです。ですが、子どもが母親がいなくても十分に育っていける環境であるなど、裁判所が「父親が子どもを養育するほうがいいだろう」と判断できる材料を整えれば、父親が親権を持てる可能性はあります。
ちなみに、親権は共同で持つことはできず、夫か妻のどちらかが親権者となります。 ですが、法律的には「身上監護権」と「財産管理権」という2つの権利に分けることができ、切りはなして決めることも可能です。
繰り返しになりますが、もっとも大切なのは「子どもの幸せ」を考えること。田中さんと小日向さんのお子さんたちにも、この先たくさんの幸せなことが訪れることを願います。