【結婚・離婚の幸福論】ココリコ田中の離婚、父親が親権を持つという意味

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2017年05月17日 00:00  citrus

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お笑いコンビ「ココリコ」の田中直樹さんが、タレントの小日向しえさんと協議離婚したことを発表しました。

田中さんと小日向さんはテレビでの共演がきっかけで2003年に結婚。23歳という若さで結婚した小日向さんは、結婚をきっかけに仕事をセーブして子育てに専念し、田中さんのほうもイクメンとして有名だったとか。

そんな、子煩悩なおしどり夫婦として知られていた二人が離婚をしたことも驚きでしたが、もっと世間を賑わせたのは「親権」のことではないでしょうか。田中さんと小日向さんの間にいる12歳の長男と9歳の次男という2人の子どもの親権は、どちらも田中さんが持つという報道がありました。

一般的にも、離婚問題は夫婦のその後の人生に大きな影響を及ぼすだけではありません。二人の間に生まれた子どもをはじめ、親戚や仕事先の人など多くの人たちに影響を与えることでもあります。だからこそ、離婚という選択を決断するまでには時間がかかって当然です。田中さんと小日向さんも、ずいぶん時間をかけて出した決断だったのではないでしょうか。

とくに大きい問題になるのは、子どものことについて。子どもたちが自立できるようになるまでは、責任を持つ義務が親にはあるからです。この義務は、子どもを育てている親が再婚して、子どもに新しい父親や母親ができたとしても変わることはありません。

たとえばシングルファザーになって子どもを養育することになっても、母親との面会は可能な範囲で叶えたり、元妻の新しい人生を応援したりする、といった態度はとても大切です。私の過去の相談ケースでは、子どもがあって離婚をする場合、約8割程度が母親が親権を取っています。なので、シングルファザーという選択は、はじめは周囲の人に誤解を受けたり、なかなか理解を得られなかったりすることもあるかもしれません。ですが、そこは堂々と「離婚という決断をした自分」「子どもを愛情を持ってしっかり育てると決めた自分」の信念を貫いてほしいと思います。 親権は親が持つ権利ではありますが、忘れてならないのは「子供の幸せのための権利である」ということです。

親権者を決めるときの判断基準は、「子どもの福祉」ということが重要視されます。子どもの意志が尊重されるのは10歳以降となるため、子どもが幼いほど、母親に親権は与えられる可能性は高くなります。社会通念的には、「子どもには母親が必要だ」という考えが定着しているからです。ですが、子どもが母親がいなくても十分に育っていける環境であるなど、裁判所が「父親が子どもを養育するほうがいいだろう」と判断できる材料を整えれば、父親が親権を持てる可能性はあります。

ちなみに、親権は共同で持つことはできず、夫か妻のどちらかが親権者となります。 ですが、法律的には「身上監護権」と「財産管理権」という2つの権利に分けることができ、切りはなして決めることも可能です。

繰り返しになりますが、もっとも大切なのは「子どもの幸せ」を考えること。田中さんと小日向さんのお子さんたちにも、この先たくさんの幸せなことが訪れることを願います。
 

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