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大阪や上海に強敵、満足度も低下 どうする「夢の国」ディズニー

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2017年05月19日 11:32  AERA dot.

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写真人気が高まりつつある上海ディズニーランド (c)朝日新聞社 
人気が高まりつつある上海ディズニーランド (c)朝日新聞社 
 家族や恋人と行きたいテーマパークと言えば、まず思い浮かべるのが東京ディズニーリゾート(TDR)。絶対的な人気を誇っていたが、このところ陰りが見えている。混雑などに伴い入園者の満足度が低下する一方で、国内外のライバルが勢いを増しているためだ。包囲網が強まるなか、「夢の国」も変革を迫られている。


 東京ディズニーランドと東京ディズニーシーを合わせたTDRの2016年度の入園者数は3千万4千人。4年連続で3千万人を上回ったが、14年度の3137万7千人をピークに、15年度3019万1千人と減少傾向だ。

 これに対し、国内で最大のライバルであるユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)は、「ハリー・ポッター」などの大型施設が好調だ。人気アニメキャラクターとのコラボイベントも仕掛けており、15年にはディズニーシーを入園者数で抜いた。恐竜がテーマのジェットコースターなど大型アトラクションも新設し、16年度は1460万人に達した。担当者は「顧客満足度を高めていったのが、好調の一番大きな要因だった」という。

 USJは17年も人気ゲーム「ドラゴンクエスト」とコラボしたアトラクションや、「ミニオン・パーク」の新設などで攻勢をかける。

 米国のテーマエンターテインメント協会が発表した「世界の娯楽施設・テーマパーク入園者数ランキング2015」によると、ディズニーランドは3位の1660万人、4位がUSJの1390万人、5位がディズニーシーの1360万人だった。16年のランキングはまだ発表されていないが、USJが伸びてディズニーシーを引き離しているとみられる。かつてはライバルを寄せ付けず「一人勝ち」と言われてきたTDRの足元は揺らいでいる。

 集客数が落ち込んだ理由として指摘されているのが、パーク内の混雑やサービスの質の低下などだ。人気のアトラクションになると数時間並ぶことが当たり前で、ショーの質も以前ほど高い評価を得られなくなっている。

 TDRを運営するオリエンタルランドの横田明宜取締役常務執行役員は「入園者数が急激に増えたことで、一時的に混雑感が増し、満足度の低下が見られた。高い満足度を伴った3千万人集客を目指している」とする。

 長年のファンで、学生時代にバイトもした30代の女性はこう嘆く。

「4、5年前からキャストの質が低下していると感じる。人手不足からなのかもしれないが、以前はあったプロ意識が薄らいでいる。例えば、笑顔とかゲストへの声かけとかが、自然に行うというよりはやらされている印象を受けた。コアなファン向けのイベントや商品が増えていて、ビジネス優先といった感じも受ける」

 この女性は昨年6月にオープンした上海ディズニーランドに行ったところ、予想以上に楽しめたという。

「日本での報道で悪い印象があったが、行ってみるとパーク内はきれいだしキャストのサービスも良い。アトラクションも最新機器で行列時間も短い。上海は日本から近いし、いまなら東京よりオススメできる」

 上海ディズニーは3月末時点で約850万人の入園者があった。1周年にあたる6月には1千万人を超える見通しだ。

 オリエンタルランドも手をこまねいているわけではない。5月12日にはディズニーシーで、海中を進むような体験ができる新しいアトラクション「ニモ&フレンズ・シーライダー」がオープンした。

 ディズニーランドでは20年春までに総額約750億円を投じて、「美女と野獣」「ベイマックス」などをテーマにした新エリアを開く。

 人材面でも、キャストの教育を強化していくことでサービスの質を上げていく。オリエンタルランドの労働組合は4月から、アルバイトら非正規従業員約1万9千人を組合員にした。待遇の改善や、育児・介護への配慮などを経営側に求めていく方針だ。

 オリエンタルランドの横田常務執行役員はこう意気込む。

「ハードの強化と人材育成などのソフトの強化の2本柱で取り組み、20年度に集客数で過去最高のレベルを目指す。全体では上海と比べて負けていると思っていない。過去に香港ディズニーランドができたときも、香港からの客が増えた。東京の良さと上海の良さは違うので、お互い盛り上げていけたらいいと思う」

 TDRについて詳しい桜美林大学の山口有次教授は、次のように分析する。

「オリエンタルランドはようやく大規模なアトラクションの新設や施設改修の内容が固まり、人材の育成などにも乗り出し始めた。もともと持っているポテンシャルは、USJや上海ディズニーとは比べ物にならない。今はジャンプするためにかがんでいる状態。大規模リニューアルが完成してキャパシティーが増えれば、入場者数は自ずと増える」

 果たして夢の国は再び輝きを取り戻すことができるのか。

※週刊朝日2017年5月26日号※週刊朝日  2017年5月26日号

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このニュースに関するつぶやき

  • ユニバは価格も攻撃的だからなぁ〜(^^;)あと待ち時間が本当に…ヤバイ…
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  • 毎年のように入場料値上げさせ、夢を見させてくれる満足あるのかと思いきや、思うように乗り物にも乗れず(待ち時間長く )だと不満出るよ
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