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子どもが産まれてから、一気に多くの悩みが出てきます。
例えば「母乳にするか? 混合にするか? ミルクだけにするか?」など、ほとんどのママがさまざまな部分で探り探り生活をしているのではないでしょうか?
今日はどのスタイルで子育てをするのか、ご自身に合った方法を見つけていただけるよう、母乳・混合乳のメリット・デメリットをお伝えします。
鳥取県の福祉保健部子育て王国推進局子育て応援課による、平成26年の「産前・産後ケアに関するアンケート調査」の報告書(鳥取県内在住のおおむね0歳から1歳のお子さんを持つママ約3,000人に調査)によると、生後3ヶ月までの栄養は
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母乳:60.4%
混合乳:33.9%
人工乳:4.1%
※総回答数1,282
と、母乳派ママが1番多い結果。
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また厚労省の「平成27年度 乳幼児栄養調査」(調査対象は全国の6歳未満の子ども約5,500人とその乳幼児のいる約4,400世帯)でも生後3ヶ月時点の栄養は
母乳栄養:54.7%
混合栄養:35.1%
人工栄養:10.2%
※総回答数1,235
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とほぼ変わらない結果となっています。
厚労省の調査は1985年から10年に一度のペースで実施されていますが、直近の2005年と15年を比べると1ヶ月時点では約10%、3ヶ月時点では約20%近く母乳の割合が増えています。
ワーママもどんどん増える昨今ですが、出産後1年未満子どもをもつママの母乳を与えている割合は「働いているママ」が49.3%、「育休中もしくは働いていないママ」が56.8%だったそうです。ちなみに05年と15年とで比べると「働いているママ」の母乳を与えている割合は22.6%も増加していたとか。このデータからみるに、母乳派がこの10年ほどで増えている傾向にあるようです。
生後3ヶ月までだと、乳腺炎を引き起こすママも筆者の周囲にはたくさんいます。
また、たくさん赤ちゃんにおっぱいを与えるためにも母乳派が多いということも考えられますね。
どのスタイルを選ぶかは、産んだ産院の方針によっても大きく左右されます。筆者は完全母乳で育てましたが、産院はかなり母乳を推進しているところで、母乳のスパルタ教育で産後すぐから鍛えられました(ミルクOKの許可はほとんど出ませんでした)。
しかし友人が産んだ産院では「私が疲れてたからすぐにミルクあげてくれたよ」と全然違っていたようなので、産院を選ぶ段階から「どのように育てるか」ということを考えていた方が良さそうです。
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母乳が良いのか、混合が良いのか、はたまたミルクが良いのか。皆さん1人ひとりに合ったものを選ぶことが大切です。
一概に何が良いとは言えませんが、筆者が体験した母乳、混合乳のメリット・デメリットをご紹介します。
母乳のメリット・デメリット
母乳のメリット
・泣いたらすぐに与えることができてママが楽
・親子のふれあいが密になる
・ミルク代がかからず経済的
母乳のデメリット
・すぐに消化されて夜中に頻繁に起きてしまう
・子どもから離れられなくなるので1人では遠くに行けない
・母乳への執着が強くなって、卒乳が遅れがち(1歳9ヶ月の娘は今も頻繁に飲みます……)
混合乳のメリット・デメリット
混合乳のメリット
・パパに任せることができる(ママが疲れてる時に夜泣きの対応も任せられる)
・ママが外出しやすい
・腹持ちが良いので、夜中のぐっすり寝てくれるケースが多い
混合乳のデメリット
・毎回調乳するのが面倒
・外出時に荷物が重くなる
・ミルク代、哺乳瓶の消毒代などの出費が増える
筆者は生後すぐの時には搾乳してたものを外出時に夫に与えてもらっていましたが、完全母乳だと途中から、哺乳瓶を全く吸ってくれなくなるケースが多いんです!
直接授乳するしかなくなると、本当に子どもから離れられないので大変……。
もし母乳で育てるのであれば、定期的に哺乳瓶で飲ませるようにすることを、個人的にはおすすめします。
また、すぐに2人目の出産を希望している場合などは、生理再開のために混合にする選択が出てきますよね。
できれば妊娠中から、ご自身のライフスタイルに合った方法を考えてみても無駄にならないと思います。
筆者は、最初は「母乳だけで育てる!」という強い意志で育ててきましたが、母乳を与えているとママの栄養ももちろん出ていくので、けっこうフラフラな時期があるんですよね。
特に、母乳だけだと夜中に起きやすくて、ママも睡眠不足になりやすいからより一層体力がなくなってしまいます。
ママが常に疲れて、まともに子どもとたくさん遊ぶことができなかったり、疲れてイライラするようだと、子どもにも悪影響。個人的には「ママ自身の身体や精神的に余裕がなくなったら混合にした方が良いのかな」と思っています。
いかがでしたか?
母乳も混合乳も、この他にもメリット・デメリットがありますので、ご自身の生活の中で、どのやり方が1番良いのか考えてみてください。
ちなみに筆者の1歳9ヶ月の娘は、いまだに夜中の母乳スイッチが入って2回くらい起きて授乳が必要な状態です。
母乳だと睡眠も少なくなりがちなので、ママの体力も必要だなと、つくづく感じます……。
【参考・画像】
※ 産前・産後ケアに関するアンケート調査結果 – 鳥取県福祉保健部子育て王国推進局子育て応援課
※ 乳幼児栄養調査 – 厚生労働省
※ 母乳育児推進の問題点――粉ミルクは本当に悪いのか!? 森戸やすみ / 小児科専門医 – SYNODOS
※ vitmark、Oksana Kuzmina / Shutterstock
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【著者略歴】
※ Yuno・・・ヨガ・アーユルヴェーダ・おむつなし育児アドバイザーの分野で活動。自身のスタジオWindhillを2015年港区白金台に設立し子連れのママヨガやマタニティヨガは大きな反響を集めています。また2015年に第一子を出産。自然な生活・自然な育児をモットーに、妊婦さんや産後のママのサポートに励んでおります。2016年秋からは認可外保育園で、アーユルヴェーダ食の献立を提供したり、おむつなし育児のサポートをし、子どもたちが自然に、また健康に育つための活動をしている。
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