『エロマンガ先生』7話 セーラー服で攻めてくるJK作家ムラマサ先輩がかわいくておっかねえ

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2017年05月22日 16:03  おたぽる

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おたぽる

『エロマンガ先生』公式サイトより

──『エロマンガ先生』小説1巻、2巻の頃。エロマンガ先生と紗霧って別の人間で、普段はベッドの下かクローゼットにもうひとりの家族が潜んでいる叙述トリックなんじゃないかと怪しんでました。



 かーずSPによる『エロマンガ先生』(TOKYO MXほか)の全話レビュー、今週は千寿ムラマサ対決編のクライマックス! 




■紗霧が布団に包まって



「ムラマサ先生の累計発行部数は、1450万部です」



 ぐぅの音も出ず、「ぐぬぬ、ぎにに……」って言いながらすごすごと正宗の背中に隠れる山田エルフ(やまだ エルフ/演:高橋未奈美)、ちょっとポンコツ入ってて可愛いポイント入りました。ですが場は真剣そのもの。



「つまらない夢を抱く君が、『私の夢』の邪魔をする君が嫌いだ! だから、潰す!」



 ライトノベル雑誌の企画『ラノベ天下一武闘会』で勝負を挑んだ和泉正宗(いずみ まさむね/演:松岡禎丞)。戦闘力が1450万部vs22万部の差、勝ち目はありません。でも正宗は、「俺たちの夢」をバカにした千寿ムラマサ(せんじゅ ムラマサ/演:大西沙織)が許せなかったんです。



 前作『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』の高坂京介が消極的だったのに比べると、正宗は少年誌の王道主人公のように熱くたぎってます。「桐乃が物語を引っ張って、巻き込まれる京介」と「正宗が物語を牽引して、基本的に動かない紗霧」の対照的な構図。同じ作者、同じ妹作品でも、味つけが正反対の面白さが生まれてます。



 一方の和泉紗霧(いずみ さぎり/演:藤田茜)、布団に丸まって、顔だけひょっこり出してます。何この愛くるしい生物……。エルフとのデート? に嫉妬でふくれっ面。エルフの「いいんじゃないの、わたし好みの回答よ」の時はジト目。「ラブレター小説」という言葉に反応した時は、顔を赤らめて目をそらす。紗霧の萌え百面相が1シーンに凝縮されてます。かと思えば凛々しく、両手を広げて、



「やる前から、負けたときのこと考えてどうする。俺たちの夢を笑ったそいつは、俺たちの敵なんだ。二人で一緒にやっちまおうぜ!」



 エロマンガ先生モードの紗霧は頼もしい。ひたすら書きまくって、エルフの指南を仰ぐ修行がはじまりました。
“天下一武闘会”、“戦闘力”、“戦闘民族”など『ドラゴンボール』ネタが多い千寿ムラマサ編。このシーンはさしずめ「界王様との修行」でしょうか。原作2巻257ページで、「ムラマサがラディッツだとすると、エルフの戦闘力は当時のクリリンくらいで、俺は銃を持った地球人のオッサン四人分くらいしかない」と評しています。これ、ホントに勝てるの?




■ムラマサ先輩。セーラー服があざとくてエッチ



「ピンポーン」



 ドアを開けると、千寿ムラマサがセーラー服で立ってました。「心証を少しでも上げておきたくて」と言いながら、スカートのすそをクイッと上げて太ももがチラ見えするのが、たまらなくエロいんですけど。しかし要件は穏やかではなく、「降伏勧告に来た」とのこと。「どう、かな?」で頬を染めながら視線をずらして、下唇のリップも艷やかにお願いする表情。「その、なんだ、私の下着に興味があるのか?」と今度はスカートのすそを押さえるポーズ。自然な美少女の色香を最上のグラフィックで表現していて、今週の作画もタダモノじゃありません。



「げんとう? なんだそれは?」



『幻想妖刀伝』。ムラマサは自分の書いている小説のタイトルすら知らず、書くことにしか興味がない仙人みたいな作家でした。絶句する一同。ムラマサの夢は、100点満点中、100万点の小説を自分のために書くことだと断言します。



「夢を語るときは、笑うものだからな」



 ここで紗霧が「あっ」と反応しました。これ、和泉マサムネの過去作からの引用なんです。なぜムラマサがそれを口にしたのか、答えはすぐに出ました。



「私にとっての世界で一番面白い本というのは、君の作品なんだ!」



「私は、君の書くバトル小説が好きなんだ!」



 ファンからは「和泉マサムネはムラマサのパクリ」と言われていますが、それは逆。ムラマサが正宗のWeb小説時代からのフォロワーだったことが判明します。だからジャンルを変えることが許せなくて、ケンカを売ったんですね。



「自分専属の小説家になりなさい」と懇願するムラマサの表情に注目。手を取って乞うような顔。「印税を、すべて君にあげよう」では一文字一文字の発音でヌルヌル動き、「君が私のものになってくれるなら」で一瞬目をそらす。もう一度、ぐいっと顔を近づけて左右に揺れながら正宗を求める、きめ細かな動き。何度見ても飽きない超絶作画シーンです。



 ちなみに原作小説2巻304ページでは、正宗がWEBに投稿した処女作が『テイルズ・オブ・ファンタジア』の二次創作であることがバラされます。



「ぎゃああああ! くそっ! WEB出身作家の急所を的確にえぐってきやがって!」



  って顔から火が出るくらいこっ恥ずかしくなって、悶える正宗。子供の頃に書いた作文とか、当時の写真とか、そういうのを大人になってから他人に見られる気分なんでしょうね。そりゃハズいわ。




■可愛らしさと、執着と狂気



「あげない! 絶対あげない!」



 引きこもりで部屋から出られないはずの紗霧が、我慢できずに階段まで下りてきて恫喝。意地でも兄さんを渡したくない頑張りが見えて、うるっときちゃいます。億単位のお金で買収されかかった正宗、気を持ち直してムラマサを拒絶することで話し合いは終わり。



 無言で立ち去るムラマサが、ドアが閉まる間際に「つまらなかったら殺す!」と目をひん剥いて脅しをかけます。さっきの太ももチラリの美人女子高生から一転、恐ろしい時は本気で恐い。普段の可愛らしさと、小説に対しての執着と狂気。二面性が千寿ムラマサの魅力だと感じてます。原作2巻の原作者インタビューでは、「ムラマサに読者の怒りが行きすぎないように、かなりデリケートな調整が行われた」とのこと。それでこの迫力、アニメで絵がついて、大西さんの演技が入ることで、小説以上にビビリます。



『天下一武闘会』の結果は、正宗が勝者となりました。というのも、ムラマサは規定枚数の倍を書いて失格となったからなんですね。ほんとこの人、書くこと以外に興味がない、世離れしてるっていうか……。ムラマサの短編は『私の可愛くない後輩』。正宗への愛を綴ったラブレター小説でした。



「私は、君のことが好きだ! 君の作品も、君自身も、愛している!」



 つまり、4話で正宗が紗霧にしたことと同じだったりします。でも断ってしまうんですけどね。こんな美人JKで億単位の収入がある大作家を振るなんて、すげーもったいない〜(凡人の発想)。説明がありませんでしたが、エンディング後に正宗に届いた学習帳は、『幻想妖刀伝』12巻の生原稿です。正宗がバトル小説を書かなくなって、スランプで止まっていたムラマサのシリーズ最新刊。『世界で一番可愛い妹』が100万点面白かったからこそ、ムラマサが書けるようになったのでした。



 そして提供テロップ後のイラスト。ムラマサがスカートをたくし上げて、おへそがチラリしているポージングです。最初から最後までムラマサ無双の7話、今週も美味しくいただきました!



※公式サイト、唐突に7話でコミカライズのrin先生によるマンガが掲載されてます。(http://eromanga-sensei.com/story/)



(文/かーずSP)


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  • 近親相姦?好き作者の暴走は止まりませんが、JCラノベ作家が簡単に都心で一軒屋購入時点で…エルフ先生!!
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