東京で販売期間延長、月5千個以上を売り上げる「ニコパン」人気の理由

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2017年05月22日 21:14  Fashionsnap.com

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(左から)新商品の「出来たてモッツァレラとスイートコーン」「出来たてリコッタとハニーナッツ」 Image by: FASHIONSNAP
「ニコアンド(niko and ...)」のカフェ事業「ニコアンド コーヒー(niko and...COFFEE)」が提供するコッペパンサンド「ニコパン」が人気だ。ならファミリー店で昨年11月に販売を開始したところ、月1万5,000個を販売。今年3月から提供をスタートしたTOKYO店では月5,000個以上を売り上げ、当初は期間限定で展開する予定だったが、好評を受けて販売期間を延長している。コッペパンといえば給食でも配布されるなど馴染みは深いが、どちらかというと地味な存在だった。なぜニコパンは予想以上にヒットしているのか。

 ニコアンドではサービス拡充にあたり、日本のコーヒーの原点である喫茶店のように"懐かしくありながら、新しさもあるもの"として、ニコパンの展開を決定したという。パンはボリュームがあり、食べやすくふわふわとした食感で甘さのある静岡県浜松市の相馬パンを採用。具材はあんマーガリンやタマゴサラダなど12種類という豊富なバリエーションをそろえ、クッキークリームやゴボウサラダといった新しいメニューも提案している。1個税別250円〜と手に取りやすい価格設定のほか、メインビジュアルのイラストで見た目の可愛さを意識し、店内にも洗練されたデザインを取り入れるなどアパレル企業ならではの強みを活かし、若い世代にも親しみやすい店舗づくりを行っている。

 TOKYO店では購入者によるSNSでの発信が目立ち、若者のほか訪日外国人も3割ほど来店。メニューにヤキソバやナポリタンなど食べ応えのある具材もラインナップしていることから、男性客の利用も少なくない。担当者は「店舗は2階にあるが、看板のイラストが目を引き、足を運んでもらえている。比較的手頃な値段やボリューム感、メニューのバリエーション、商品そのものの美味しさなど、これまでのコッペパンのイメージとのギャップが好反応に繋がったのでは」と分析。近年の"コッペパンブーム"で注目度が高まっている状況もプラスに働いているという。

 5月19日からは渋谷の「チーズスタンド(CHEESE STAND)」とのコラボレーション商品を展開。「Japan Cheese Award 2016」で金賞と最優秀部門賞をダブル受賞したリコッタチーズとはちみつに漬け込んだナッツをサンドした「出来たてリコッタとハニーナッツ」と、同アワードで銅賞に選ばれたモッツァレラチーズとコーンが絡み合う「出来たてモッツァレラとスイートコーン」の2種類を販売している。価格は税別各480円。素材の美味しさを味わえるようにシンプルさにこだわったといい、TOKYO店、ららぽーと富士見店、ならファミリー店の3店舗で提供している。今後もコラボレーション商品に取り組んでいく考えで、コッペパン以外のメニュー開発も検討しているという。

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