研修などにおける2人1組で行うワークにはいろいろありますが、この時期、特にお薦めのものを紹介しましょう。それは、お互いの「共通点」を何でもいいから挙げていくものです。たとえば、2分間で20個を目指します。やってみればわかりますが、これがけっこう難しいのです。
■大人にとっては意外と難しい理由
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「お互いメガネをかけている」、「今日、電車で通勤した」から「運転免許を持っている」、「アイフォンを使っている」、「長男(長女)です」などいろいろと出ますが、2分間という限られた時間内ではなかなか20個までたどり着けません。
しかし、このワークを小学校3年生や4年生にやってみると、2分間でアッという間に30個、40個を挙げてしまいます。なぜでしょうか? そのポイントには「何でもいいから」があります。何でもいい共通点なら、それこそ目がある、耳がある、鼻がある、でいいのです。人間、男同士、女同士でいいのです。それが、年を取れば取るほど難しく考え過ぎてしまうため、20個もいかないのが現状です。
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■共通点がもたらすスムーズな人間関係
なぜここで「共通点」を取り上げたかというと、これこそが人間関係を良好にする“特効薬”だからです。
もし、共通点が3つあるとしたら“親友”になれるといわれています。
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たしかに共通の趣味が1つあるだけで、関係がグッと近づきますよね。それが3つもあれば、絆はさらに強まります。これを利用して、人間関係を簡単にスムーズにしていきましょう。(引っ越しや移動など)新しい環境のなかで知り合いや友だちを作りたいときに、相手との共通点を探す努力をするのです。初対面の人にセールス活動を行う営業職にも有効なテクニックといえます。生まれた年や月、血液型、星座、家族構成、出身地、出身校……など、それこそ何でもいいのです。ひとつでもヒットすればしめたもの。そこから話を広げられれば、知り合い、友だち、いいお客さんになる可能性は自然と高まるのです。
■どうしてもウマが合わない人への接し方
では、どうしてもウマが合わない友人や同僚、嫌いな上司がいるときは……、仕事以外はなるべく近づかない、接しないというのもひとつの手です。しかし、周囲を調査して、その人が好きで自分も好きなものを探してみてください。「共通点」が見つかれば、嫌い以外の別の感情が芽生えるかもしれませんよ。