ライザップが繊維商社の堀田丸正を子会社に SPAを強化

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2017年05月23日 16:54  Fashionsnap.com

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 RIZAPグループ(以下、ライザップ)が5月23日、繊維製品や和装・洋装の卸売販売を手掛ける堀田丸正が実施する第三者割当増資を引き受け、子会社化することを発表した。払込金額は総額19億2,500万円で、6月28日を払込期日としている。ライザップは、素材メーカーとしての強みを持ち、海外生産と販売実績を持つ堀田丸正を中核企業として迎え、SPAとしてのビジネスモデルを強化する。

 堀田丸正は1861年の創業以来、意匠撚糸の製造卸から婦人洋品、きもの、寝装品を取り扱う繊維専門商社として発展し、意匠撚糸分野では国内トップメーカーとして知られている。一方で国内の繊維産業ときもの産業の市場規模縮小の煽りを受け、過去10期中4期の営業赤字を計上。2015年8月に吉利から和装小物卸事業を、翌年8月にはイエリデザインプロダクツから横ニット(横編みのニット)企画販売事業を譲り受け収益改善を図ったが、安定的かつ成長可能な収益基盤を確立するために、主要事業である意匠撚糸事業と洋装事業および和装事業における抜本的な事業再構築が課題だった。
 ライザップは、アパレル卸売業とアパレル素材メーカーの2つの側面を持つ堀田丸正の特性を活かし、ニーズに対応した商品力の向上、PB商品の開発力強化、スケールメリットを活かした共同調達によるコスト競争力向上、中国・アジア圏を中心とした海外展開の強化を推進。今回の提携をアパレル事業の世界展開加速の糸口とし、飛躍的な成長と収益拡大を目指すという。
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