採れたて食材が美味!地産地消BBQに密着

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2017年05月24日 00:03  オズモール

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いつもとひと味違うバーベキューを楽しみたい! そんな人におすすめなのが、訪れた先の地元食材をふんだんに取り入れる“地産地消BBQ”。日ごろから「その土地でしか味わえない新鮮な食材」との出会いを大切にしているという、アウトドアパーティ集団「KIPPIS」のBBQに密着!




◆食材との出会いを楽しみ、ひらめきを大切に調理する!それが“地産地消BBQ”の極意

「地元食材を使いながらレシピを自由にアレンジして」

気軽に楽しむ外ごはんの魅力を発信する4人組ユニット「KIPPIS(キッピス)」。この日は、主宰の猪俣慎吾さんと、フードスタイリストの小澤かおりさんの2人が、千葉県香取市の農園リゾート「ザ・ファーム」を訪れて“地産地消BBQ”を実施することに。

国内外でこれまで数多くのアウトドアパーティを開いてきたKIPPISは、ふだんから訪れた土地で出会う食材を積極的に料理に取り入れているそう。「地元の市場や漁港を歩くと、都内には出回らない珍しい食材や、とびきり新鮮な旬の食材が手に入るんです」と猪俣さん。以前、九十九里にキャンプに出かけたときは、偶然通りかかった市場でイワシの稚魚を購入。「指でさばいて、そのまま醤油をつけて食べたら、あまりのおいしさにびっくり。会話も盛り上がるし、みんなの記憶にも刻まれますよね」(猪俣さん)

地元食材を使いながら、メニューをオリジナルにアレンジして楽しむのも“地産地消BBQ”の醍醐味。「アヒージョやリゾット、パスタは、材料を臨機応変にアレンジしやすくておすすめです。『これを入れたらおいしいかも!』というひらめきを大切に、アウトドアならではの開放的な気分で、みんなでわいわいと料理を楽しんでください」(小澤さん)


◆“地産地消BBQ”を満喫するための3つのアイデア
アイデア1 現地で食材を購入する



バーベキュー場の近くにある道の駅や、直売所の場所をあらかじめ調べておこう。その日の朝に採れたばかりの新鮮な季節の野菜などが手に入る。「JAの直売所なら、農産物だけでなく、肉やチーズなどの畜産物も置いてあることが多いのでおすすめです」(猪俣さん)。また、産直野菜を購入できるバーベキュー場もあるのでチェックしてみて。


アイデア2 野菜は水につけて鮮度をキープ



せっかく手に入った新鮮な食材は、調理する瞬間までみずみずしさをキープしておきたい。バーベキュー場に着いたらまず、大きめのバケツに水を張り、野菜類をつけておこう。特に葉野菜はシャキシャキとした食感を保てて、サラダがおいしく仕上がる。


アイデア3 持ち運びしやすい方法で調味料を持参



“地産地消BBQ”の楽しさは、現地で巡り合った食材で臨機応変に料理をすること。調味料の種類を多めに用意しておくと、メニューの幅も広がる。アンチョビペーストなど、チューブ式の調味料はアウトドアでも使いやすくておすすめ。また、ピルケースを利用すれば、たくさんの種類の調味料をコンパクトに持ち運べてとっても便利。


◆ “地産地消BBQ”レポ



KIPPISの“地産地消BBQ”に密着し、買い出しから設営、調理までの各シーンを詳しくレポート。外ごはんを楽しむヒントや、達人ならではのテクニックが満載。




バーベキュー場に向かう途中にある「道の駅 多古 あじさい館」へ。近隣農家で朝採れたばかりの季節の野菜やフルーツなどがずらりと並ぶ。葉付きのみずみずしいニンジンや、ジャガイモ、ウィンナー、イチゴなどを購入。「売場に並ぶ野菜を見てメニューがひらめくこともあります。アイデアを膨らませていろんな料理にチャレンジできるのも、アウトドアの楽しさですね」(小澤さん)

さらに、「ザ・ファーム」に到着後、施設内の貸農園で新鮮な地元産野菜12種類を調達。この日は、トマト、インゲン、小松菜、ケール、ルッコラ、ゴボウなど。見るからにフレッシュでみずみずしい野菜を前に、BBQへのわくわく感もアップ!




キャプが楽しめる農園リゾート「ザ・ファーム」に到着。
早速、慣れた手つきで手際よくタープテントを張るKIPPISのふたり。設営で大切なのは、「完璧にやろうと考えないこと」と猪俣さん。「キャンプやバーベキューはそもそも遊びなので、生真面目にする必要はまったくないんです。完璧をめざしてしまうと、仲間内でもめる原因に。アウトドアの本質は、気の合う人たちと楽しい時間を過ごすこと。肩の力を抜いて気楽に構えるのがいちばんです」(猪俣さん)

タープを張り終えたら、BBQに使用する炭を加熱しよう。手分けして椅子やテーブルも準備し、調理用のスペースを整えて。




先ほど入手した地元食材で、臨機応変にレシピをアレンジしながら調理する。「アヒージョにゴボウを入れてみようか」「葉野菜でサラダも作ろう!」と、みんなでアイデアを出し合いながら調理をするのも、“地産地消BBQ”ならではの楽しさ。

ウィンナーは串に刺し、らせん状に切れ目を入れてから炭火の上へ。ちょっとしたひと手間で料理がおしゃれに仕上がり、食事のひとときがさらに楽しくなる。

これまでアウトドアというと「男の料理」というイメージが強かったのに対して、KIPPISがめざすのは、性別に関係なく、みんなで作ってみんなで楽しむ新しい外ごはんの文化を日本に広めること。「“アウトドア料理”を作るのではなく、日ごろ食べている定番メニューをアウトドアで気軽に楽しもうというのがKIPPISの考え方。身構えず、楽な気持ちで外ごはんを楽しんでほしいですね」(猪俣さん)




【01】オレンジとイチゴのサングリア
【02】野菜のアヒージョ
【03】ハッセルバックポテト
【04】フォカッチャ
【05】イチゴとチェリーのミニパイ


◆【01】 「オレンジとイチゴのサングリア」
「季節のフルーツを組み合わせて、カラフル&おしゃれに」



好きなフルーツを使って自由にアレンジできるサングリアは、“地産地消BBQ”にぴったり。1〜2時間ほど漬けておくとおいしいので、最初に調理に取りかかって。

◆「オレンジとイチゴのサングリア」レシピ
<材料 4人分>
オレンジ 2〜3個
イチゴ 1パック
ワイン 1本
はちみつ 適量

<作り方>
1.オレンジは輪切りにする(写真a)
2.広口の瓶にオレンジ、イチゴ、はちみつを入れてワインを注ぎ(写真b)、1〜2時間ほど漬ける

<POINT>
ワインは値段の安いものでもおいしく作れる。余ったワインがあれば活用して。フルーツは、柑橘類やリンゴ、洋ナシなどお好みで。フルーツを2種類以上使うと、味に深みが出て、色合いもきれいに仕上がる


◆【02】 「野菜のアヒージョ」
「いろんな野菜をおいしくたっぷり食べられる万能メニュー」



材料をすべて鍋に入れて火にかけるだけで、手軽に本格アヒージョが完成! その土地の野菜をたっぷり使ってみて。フォカッチャやバゲットとの相性も格別。

◆「野菜のアヒージョ」レシピ
<材料>
お好みの野菜 適量
オリーブオイル 野菜にかぶるくらいの量
にんにく ひとかけ
アンチョビペースト(チューブ) 小さじ2
塩、こしょう 少々


<作り方>
1.野菜を食べやすい大きさに切り、ニンニクはつぶしておく
2.スキレットに野菜、オリーブオイル、にんにく、アンチョビペースト、塩こしょうを入れ、野菜が柔らかくなるまで火にかける(写真a)

<POINT>
この日はサツマイモ、ニンジン、ゴボウ、インゲン、トマトを使用。野菜はやや大きめのごろごろとしたサイズに切ると、さらにおいしそうに見える。根菜類は火が通りにくいので先に入れ、葉野菜やトマトは最後に加えるといい(写真b)


◆【03】 「ハッセルバックポテト」
「簡単に作れてビジュアルのインパクトも十分!」



ハッセルバックポテトは、アコーディオンポテトとも呼ばれるスウェーデン発祥のジャガイモ料理。細かく切れ目を入れるので火が通りやすく、焼き上がりの形もフォトジェニック!

◆「ハッセルバックポテト」レシピ
<材料 4人分>
ジャガイモ 4個
オリーブオイル 適量
粉チーズ 適量
パセリ 適量
塩、こしょう 少々

<作り方>
1.ジャガイモは皮つきのまま、完全に切り落とさないよう注意しながら3mm幅に切れ目を入れる。下に割箸などを置いて切ると、切り落とす失敗を防げる
2.1のジャガイモをよく洗い、デンプンを洗い流す
3.ジャガイモの切れ目にオリーブオイル、塩、こしょうをかけ(写真a)、アルミホイルでふわっと包み、炭の中に置いて加熱する
4.ジャガイモに火が通ったら、粉チーズ、パセリをふりかける(写真b)

<POINT>
上手に仕上げるコツは、手順2のジャガイモを洗う工程。切れ目のデンプンを丁寧に洗い落としておくことで、焼いたときにアコーディオン状にきれいに開く


◆【04】 「フォカッチャ」
「ふんわり香ばしい焼き上がりに、歓声が上がること間違いなし」



上下から加熱できるダッチオーブンは、パン作りにも活躍する。生地を家で作っておけば、現地での作業も楽々。焼きたての香ばしいフォカッチャはどんな料理とも相性抜群なのでぜひトライしてみて。

◆「フォカッチャ」レシピ
<材料 1個分>
強力粉 400g
薄力粉 100g
ドライイースト 小さじ1弱
砂糖 大さじ1
塩 小さじ2
水 350cc
オリーブオイル 大さじ2

<家での下準備>
・オリーブオイル以外の材料をボウル入れ、ひとまとめになるまでこね、オリーブオイルを加えてさらに少しこねる
・できた生地をジップロックに入れて持参する

<作り方>
1.生地をジップロックから取り出し、打ち粉をしたまな板の上でガス抜きをして丸めなおす(写真a)
2.ダッチオーブンに油(分量外)をたっぷりと塗り、1の生地を入れてふたをし、30分ほど発酵させる
3.打ち粉をした人差し指を生地に差し込み、発酵具合をフィンガーテストする。すぐに穴が戻るようなら、発酵不足なのでもう少し発酵させる。穴が少しだけ戻るくらいが、ベストな発酵のタイミング
4.ダッチオーブンのふたの上にも炭を置き、上火・下火を使って焼く。10分ほど加熱し、こんがりきつね色になれば完成

<POINT>
自宅からバーベキュー場までの移動時間を使って、生地の一次発酵を行う。夏場は早く発酵が進んでしまうので、保冷バッグに入れて発酵のスピードを調整するといい。お好みでローズマリーを入れて焼いてもおいしい(写真b)


◆【05】 「イチゴとチェリーのミニパイ」
「市販のお菓子にひと手間加えるだけで、こんなにキュートなデザートに」



手作りクリームを挟んでフルーツをトッピングすれば、あっという間に、おなじみのホームパイがおしゃれなスイーツに大変身。リキュールを加えて大人の味わいにしても美味!

◆「イチゴとチェリーのミニパイ」レシピ
<材料 10個分>
イチゴ 6個
チェリー 8個
不二家 ホームパイ 20枚
クリームチーズ 60g
ヨーグルト 30g
はちみつ 適量

<作り方>
1.イチゴは輪切りにし(写真a)、チェリーは半分に切って種をとる
2.クリームチーズ、ヨーグルト、はちみつを混ぜ合わせる
3.2のクリームをホームパイでサンドし(写真b)、イチゴとチェリーをのせる

<POINT>
ヨーグルトは無糖がおすすめだけど、加糖でもOK。その場合はハチミツの量を調整して。1人用のカップヨーグルトが持参しやすいので◎。どんな種類のフルーツを使ってもおいしくできるので、その土地のフルーツで試してみよう




ユニット名の由来であり、フィンランド語で“乾杯”を意味する「KIPPIS(キッピス)!」を掛け声に、みんなでサングリアのグラスを合わせて乾杯。KIPPISが愛用するバーベキューテーブルは、卓上のグリルで調理をしながら食事ができるので、「焼く係」を決める必要がなく、全員で和気あいあいと時間を共有できる。

この日の“地産地消BBQ”の主役は何といっても、地元で採れた季節の新鮮な野菜たち。地場野菜ならではの濃い風味や甘みを堪能しながらの食事は、会話もいっそう弾み、心に刻まれる一日に。「根菜ってアヒージョに合う!」「この野菜、初めて食べた」など、新しい出合いや発見がたくさんあるのも、“地産地消BBQ”の魅力。


◆SNS映え効果満点!おしゃれBBQをかなえる4つのポイント



BBQのおしゃれ度をワンランクアップする、KIPPISおすすめのアイテムやポイントを紹介!


おしゃれポイント1 自然素材の食器をチョイス



BBQには気軽に持ち運べる割れにくい素材の器を選ぼう。KIPPISの愛用アイテムはEcoSouLife(エコソウライフ)の100%天然由来素材のテーブルウェア。軽くて丈夫で、天然素材ならではのナチュラルな風合いもアウトドアにぴったり。カラフルな商品ラインナップがあるなかで、あえてシックなグレーで揃えるのがKIPPIS流。ほかにも、木製のプレートやボウルは、ふだん使いの食器としても役に立つのでおすすめ。


おしゃれポイント2 テーブルセッティングにもひと工夫



ナプキンをくるくると巻いて麻ひもで縛り、摘んできた花を挿せば、アウトドアの食卓が見違えるほどおしゃれで温かな印象に! 「野の花を摘んで、空きびんに挿すだけでも雰囲気は変わりますよ。そんな気取らない飾りつけが外ごはんには似合います」(猪俣さん)


おしゃれポイント3 コンパクトに収納できるワイングラス



ワインやサングリアを味わう際は、ワイングラスに注いだほうが香りを楽しめ、気分もより盛り上がる。アウトドア用のプラスチック製ワイングラスが各メーカーから出ているのでぜひチェックして。なかでも使いやすいのは、脚の部分が取り外せて、グラスの内側に収納できるタイプ。とても軽くてコンパクトに収納できる優れもの。


おしゃれポイント4 ポータブル音楽プレーヤーを持参



BGMがあるだけで、時間の流れがゆったりと感じられ、心安らぐリラックスムードに包まれる。KIPPISが持参したのは、電池で動くポータブルのレコードプレーヤー。たたむとトランク型になるので、気軽に持ち運びができる。レコード特有のアナログの音色が耳に心地いい。




マネージャー兼アウトドアコーディネーターの猪俣慎吾さん(左)、フードスタイリストの小澤かおりさん(右)と、野田亜沙美さん、加納陽さんの計4名で2014年に結成。アウトドアパーティや新たなキャンプシーンの提案を通して、海外の外ごはんの文化を日本に浸透させる活動に取り組む。「KIPPIS(キッピス)」は、フィンランド語で“乾杯”の意味。





PHTO/KAZUHITO MIURA WRITING/AYA ITO


◆今回訪れた施設



楽しい仲間とのんびりBBQを楽しむことができるバーベキュー場へGO。まずは、道の駅で地産地消BBQには欠かせない新鮮な食材を調達。みんなで相談しながら、その場でメニューを考えるのも地産地消BBQの醍醐味。食材を買い込んだら、ロケーションが良くて施設も完備されたおすすめのキャンプ場へ。




特産品の多古米や、朝採れの新鮮な野菜など、バラエティ豊かな地元農産物を直売。地元酪農家の牛乳やアイスクリームも販売する。2階には地元食材を使った食事を楽しめるレストランや、栗山川の田園風景を望める展望ラウンジも。
住所:千葉県香取郡多古町多古1069-1
電話番号:0479-79-3456
営業時間:9:00〜19:00(9〜3月は〜18:00)




貸農園やコテージ、天然温泉施設などを備える農園リゾート。バーベキュースペースでは機材レンタルや食材購入も可能で、手ぶらで気軽にバーベキューができる。もちろん今回のKIPPISのケースのように機材・食材の持ち込みもOK。また、中央には広大な貸農園があり、年間40種類の野菜を栽培。季節の野菜収穫体験は1袋1000円で、採り立ての野菜をバーベキューとして楽しむことができる。グランピングやコテージも充しているのも嬉しい。都心から車で1時間半というアクセスの良さも魅力。
住所:千葉県香取市西田部1309-29
電話番号:0478-70-5551
営業時間:10:00〜17:00(7〜9月は〜18:00)




アウトドアが気持ちいい季節になったら、簡単&おしゃれなバーベキューを楽しもう

今特集では、たけだバーベキューさん、うすい会さんなど、ライフスタイルに上手にBBQを取り入れている“BBQの達人”の極意やレシピから、都内や東京近郊の手ぶらバーベキュー場を中心にBBQスポットをご紹介。思い立ったらすぐに楽しめる、お手軽&おしゃれBBQで素敵な夏の1日を作ろう



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