【レポート】農業にテクノロジーをかけ合わせ、日本をもっと元気に!「AG/SUM(アグサム)アグリテック・サミット(日本経済新聞社主催)」

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2017年05月25日 17:03  Techable

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農業テクノロジーのサミット、 5月23日〜25日開催の「AG/SUM(アグサム)アグリテック・サミット(日本経済新聞社主催)」に行ってきました。

日本の食を支える「農業」。この産業はまだまだITの恩恵を受けられていない分野だと感じます。そんな農業とテクノロジーを組み合わせると、どうなるのか?

そんな新しい知識と農業をもっと良くする仲間達が集うイベントでした。


・シンポジウム
シンポジウムは専門家たちの議論で最先端を学べるセッションです。



2日目の24日は小泉進次郎氏を交えて「次世代がつくる新しい農業のカタチ」と題されたセッションなどが開催。



ほかにも「スマートデータソリューションの夜明け ビッグデータの分析により変わる農業」「アグリテックによる地方創生」など、その道の専門家ならではの議論が3日間に渡って繰り広げられます。


・イノベーションステージでは実際に農業で使われているサービスも
イノベーションステージと題されたフロアには、農業とテクノロジーを組み合わせた実際のガジェットやサービスが展示されていました。

こちらは「水田センサ」を使った田んぼのイノベーション。



水田センサとスマホ・タブレットが繋がり、田んぼの水温や水位を観測。

認識、判断、制御の機能がひとつでできるセンサ。天候予想やデータ収集だけではなく水位の自動コントロールや、浅水、深水、干しの指示もスマホだけで行なえます。すごい。



こちらはスマート水田サービス。ドローンで環境計測を行い、自動水門で稲の成長に合わせて水位を制御できます。



こちらは農薬を散布できるドローン。

一回のフライトで約1ha散布が可能。これはわかりやすい農業とテクノロジーですよね。



こちらは「こっそり農遠」というスマホで自分だけのメロン農園が持てるサービスです。

なんと9800円で岡山に自分だけの農園を借りられるサービス。いつでもスマホでライブ映像が見られ、収穫時期にはメロンを2つ送ってくれます。もちろん贈答用に大切な人に送ることも可能。

自宅に居ながらにして農業の最先端IoT技術を体感できる斬新なサービスです。

メロンのほかにも、イチゴやあわびのオーナーにもなれますよ。



▽イノベーションステージの様子。




トマトがテイクフリーでした。



イノベーションステージでもトークセッションが行われるなど、会場は常に熱気に包まれていました。



野菜・フルーツをオフィスに置くサービス。野菜不足に陥りがちなオフィスワーカーへの福利厚生として人気。

珍しいフルーツや野菜も導入しているので、話のタネや新しいフルーツとの出会いにも良いですね。



会場にはカリタのコーヒーサービスや、



伊藤園のお茶サービスもありましたよ。



人手不足でやむなく廃業をせざるを得ない農家が多いと聞きますし、廃業したまま使っていない土地も数多くあることを良く耳にします。

会場で話を聞いて1番印象に残ったのは、「テクノロジーで農家が楽になるのは当然だけども、普及して沢山の農家全体が見渡せるようになると、在庫リスクや市場、物流への恩恵が大きい」というもの。

まだまだ認知度が高いとは言えないアグリテックですが、その分普及した際のインパクトは計り知れないものだと感じます。これかあも目が離せない分野です。

AG/SUM AGRITECH SUMMIT(アグサム/アグリテック・サミット)

取材:橋本 憲太郎

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