「うまくいっていない」と感じるご当地グルメに共通する特徴

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2017年06月02日 19:00  citrus

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皆さんは、“ご当地グルメ”というと、どんなものを思い浮かべるだろうか?

 

例えば、ラーメン。九州博多ラーメンといえば「細麺のとんこつスープ」、喜多方ラーメンといえば「あっさり醤油味」のように、おおよそ「こういうもの」と思い浮かべられるものが多いだろう。

 

全国的に知名度を上げようとするならイメージ戦略も重要だから、当然といえば当然だろう。しかし、このイメージ戦略がうまくいっていない例もある。

 

先日、群馬県の太田市に行く機会があった。ここには「上州太田焼きそば」という“ご当地グルメ”がある。筆者は、焼きそばやたこ焼きなど、炭水化物に目がない。

 

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そこで、太田市に到着するなり、早速、「上州太田焼きそば」とはどのようなものか、ネットで調べてみることに。

 

ヒットしたのは、「上州太田焼きそばのれん会」のホームページ。

 

上州太田焼きそばのれん会

 

立派なホームページがあるではないか! これは期待できそうだ、と思う。

 

しかし、店舗一覧のページを見て「はて?」と思う。

 

 

掲載されている各店舗の焼きそばの写真に、まったくといっていいほど共通項がない。

 

太麺もあれば細麺もある。黒いのも茶色いのも黄色いのもある。イタリアン風(?)のもあれば、オムレット風のまである。

 

どれも個性的で選ぶ楽しみがあるといえばそうなのだが、共通する特徴がないため「上州太田焼きそばとはどのようなものか」を説明するのが、ほぼ不可能といった感じだ。

 

お店の人に、そこら辺の事情について話をきいてみると、のれん会を立ち上げるときに、「上州太田焼きそば」とはこういうもの、というのを決めようとしたことはあるそうだ。

 

しかし、そうすると、その枠にはまらない焼きそばを提供してる店からは、当然、反発がおこる。結局、「太田の焼きそばは、いろいろな味が楽しめるのが特徴」という、微妙なウリ方しかできない状況になったらしい。

 

訪れる観光客にしても、太田に来る機会はそれほど多くないだろうし、朝昼晩、焼きそばを食べるわけにもいかないから、「太田の焼きそばを食べて、どんなものか分かった!」と、とりあえず満足できるようなものを提供して欲しいと思う。

 

これと、同じような気持ちになったのが、軍港の街、神奈川県横須賀市の「海軍カレー」を食べに行ったときのことだ。

 

 

「旧海軍ではどんなカレーを食べていたのだろう?」と想像をふくらませながら食べに行ってみたけれど、横須賀の「海軍カレー」は、当時のカレーを忠実に再現したものではないらしい。

 

一応、牛乳とサラダは必ずメニューに入れる、というようなシバリはあるようだけど、盛りつけ方も味も、お店によって千差万別。牛乳は、紙パックで出てくるお店もある。

 

カレーの街 よこすか

 

味はお店によって個性があってもいいと思うけど、せめて、食器だけでも当時のものを再現して全店舗で統一したりすれば、雰囲気が出ると思うんだけどな。

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