「飛び先未定」往復航空券? JALの新サービス「どこかにマイル」をやってみた

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2017年06月05日 15:00  citrus

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羽田発着の制約はありながら、JALのユニークな新サービス(サービス内容はこちらから)。6000マイルという通常の半分以下で往復航空券をゲットできるという魅力から、2016年12月12日のサービス開始日に、マイラーの友人と遠隔で連絡を取り合いながら、サイトにアクセスしてみました。

 

まず入力に必要なのは、行き・帰りの日とそれぞれの時間帯です。選べる時間帯は早朝、午前、お昼、夕方、夜の5つ。すぐに体験したい思いから翌週末の3連休をターゲットに、行き=12月23日(出発時間=12:00〜15:59)、帰り=12月24日(到着時間=19:00〜23:59)に設定しました。行きの日は申込日の1か月後まで(つまりこの日の場合は1月12日まで)。帰りの日は1か月+3日後まで可能でした。

 

そしていよいよ「検索する」ボタンを押すと、行先候補地4つが表示されます(例えば、「松山へ」「釧路へ」「出雲へ」「宮崎へ」など)。うぉ〜!北海道と九州が入っている。四国もある。悪くない!などとこの時点でテンションが上がります。

 

 


※一部候補地が違いますがこのような画面です


そしてこのページはリロードできるので、何度かブラウザの更新ボタンを押して、変わる行先表示を楽しみます。飛ぶ時間帯を変えると結構行き先が変わりますね。個人的な感想ですが、この画面をおつまみにお酒が飲めそうです(笑)。

 

 


※1日に行える検索回数に上限があるようなので気を付けて

 

当初は北海道と沖縄が入るプランを狙っていましたが、友人と確認を取り宮崎・女満別・鹿児島・熊本という北海道か南九州へ飛ぶプランで「お申し込み」ボタンを押すことに。ここからは少し腹をくくって⁉それぞれの行先に思いを馳せ、「オホーツクで流氷を見られるかな……桜島を臨みながら黒豚もいいな……」などと観光地や名物の美味しいものを想像してみたり……うん、楽しいかも。ちなみに今回は2人で申し込みしましたが、同じプランで4人まで予約ができます。

 

そして同サービスのキモは、この4つの候補地から1つを選んでくれるところです。そう、行先は「JALのシステム任せ」ということ。3日以内に連絡があるということでしたが、当日夜にメールが入りました。はたして飛び先は……「熊本」。おぉおおお!そう来たかってな感じです。

 

2016年最後の旅先は、春に大きな地震のあった熊本か……何かのご縁だな。復興支援の意味も込めて、しっかりとお酒を飲みまくってお金を落として来よう。あ、熊本には会いたい友人がいるな。震災後にメールで安否の確認をして以来だし連絡してみよう。今回は1泊の弾丸だからレンタカーでの観光は難しそう。熊本市内のホテルかな。4年前に行った際に立ち寄った日本料理店も良かったし顔を出してみようなど、一気に旅のプランが頭を駆け巡りました。友人もすぐに宿探しのフェーズに移ったようで、相談も無しに「もうココを予約しました」という素早すぎる連絡が入りました。まったくもう(笑)。

 

まぁ単純な4択の結果ですが、少し不思議な感覚に包まれます。なんだろう、この妙なテンションは……しばし熟考を……そして、1つ気づきます。

 

 

旅先を決めるのって結構エネルギーが必要だったんだ

 

ということです。

 

もちろん「旅先を決める」作業は楽しいし、それ自体が旅の一部だったりします。しかし、誰か(何か)に旅先を決めてもらうことで、「遠出をするハードル」がグンっと下がることを強く実感。そこで使わなかったエネルギーは、一気に行先でのプラン検討に注がれました。「最近忙しいしどこかに旅とか温泉にでも行きたいなぁ」と思うことがあっても次のステップが意外と大変で、実現しなかったりします。そういう次のステップへの背中押しにはピッタリのサービスでしょう。しかも行先は、話のネタとしてウケそうな“ガチャ”決めですしね。

 

予定調和ではない“どこかに参る”このサービス、あなたもいかがでしょう?

 


※ちなみに熊本では予定調和どおり飲みまくりましたよ、ハイ。
(創業140年を超える、山本屋食堂にて)

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