フェイスブックなどのSNSでは、今日もうわべの平和を大切にした無難なやり取りが繰り広げられています。無神経なコメントや不躾なアドバイスにカチンと来ることも多々ありますが、本音をそのまま書いてしまうのはタブー。たぶん相手を怒らせて面倒なことになるし、やり取りを見ている第三者には、こっちまで面倒臭い人に見えてしまいます。
心穏やかにSNSを楽しみ、あくまで「いい人」を演じるために、カチンと来たときに繰り出したい「無難なフレーズ5選」をご紹介しましょう。どのフレーズも、ただ単に無難に返すだけではなく、裏には悪意と本音がこめられているので、こっそりスッキリすることもできます。
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■カチンと来たときに使いたい「無難なフレーズ5選」
「ご指摘ありがとうございました。なるほど〜」
「ふむふむ、いろんな考え方がありますね」
「さすが○○さんらしい発想ですね(*^^)v」
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「アハハ、そう見えたとしたら嬉しいです」
「ご心配をおかけしてすいません。効きそうですね」
念のために申し上げておきますが、もし私がSNSでこうしたフレーズを使っていたとしても、それは言葉通りの意味とニュアンスで、これからご説明するような裏の意味はまったくありません。SNSでつながっているみなさま、そこはくれぐれもご承知おきください。
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「ご指摘ありがとうございました。なるほど〜」
使いたい場面:こちらの投稿の意図をまったく理解していない上に、的もピントも外れている反論もどきを書いてきた。
効果:相手には「オレの鋭い意見で感心させてやった」と思わせつつ、さっさと話を終わらせることができる。
裏の意味:「こっちはそういう意味で言ってるんじゃないんだよ。読解力も理解力もないなら黙ってればいいのに」
「ふむふむ、いろんな考え方がありますね」
使いたい場面:ちょっと政治的な話題で、こちらから見ると偏った考え方を持つ人が、カケラも賛成できない意見を書いてきた。
効果:いちおう相手を尊重する姿勢を見せつつ、けっして賛成はしていない気配を示すことができる。
裏の意味:「よくもまあ、そんな偏った、しかも浅はかな思想を信じられるもんだ。きっとつらい毎日を送ってるんですね」
「さすが○○さんらしい発想ですね(*^^)v」
使いたい場面:空気をまったくよまず、ぜんぜん面白くないくせに得意気な気配が漂う突っ込みをしてきた。
効果:書いた本人(皮肉が通じるほど鋭くはない)を喜ばせつつ、第三者には茶化している意図が伝わる。
裏の意味:「そんなつまらないことがよく言えるなあ。まあ、かわいそうだから、いちおうおだてておくけどさ」
「アハハ、そう見えたとしたら嬉しいです」
使いたい場面:「いつもいいもの食べてますね」「毎日楽しそうですね」など、うっとうしい皮肉を書かれた。
効果:まったくめげていない様子を見せることで、意地悪しても無駄だと思い知らせることができる。
裏の意味:「なに妬んでんだよ。こっちだってがんばって自分をよく見せたり楽しそうにしたりしてるのに」
「ご心配をおかけしてすいません。効きそうですね」
使いたい場面:自分や家族の病気や怪我がらみの投稿に対して、聞きかじった治療法や民間療法を勧めてきた。
効果:親切で言ってくれているありがたさは受け止めつつ、試す気はない気配をにおわせることができる。
裏の意味:「うるさいんだよ。素人がごちゃごちゃ言っても迷惑なだけだってことが、なんでわかんないかな」
カチンと来たときには、どうぞご活用ください。そして、もし自分のコメントに対してこうしたフレーズが返ってきた場合は、裏の意味が込められている可能性を考えてみたほうがいいかも。もちろん、そのままの意味で書かれている可能性もあります。SNSにせよ日常生活にせよ、ヘンに裏読みに精を出したりしないほうが幸せに過ごせるかもしれませんね。