一筋縄ではいかない…。男が結婚を決意するのはどんなとき?

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2017年06月12日 12:00  citrus

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「この人となら二人だけでも、一緒に暮らしていけると思ったから、結婚したよ」

 

妻は私に向かってそう言った。私が最近インタビューした女性たちの共通点を妻に話をしていたときのことだ。ちょっと、びっくりした半面、涙が出そうになったのも事実である。

 

逆に私が結婚を決めた理由。もちろん、いくつかの理由がある。妻の父にプレッシャーをかけられたとか。親しい近所の友人たちが、みんな片付いてしまい、結婚を意識せざる負えなくなったとか。

 

もちろん、結婚している友人たちは、メリットなど全く語らず、デメリットばかり語る。金銭的な面も含めて、自由がなくなったとか。家事をしないと奥さんが怒りまくるとか。経済的にちょっとしんどいのに、妻は働く気が全くないとか。

 

ただこれから結婚したい、もしくはしようと思っている人たちは、既婚者が語るこういったデメリットの話は、話半分に聞いておいた方が良い。確かにデメリットはある。そこは否定できない。しかし、まず間違いなく話を膨らませてオーバーにしている。

 

結婚に対する愚痴や不満の話を面白おかしく語っている人は、ほとんどの場合、結婚生活にそこそこ満足しているのである。本当に深刻な離婚の危機に瀕している場合には、本当に親しい人にしか話さないものだ。男ならなおさらだ。

 

少し、話がそれてしまったけれど、私が結婚を決めた理由は、結局、これしかなかった。

 

「この人を逃したら、私は結婚しない人生を選択することになるだろう」というある種の予感めいたものが、心の底からわいてきたことだった。

 

 

20代後半以降、付き合った彼女とはもしかしたら結婚相手になるかもという視点を持って付き合ってきた。

 

それは年を重ねるごとに強まっていった。そして、この人とは結婚はないなと思った時点で、何らかの理由でケンカが勃発し別れを繰り返した。

 

そして、今の妻と付き合って一年ほど経過した後に、結婚の話が持ち上がってくるようになった。そのときに、前述した予感がわいてきたのである。

 

私の中で、このまま1人で生きていくという選択をする気は毛頭なかった。現実的に私には無理だとも思っていた。だから、妻の父にプレッシャーをかけられたときに、すんなりこのタイミングだなと思えたのである。 

 

たぶん、これを読んで下さっている女性の中には、彼が結婚してくれないと不満を持っている女性もいると思う。だから、なぜ、私が「この人を逃したら……」という気持ちになったのかを分析してみたい。

 

いくつか理由があるけれど、一つ大きな理由をあげるとすれば、根本的な私を変えようとしなかったことだ。

 

当時、私は勤めていた会社の退職を考えていた。会社自体は堅い業種だったため、私の考えに否定的な人だらけだった。

 

私は地方都市に住んでいる。そこには東京ほどの多様性はない。だから、結婚や働き方に対して、保守的な考え方の人がほとんどだ。

 

しかし、そんな中、私は新しい生き方、働き方を模索していた。現在もそれは継続中なのだが。

 

そういった私の考え方を妻は全く否定しなかった。過去の彼女たちは、自分の考え、保守的な考えに合わせてほしいと私に求めてきた。逆に、妻は模索し続ける私の姿勢を受け入れてくれたのである。

 

 

車の運転を例にするともっとわかりやすいかもしれない。男は自分の車の運転にケチをつけられると腹が立つ。助手席の彼女からなら、なおさらだ。なぜなら、男は自分のやっていることに対して受け入れてほしい生き物だからだ。

 

たとえ、車の運転が下手でも、事故にならない程度なら、男は横から口を挟まないでほしいのだ。すると、男は自分のやっていることが評価された、受け入れられたと喜ぶ。そして、彼女のためにもっとがんばろうと思えるのである。

  

事実、妻は私の下手な運転にいっさい横から口を挟まなかった。運転しながら、私は信頼されている、受けれられていると思ったものである。

 

逆に、下手とはいえ運転に対して口を出されると、男はプライドが傷つく。ときには、的外れな反論をしてしまうことだってある。実際、私の車の運転が原因で、妻以前の過去の彼女たちとは、何度となくケンカをした。

 

そう、男は自分の根本的な価値観や姿勢を受け入れられたと感じたときに、この女は逃せないと思う。もちろん、結婚する以上、ある程度、相手にあわせないといけないことは、頭の中では重々理解している。

 

けれど、根本的な価値観や自分の姿勢となると話は別だ。やっぱり、そこは彼女に受け入れてほしいのである。車の運転を例にあげたのは、生活の中で、最も男の姿勢を女性が評価しやすいからである。

 

もちろんあなたとしては、彼に「あーしてほしい」「こーしてほしい」ということもたくさんあるだろう。ただ、それを頭ごなしに押し付けてはいけない。まずは彼の姿勢、やり方を受け入れてあげてほしい。もっと言えば、彼をしっかりおだててあげよう。

 

男は単純な生き物だ。たとえ、単におだてただけであっても、あなたに受け入れられたと感じれば、彼はあなたのことを他の女とは違う特別な女性と意識しはじめる。その積み重ねが、彼に結婚を決意させるんだ。

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