いつも一流の識者の皆さまが鋭い切り口のコラムを続々とご寄稿されており、今日も読みごたえもたっぷりのcitrusであるが、そんなcitrusに今日は少年のような純朴なクエスチョンを、あえて投げかけてみたい。
とりあえずは、私がネット上で発見した、「デートや合コンで女性に聞いてもムダな３つの質問」といったタイトルの記事を読んでもらおう。その「３つ」とは、ズバリ以下のとおりである。
（1）元カレとの別れの理由
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（2）カレシいない歴
（3）好みの芸能人
まず（1）の理由。別れの原因になんの問題もない女子なら普通の回答をするが、「自分の浮気がきっかけだった」などの問題要素がある場合は、ふんわり“肝心な部分”をぼやかした「すれ違いが多くて…」風の回答が多用される、のだそう。
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次に（2）の理由。たとえば「いない歴５年」だと相手が引いてしまう、また「いない歴数ヶ月」だと「まだ引きずってる？」と捉えられかねないので、「１年くらい」とするのが模範解答、なのだそう。
最後に（3）の理由。下手にイケメンの有名人を挙げると“面食い”と判断され、相手が萎えてしまう可能性があるので、この質問に対してもしれっと模範解答が用意されている、のだそう。ちなみに、その一部を紹介すると、
「実力派俳優＆歌手パターン」（大泉洋・山崎まさよし…ほか。「顔ではなく実力や個性で男を判断するタイプ」と相手に思わせるため？）
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「ノットイケメン芸人パターン」（フットボールアワーの岩尾・オードリーの若林…ほか。やはり「顔より性格重視」なイイ子を演じようとするため？）
「世代の異なる渋めの俳優パターン」（佐藤浩市・真田広之…ほか。客に「年上好きってことはオレもイケる？」と希望を与える、夜の世界では定番の戦略。世代差があるためイケメンを挙げても「年上好き」で済んでしまうメリットがある？）
さて。citrusの男子読者諸君は、ここまでを読んで、どのような感想をお持ちになったことだろう？
「ふむふむ…なるほど！ むっちゃ勉強になったわ〜」って感じだろうか？ それとも「女子って、ウラでなに考えてるのかわかんなくて怖いわ〜」みたいな感じ？ 私は正直な話「こうもしたたかな受け答えをする女子なんて、イマドキいるか〜？」と感じた。なんか前近代的すぎるロジックなのではないか、と。
少なくとも、私が飲み会などで出会って懇意になった20代〜30代の女子は、聞いてもいないのに自分の浮気遍歴をつらつら語り続けるし、カレシいない歴が「昨日から」だったり「生まれて以来」だったりもするし、ジャニーズ系や山崎賢人や生田ナントカやらを50代の私に向かって容赦なく「好みのタイプ」に挙げたりもする。悪く言えば「気が利いていない」、良く言えば「素直」──しかし、この件に関しては、絶対に“後者”の女性観を私は今後貫きとおしたい。
女子はそこまで嘘やまやかしで武装なんかしてないし、そこまで面倒くさいプロセスを経てまで男に好かれようとも思っていない……と、私は信じている。SNS全盛の現在社会では、中途半端に小賢しい“言い逃れ”もすぐバレでしまうわけだし。
もしかすると、単に私がそういう“模範解答”を使ってまで繋ぎ止める価値のない男だっただけなのかもしれない。エエ年こいて「女の子はオナラもウンコもしない」的なチェリーボーイみたいなこと言ってるから（男は50も超えるとハートが少年へと先祖返りしてしまうのだ）、いつも“最後のツメ”を見誤ってしまうのかもしれない。が、何度でも繰り返そう。イマドキの女子は案外シンプルでストレートで、もっともっと“あけすけ”だと私は思う。そして、仮に私の周囲にいる女子たちが、本来は“少数派”なのだとすれば……私はそんな魑魅魍魎が巣くう“多数派”の合コンや飲み会やお見合いパーティには行きたくない！
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