生理不順になる本当の理由

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2017年06月13日 11:00  citrus

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私たちの体、特に「脳」は、実はとても利己的に働いてくれます。私たちが望んだことを、望んだように叶えてくれるのです。

 

なので、病気になりたくなかったら、あるいは病気を何度も繰り返したくなかったら、「病気になりたい」というリクエストを脳に出すのをやめることが重要です。皆さん、「病気になりたいなんてリクエストした覚えはない」と思われるかもしれませんが、必ずその病気を引き起こす要因となるリクエストをしているのです。

 

例えば、私は中学生の頃「女のくせに生意気だ」という理由でいじめにあっていたので、「女」である自分が嫌で嫌で仕方ありませんでした。女って損だ、女って面倒だ。女としてみられるのも嫌だ。体型が女性らしくなるのも嫌だ。そんな風に思っていましたから、私にとって「月経」が来ること自体とても苦痛で嫌なものだったんですよね。月経なんて来なくていいのに……なんて思っていました。

 

その状態でずっと過ごしていましたから、案の定大学受験の頃にはぴったりと月経が止まってしまいました。それでも、「あ〜これで面倒なものが来なくなった。ラッキー」と思っていましたから、月経が来ないまま約1年間が過ぎました。

 

私の無月経の原因を医学的に鑑別したら、「多嚢胞性卵巣症候群」で排卵障害になり、それがひどくなって月経が来なくなった、という状態です。

 

受診して、排卵誘発剤やホルモン剤を処方されて、ある程度のペースで月経は来るようになりましたが、それでもずっと月経不順なままでした。なぜなら、ずっと自分が「女」であることを否定し続けていたからです。私は月経を自分が「女」であることの象徴であるかのようにとらえていました。なので、「女」であることを感じたくない、認めたくない、という思いが脳には「生理を止めろ」というリクエストになっていたんですね。

 

月経不順になる背景には、「月経が来ることによるデメリット」か「月経が来ないことによるメリット」があります。月経不順になる方のほとんどは、「生理はめんどくさいもの」と感じています。心の奥底では「生理なんてなくなればいいのに」「生理なんて来ない方が楽でいいのに」と思っていたりするのです。

 

特に、10代の頃からずっと月経不順というパターンの場合、自分の女性性や「月経が来る=大人への成長を遂げる」ことを否定していることが多いように見受けられます。大人になってから、順調だった月経が突然来なくなった、という場合は、一時的に月経が来ない方が都合がよい、つまり「月経が来ないことによるメリット」がある場合が多いと思われます。

 

月経不順の治療をしているのになかなか順調にならない、という方は、一度「月経が来ないことによるメリット」または「月経が来ることによるデメリット」がないか、自分に問いかけてみることをお勧めします。

 

月経が来た時に「自分がどんな気持ちになっているのか」、それが、月経不順を引き寄せる本当の理由なのです。

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