自然な妊娠ができない20代が増えている!? 妊活の正しい方法とは

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2017年06月13日 11:00  citrus

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最近の妊活ブームを受けて、20代前半の未婚の方が「妊娠できる体かどうか調べたい」と受診なさる一方で、著名人の高齢出産のニュースを見て「まだまだ大丈夫」と勘違いしていらっしゃる40代の方もいらっしゃいます。

 

正確な「妊娠適齢期」がいつなのかは、案外知らない方が多いのではないでしょうか。生物学的な妊娠適齢期は25歳くらいです。これは、体が成熟し、卵巣の働きが安定し、卵子の質もまだ保たれているという時期が、だいたい25歳くらいということです。

 

昔は、20代前半で結婚し、そのまま妊娠・出産を繰り返していたので、自然に「妊娠適齢期」に産みはじめていたことになります。最近は女性の初婚年齢も30歳に到達しそうな勢いで晩婚化が進んでいますから、生物学的な適齢期と社会的な適齢期のずれが大きくなっているのが現状です。でも、いくらアンチエイジングをしても、平均寿命が延びても、妊娠適齢期は変わらないのです。

 

卵巣機能つまりホルモンのバランス的に一番安定するのは、20代から35歳くらいまでです。しかし、最近はダイエットのし過ぎやハードワークなどの影響を受けて、本来は一番ホルモンバランスが安定して、月経周期も整うはずの時期に、月経不順で悩む方も増えています。それに伴って、20代なのに「自然な妊娠」が難しいというケースも増えているのです。

 

妊活は妊娠を目指すために積極的に何かを行うことをまとめてそう呼んでいますので、例えば「冷え対策をして基礎体温をつけながら毎月タイミングをとる」のも妊活ですし、「不妊専門病院で人工授精や体外受精を受ける」のも妊活です。

 

2〜3日に1回の頻度で性交渉があれば、わざわざ「妊活」と称して意識しなくても、避妊をやめて半年から1年で8割の方は妊娠できるでしょう。でも、多くの方はそこまで性交渉の頻度が高くないので、排卵日を予測して妊娠しやすい時期にタイミングを合わせる必要があります。

 

妊活の方法は、年齢と基礎疾患の有無によって異なってきます。20代で月経不順や内膜症やクラミジア感染などの基礎疾患がなく、周期が安定していて基礎体温をつけなくてもだいたい排卵日が予測できるという人は、排卵日の2〜3日前からタイミングを合わせるだけでよいでしょう。月経不順がある人は、基礎体温をつけて排卵の有無を確認したり、妊娠を目指し始める段階で婦人科を受診してホルモンの異常の有無を確認しておいた方がベターです。子宮筋腫や子宮内膜症などを指摘されたことのある人は、妊娠を目指し始める少し前に婦人科を受診して、現在の病気の状態を確認し、そのまま妊娠を目指しても大丈夫かどうかを相談しておくことをお勧めします。

 

子宮内膜症や、クラミジア・淋菌感染の既往がある人は、妊娠を目指し始める段階で卵管の通りに問題がないか検査を受けておいた方が安心です。何も基礎疾患がないのに、妊活を始めて1年たっても妊娠しない場合は、早めに婦人科を受診して不妊検査や治療を受けた方がよいでしょう。

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