■糖質制限ダイエットしてるから、シャリは食べない!?
最近、糖質制限ダイエットが浸透しているからでしょうか。回転寿司店でネタだけをはがして食べ、シャリを残す女性が増えているそうです。職人さんたちの気持ちを考えると、ネタをはがして食べるなどということは考えられないことですが、回転寿司は機械がシャリを握っているだけだから構わないという考え方なのでしょうか。お店側もお客様に合わせるといったスタンスをとっているようです。回転寿司は入店の敷居を低くして、1人でも多くのお客様に来ていただくことで利益を上げる業態ですから当然と言えば当然かもしれません。
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■糖質制限ダイエットをおさらいしてみよう
糖質制限ダイエットは「糖質（炭水化物）を含む食品」を食べる量を減らします。肉や魚といったたんぱく質や脂肪分を多く含む食品は減らす対象から除外されており、本によっては食べたいだけ食べてよいとしています。また、アルコールについても蒸留酒であれば飲むことができるので、アルコールの好きな人からは熱い支持を受けているダイエット方法です。糖質を制限すれば制限するほど体重が減るスピードが早く、手っ取り早くダイエットしたいと考える女性たちの間でも人気となっています。
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■クラシックなダイエットもおさらい
古くから行われているダイエットは食事と運動による方法です。食事の面に注目すると「栄養のバランスをとる」ことが必要です。栄養と一口に言ってもいろいろあります。大きく分けると5つ。糖質（炭水化物）、たんぱく質、脂質、ビタミン、ミネラルです。この5つを過不足なく摂ること。すなわち、栄養素がすべて入っていて、量もちょうどいい。それが「栄養のバランスがよい食事」です。ところが、栄養バランスを考えると、やみ雲に食事量を減らすことができず、体重が減るスピードも遅いためダイエット希望の女性たちには物足りない方法でもあるようです。
■糖質制限ダイエットには課題が……
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糖質制限ダイエットには大きな課題があります。実は、5つの栄養素のうち糖質だけが脳にすんなり入っていける栄養素。そのため、糖質が不足すると頭がボーっとする、仕事の能率が下がるなどの悪影響があるのです。
実際、糖質制限は「ゆるく」行う分にはダイエット効果がありますし、身体にもさほど負担はかかりません。しかし「糖質完全オフ」を目指して強硬手段に出てしまうと、身体に悪影響を与えます。特に「米」を制限する場合、日本人は米が好きな人が多いので、ストレスになり、糖質制限ダイエットが終わった途端に米をドカ食いして体重が元に戻るということもあります。
■ゆるく糖質制限をするには？
「ゆるく｣糖質制限をするには、毎食の主食の量を1/3位ずつ減らすのが最も効果的です。
築地の寿司店などはシャリを小さく握るのが流行っているそうです。1貫でも多く楽しんでほしいという職人さんの気持ちの表れかもしれませんが、寿司を食べたい、しかも「ゆるく」糖質制限したい、というニーズにバッチリ当てはまっています。しかし、シャリ抜きで提供されることは絶対にありません。シャリは寿司にとって大切な一部です。このとき可能であれば、野菜のサイドメニューを一緒に頼みましょう。寿司だけだとビタミン、ミネラルが不足してしまい、ダイエット効果が半減してしまいます。
「米を食べるならしっかり食べないと気がすまない」という人は、1食だけ主食を摂らない方法もよいでしょう。この場合、回転寿司でシャリを食べないよりは、和食店で刺身とウーロン茶を注文するほうがスマート。ただし、刺身だけでお腹一杯食べようとしてはダイエットになりません。野菜料理を一緒に注文することは、主食を1/3ずつ減らす場合と同じです。この場合、値段は回転寿司と大差ないことも多いですし、食べる量やお店にもよりますが、和食店のほうが安いこともあります。
古くは江戸時代のファストフードだった寿司。江戸の庶民は「米」をお腹一杯食べることがステイタス。江戸の男性は1日5合の米を食べていたといいます。おかずとなる肉や魚が豊富に手に入る現代において、江戸時代ほど米を食べることはありませんが、米は日本人にとって最も大切な食材であることは間違いありません。外食で回転寿司に毎日入ることはないでしょうから、そんなときくらいシャリも残さず食べませんか？ 寿司の形を崩さずに、キレイに残さず食べるほうが周りから見ても美しい食事姿に映ります。
回転寿司を握るのは、確かにロボットかもしれません。仮にお客さんが自分ひとりであったとしても、回転寿司にも店員さんはいます。店員さんを含めて周りにいる知らない人たちをも魅了するくらいTPOに合った美しい所作で食事ができる女性なら、回らないお寿司屋さんへ誘ってくれる男性も出てくると思いますが、皆さんはどう思われますか？
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