2~3日先の地震リスクを予測するAIシステムをNASAが開発中、既に20の地震を予知!

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2017年06月21日 17:03  Techable

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現状の技術では地震をできるだけ早く人々に通知することはできても、数日後に地震が起こるリスクを予測することは不可能である。

そんななか、NASAエイムズ研究パーク内に発足したGeoCosmoに所属する研究者らの尽力により、2~3日先の地震のリスクを判定するAI地震予知システム「GeoCosmo」を開発するプロジェクトが進行中だ。
・人工知能で2~3日後の地震を予測
地盤には休止中の電荷担体が存在しており、その電荷担体はストレスが引き金となり活性化する。ストレスが高レベルに達した時、壊滅的な被害をもたらし得る地震が発生する。

地震の発生日が近づくと、活性化した電荷担体は1秒間に200メートルという速さで移動し、同時に地面や地下水の変化、超低周波電磁波の放出、大気イオン化、全電子数や赤外熱の異常、オゾンの形成、一酸化炭素の放出といった現象が現れる。

そこで「GeoCosmo」は、地震発生の数週間前に観測されるこうした兆候を手がかりに、人工知能やビッグデータなどの最新の技術や、統計的手法を駆使し、地震の発生を予測する。
・地上の基地局、衛星と連携


地上の各基地局側には8~10体のセンサーを設置。衛星との通信を経て、地震の前兆と関連のあるデータをシステムに入力する。

その後、人工知能や自然言語技術を介してデータを出力し、地震予測を行う。

すでに北南米で発生した20の地震を予測することに成功しているという。来るべき南海トラフ地震や首都直下型地震に備え、さらなる精度の向上に期待したい。

海外のクラウドファンディングサイト「crowdrise」では、現在研究プロジェクトの継続に必要な資金を募っている。

GeoCosmo

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