台湾カフェ「春水堂」の制服を丸山敬太がデザイン

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2017年06月23日 13:24  Fashionsnap.com

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新制服発表会の様子 Image by: FASHIONSNAP
台湾カフェ「春水堂(チュンスイタン)」を運営するオアシスティーラウンジが、日本上陸4周年と全国展開を記念し、ファッションデザイナーの丸山敬太を迎えて新制服を制作した。6月28日に関西旗艦店としてオープンするグランフロント大阪店を皮切りに、春水堂全店に導入する。

 今回のコラボレーションは、「春水堂は台湾に行ったら必ず行く大好きなお店」という丸山が昨年リニューアルオープンした青山のコンセプトストア「丸山邸」のオープニングパーティー用のケータリングを春水堂に飛び込みで相談に行ったことがきっかけだという。丸山はこれまで、日本航空の制服デザインや北海道・帯広にある宮坂建設工業のワークウエアなども手掛けており、オアシスティーラウンジの関谷有三代表取締役から家業の制服も手掛けてもらえるのかと聞かれたが、「ちょっと待てよと。僕と春水堂、こっちの方が合いませんか?と逆に営業した」(丸山)ことから今回のプロジェクトに発展。アジアンブランドの春水堂と、オリエンタルテイストを得意とする丸山によるコラボレーションを関谷代表取締役は「偶然の重なりだった」と振り返っている。
 男女それぞれの制服には、春水堂のブランドカラーである赤と紺をベースに使用。女性は赤地のチュニック丈のトップスで、ターコイズブルーのパイピングを施しオリエンタル・モダンなテイストに、男性は紺地に朱色のパイピングを施し、短めの丈でスマートな印象に仕上げた。男女共通して左肩部分にはブランドロゴの刺繍をあしらい、スリットから見える裾の裏地にはパイピングと同じカラーを配している。現場のスタッフからのヒアリングを元に機能性にも配慮しており、寒暖両方に最適な厚さの素材を選定し撥水加工を施した。袖や裾丈は、サービスや調理の際に最適な丈に設計し、エレガントかつ動きやすい形に仕上げた。丸山は「スタッフからはリニューアル前の制服を気に入っているという声があった。現状に不満があればリニューアルしやすいが、これは敷居が高いなと。さらにブラッシュアップして形にすることに気をつけた」と話した。
 「春水堂」は、タピオカミルクティー発祥の店として台湾で国民的な人気を得ている。2013年7月に海外初の店舗として東京・代官山に出店し、"台湾スイーツブーム"を巻き起こした。現在、6月28日にオープンするグランフロント大阪店を含め、関西や九州など全国に11店舗を展開。今後、シンガポールやハワイ、ニューヨーク、パリ、ロンドンといった世界展開を計画している。関谷代表取締役は、「今回デザインされた制服を世界中のスタッフに着てもらったり、敬太さんは服だけではなく空間作りやインテリアも得意なので、いつか一緒に空間作りもできたら」と話し、丸山も「ケイタマルヤマとイメージがすごくマッチするブランド。グッズ作りなど色々なことができたら」と、今後の取り組みにも意欲を示している。
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