インフルエンサー「歩乃華」による始球式が野球界の未来を変えるか?

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2017年07月07日 01:00  citrus

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出典:「オリックス・バッファローズ」公式サイトより

東スポによると、オリックス・バッファローズがなんと! SNS界のカリスマギャルを始球式に起用するらしい。

 

7月11日の日本ハム戦(京セラドーム)の試合前のプレ始球式に“インフルエンサー”歩乃華(ほのか=23)が登場。女子中高生に絶大な人気を誇る人物とあって、球団はその発信力に大きな期待を寄せている……とのこと。オリックスの営業担当者は、東スポの取材に対し、以下のようにコメントしている。

 

「おそらく始球式でこの世界に注目したのは球界初です。おじさんたちからしたら『誰やねん?』『インフルエンザか?』となるでしょうね。でも、ネットの世界ではすごい影響力を持っている。野球と関係ない若い女性にどれだけの反響があるか、実験的な試みです」

 

私もこの記事を読んだ時点では、営業関係者サンが指摘するところの「おじさん」の例外に漏れず「誰やねん?」「インフルエンザか?」状態だったりしたのでw、ちょこびっとだけ調べてみた。

 

とりあえず「歩乃華」とは、ツイッターやYouTubeでコスメやファッションを中心とした情報を発信する大阪在住のインフルエンサーで、ツイッターのフォロワー数は16万人を超えるのだという。実際、始球式が決まってグッズ告知の映像をYouTubeのチャンネル「Me-TV」で流したところ、再生回数は5日間で7万6000回を超えたみたいだ。ちなみに「インフルエンサー」とは、「influence(影響・感化の意)」を語源とし、近年では「インターネットの消費者発信型メディア(CGM)において、他の諸費者の購買意志決定に影響を与えるキーパーソン」のことを指す……のだそう。

 

オリックスの営業関係者は、こう続ける。

 

「有名なタレントさんを呼んで始球式をやるのもいいが、一過性の話題で終わってしまうし、球団発のアプローチでは難しい部分もある。SNSで発信力のある人のほうが圧倒的に拡散する」

 

また、オリックスは台湾から人気ブロガーを呼んで試合の観戦記を書いてもらうことも予定しており、今後もこの分野と積極的に関わっていく考え……なんだとか。

 

素晴らしい試みである。これまでの野球人気にあぐらをかき続け、若い世代(とくに女子)の新規参入の伸び悩みすら“見て見ぬふり”を決め込んでいたフシさえある、旧態依然のプロ野球界にはなかった発想ではないか。

 

そりゃあ、球場まで足を運んでくれた「誰やねん?」「インフルエンザか?」などとツッコミを入れるおじさんファンたちも大切にしなければならないのは理解できる。ゆえに、わかりやすい有名人タレントやらキチンと100キロの球が放れる稲村亜美やらを始球式に起用することだって必要だろう。が、5回に一度くらいは「誰やねん?」覚悟で、この手の野球素人なインフルエンサーを飛び道具的に持ってくるのもアリだと思う。基本、彼女らのモチベーションは“ファッション”なので、とびっきり可愛らしいユニフォームを用意して……そうすれば、ものすごいスピードで10代の女子にも拡散するはずだ。そして、その100人中の一人でもいいから「可愛らしいユニフォーム」だけじゃなく野球自体にも興味を持ってくれたら……それはもう“大成功”の部類なのではなかろうか?

 

私の所属する草野球チームに、今年からマネージャーとして毎試合参加してくれている29歳の女子がいる。最初は、チームメイトの一人から誘われて観に来ただけの、「サードとショートの違いもあやふや」なレベルの素人だった。でも、冗談交じりに「スコア(ブック)つけてみてよ」と、お任せしてみたら……今ではバントのことを「犠打」と呼ぶほどのいっぱしな野球女子へと成長しているのであった。

 

こうやって、プロ・アマ(草も含む)が一体となり地道な布教活動を行っていくことによって、10代〜20代の新規獲得を目指さねば、野球界に明るい未来はない! 女子の口から「犠打」だとか「ゲッツー」だとか「タッチアップ」だとか「インフィールドフライ」だとか……の単語がこぼれ出ただけで萌えてしまうのが野球男子の“性”なわけだし……ね?

 

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