いや別に急にイケてないダジャレ言ったり、体臭上げてみたり、無理矢理ホントのオッサンになろうって言うんじゃなくて、若作りはいかがなモンかなって話です。というのも近頃、30代からは7割近くの人が「実年齢より若く見られたい」志向にスイッチする、との調査結果が出ていました。
■うーわ痛いぜあのオヤジ……って、俺も?
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確かに、20代に比べれば年齢を重ねている分、人によっては禿頭が進行してきたり、ビール腹になってきていたり、とオヤジ菌が繁殖しはじめてきます。10代の頃から脱毛や洗顔とかぬかりなくお手入れをしてきた諸兄には、我慢ならない展開なのでしょう。まだまだイケるぜって髪型や洋服のスタイリングをがんばっちゃうのも仕方がないかと思います。
でも、そんな30代も自分よりちょいと上の40代の人達が、頑張って若いカッコしてるの見ると、うーわ痛いぜあのオヤジとか思ったりしませんか? 髪型ふつうでどう見ても公務員風なのに、妙に攻めてるライダース着ちゃってたり、ゴルフ場でウサギかドクロかわかんないようなポロシャツの襟立てちゃってたり、ツッコミどころは満載です。つまり、世代下からみれば上の人が若ぶるのは痛いわけで、危険だと察知するべきなのです。
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■“30代男性”が目指すべき年相応の美しさって?
だいたい、すごい年上から見れば、20代も30代も大差ないですし、違いなんかミクロの話です。森まで見なくともせめて木を見て葉っぱを見ないようにすれば、精神的な安定感は保てるはず。それよりも、キョンキョンの言うように、「年相応の美しさ」ってのが男子にも大事ではないでしょうか。
よく美魔女の方々が取りざたされてコンテストしてたり、グラビア飾ってたり、いろいろと露出してますよね。確かにお金かかってるのを感じさせる白さや仕上がり具合です。でもリアルで見ると結構微妙だったり、美に対する執念のようなモノも垣間見えたりします。むしろそんなことより自然体でいる年相応の美しさは、むしろ難しいですが、そこに不自然さだけは決して感じさせたりはしません。
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ゆえに、年齢の積み重ねは「味」みたいなもんですから、しわだってシミだって特に男子には年輪です。仕事で苦労して、人として深みが出て、ちょっとぐらいテキトーな人生送ってきてたって、味さえ出てくれば、魅力は感じます。ここはひとつ、ヘタなメンテナンスはせずに、雰囲気勝負でいかがでしょう。あとは、元気な若者よりちょっと渋い人の方が好きっていう奇特な女性を全力で探すだけです。
思いがけず一緒になった呑み会帰りのタクシーとかで、「ちょっと一杯行こうよ」って勇気を出せれば、新しい時間が始まります。こういうのって20代のオトコだと、なんだかサマにならないでしょう? さあ、30代の皆さん、潔くオッサンになって「あなたに会えてよかった」なんて、若い男女には似合わない台詞を言わせるぐらい素敵な恋をしましょう。