早実・清宮、満塁弾!父・克幸さんの誕生日に本塁打

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2017年07月17日 14:31  ベースボールキング

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15年に行われたWBSC U-18ワールドカップ出場時の清宮幸太郎
【西東京大会・4回戦】
早稲田実 14 − 0 芦花(7回コールド)
<7月17日 八王子>

 早稲田実・清宮幸太郎が公式戦7試合連続となる高校通算105号の満塁本塁打を放った。

 早稲田実は中1日で今大会2戦目。『3番・一塁』で先発出場した清宮は第1打席、一塁線を破る右安、第2打席は四球で出塁。第3打席は芦花の2番手、右サイドスローの庄司(2年)のど真ん中を捉え損ねて二飛、第4打席も3番手左腕・赤見(3年)の低目の球を捉えられず二飛に倒れる。

 しかし、7回表、一死満塁で回ってきた第5打席。2ボール1ストライクからの4球目、4番手右腕・渡辺(3年)の外角の直球を左中間スタンドへ運ぶ満塁本塁打。公式戦では7試合連続、高校通算105号本塁打となり、歴代高校通算最多記録まであと2本に迫った。

 この日は清宮の父・克幸さん(ラグビートップリーグ・ヤマハ発動機監督)の50歳の誕生日。父のバースデーを祝う一発となった。

 また、初戦の南平戦で、相手打者のテイクバックしたバットが右目と鼻の間に当たり、負傷交代していた早稲田実・野村大樹(2年)も『4番・捕手』で先発出場。鼻骨骨折していたという野村は、守備中のみフェイスガードを着用した上にマスクを被ってプレー。

 打席では2回に2点適時三塁打を放つなど3打点の活躍。試合後半にはフェイスガードも取ってプレーし、6回に2番手で登板した1年生右腕・伊藤(1イニング2被安打1奪三振無失点)を好リードする姿も見せた。

 試合は早稲田実の先発エース・雪山(2年)が5回をわずか1安打に抑えた中、打線が2回に5点、7回に6点を挙げ、13安打の猛攻。14−0で早稲田実が7回コールド勝ちを収め、ベスト16進出を決めた。

 次戦は21日(金)、神宮球場に場所を移して行われる予定だ。

【試合後の清宮・一問一答】

―― 第5打席で本塁打。感触は?
清宮「向こう(左中間方向)の打球だったんですけど、感触は良かったので、入ったなと思いました」

―― この日2度目の満塁での打席でした。
清宮「みんなからも、絶対に回すからと言われていましたし、同じ場面だったので、同じようにやられたら自分でも悔しいところはある。前の打席から修正しつつ打席に入れたかなと思います」

―― 満塁で清宮君に打席が回ってくるのは“持ってる”ように感じます。
清宮「チームとして8、9、1、2はしっかり出ようと、そこは大事にしています。東海大福岡の時に8、9、1、2が繋がらなくて得点に結びつかなかった部分があった。負けから学ぶことは多いので、自分とか野村の前にしっかりランナーを出すということは、チームとしてできているかなと思います」

―― 多くのお客様が来ている中、そういう空気を感じていることはありますか?
清宮「早実の生徒も学校が終わってたくさん来てもらいましたし、一般のお客様の方々にもたくさん足を運んでもらいました。それが後押ししてもらいましたし、八王子もこれが最後なので、最後良い終わり方ができたかなと思います」

―― 投手陣は0点で抑えました。
清宮「継投でしたけど、雪山がゲームを作ってくれましたし、代わったピッチャー陣も素晴らしいピッチングをしてくれた。この調子でおごることなく、勢いそのままに行って欲しいなと思います」

―― まだ先は長いです。
清宮「八王子と神宮と一区切りついたかなと思います。また、初戦のつもりで万全の準備をして、グラウンドも変わるのでコンディションをしっかり作って試合に臨みたいと思います」

―― 6回表後に円陣を組んでいました。どんなことを話していたのですか?
清宮「いつも言っているのは、自分たちらしくというところは言っています。打つイメージがあるかもしれないんですけど、粘っこく四球を選んだりなど意識してやっています。そういうところは変わらずに、どんなピッチャーがきても粘っこくいこうと話しています」

―― お父さんが50歳の誕生日で良いプレゼントになったのでは?
清宮「誕生日だったのは分かっていましたし、最後の最後に1本出てホッとしています」

(取材・ニッポン放送アナウンサー洗川雄司)

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