例によってYahoo!ニュースのトップ面をスクロールしていると、“また”なかなか役に立ちそうな恋愛マニュアルに遭遇したので、ぜひとも紹介しておきたい。最近、ネット上で流通するコッチ系コラムのクオリティーが確実にレベルアップしている。やはり、昨年末のWE○Q事件が、良い意味で尾を引いているのだろうか。
話を戻そう。「恋を学んで、強くなる!」をコンセプトに、恋愛に悩むすべての女性に理想の恋愛を実現してもらうことを主旨とする『恋学』なるサイトが配信したもので、タイトルには『彼氏が名前を呼んでくれない本当の理由』と打たれている。
彼氏からは名前で呼ばれたいのに、なぜか「お前」とか「おい」とかばかりで、ぜんぜん名前を呼んでくれない……。そんな悩みを抱える女性もいるかと思います。
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……と、リード文。比較的、深刻度の低い「ほのぼのとした悩み」っぽい印象だが、乙女心的にはそれなりに切実な問題なんだろう。とりあえず、本コラムの筆者は「彼氏があなたの名前を呼んでくれない理由」を以下のように分析する。
(1)名前呼びはなんだか恥ずかしいから
(「そこまで馴れ馴れしくていいのかな?」「(長い付き合いの場合)いまさら名前呼びは恥ずかしくてできない!」……という男性心理)
(2)別の女性の名前を言いそうだから
(「あなたにぞっこん状態の彼氏でも、そういうミスはあり得る」と、彼氏なりの“工夫”を評価)
(3)自分のほうが上の立場でいたいから
(この手のオラオラ系や亭主関白な男は「お前」呼びを好んで使う……のだそう)
(4)「お前」には親しみがこもっているから
(↑のような男尊女卑思想ではなく「お前=親密感」と勘違いしている男は意外と多い…のだそう)
(5)彼女が名前で呼ばないから
(オウム返しの法則)
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たしかに、私もカノジョを名前で呼ぶことをとても苦手とするタイプである。ましてや50歳を過ぎて、いまだ妹(←やはり50歳を過ぎている)のことすら「ちゃん」付けでしか呼べない私にとって、「呼び捨て」なんてえのはもってのほかだ。
しかも、50歳を過ぎた初老のおっさんが口にする「ちゃん」付けは、相手が若ければ若いほど妙な湿り気を帯び、我ながら気持ち悪い。だから、おのずと代名詞、女性どころか男も「オマエ」と呼べない私の場合、おのずと「キミ」だとか「アナタ」だとかで事を済ますようになってくる。結婚して子どもがいれば、カノジョ(=妻)のことを「母さん」「ママ」などと呼べるのだけれど……。余談ではあるが、こうやって長年連れ添った夫婦は「男女の関係」から「家族」へと変わっていくのかもしれない。
私にかぎれば、カノジョを名前呼びできない理由(※正確には「呼び捨て」にできない理由)は、(1)の「いまさら恥ずかしくてできない!」がもっとも該当する……と思われる。初対面の人には100%、2歳児にさえ「さん」付けでしか接することができないシャイな私は、「さん」を「ちゃん」に切り替えるタイミングを50年以上の月日を経て、ようやく学ぶことができた。が、「ちゃん」を「呼び捨て」にするタイミングは、いまだ悲しいことに計りかねている。
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本コラムの「名前を呼んでくれない彼氏を持つ女性」に対するアドバイスは、結局のところ
「名前で呼んでほしいな」と根気強くつたえましょう!
……といった、一見凡庸なモノでしかないのだけれど、私のように「切り替えのタイミングを逸し続けている男」にとって、「名前、呼び捨てにしていいよ…」の一言は、“あと一歩”を踏み出すきっかけとして、じつにありがたかったりする。今日はそこらへんを、女性の皆さまにゼヒとも学んでいただきたい。他力本願でホント申し訳ないのだが……(笑)?
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