出典:https://itmama.jp/
米国中で大流行した『ハンドスピナー』。一時は、Amazonの人気玩具ランキング10位中の全てを占めていたといいます。(*1)最近日本でも、見かけた方も多いのではないでしょうか。
筆者は6月〜7月の中旬まで日本に一時帰国していたのですが、原宿や渋谷などの東京の街、名古屋や京都、そして長野の伝統的な宿場町の店先でさえ、見かけることがありました。
集中力が高まり、ストレス解消といった振れこみもあるハンドスピナー。
今日は、アメリカ在住の筆者が人気のその遊び方や注意点も交え、ハンドスピナーの魅力について紹介します!
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ハンドスピナーとは、写真にあるような10cmにも満たないプレートの中心を指先で挟んで回すシンプルな玩具です。
2つか3つの羽があるものが主流ですが、他にも色々な形があります。光ったり、音がするものもあり、回り始めると、1分から10 分近く回り続けるものもあります。
値段は、300円から1,500円前後のものが多いですが、中には100,000円近くするものもあるといいます。
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ハンドスピナーは、英語で「フィジット(Fidget)スピナー」といいます。「フィジット」とは、「モゾモゾする」という意味。
髪を触ったり、貧乏ゆすりをしたり、鉛筆を回したり、ボールペンの先をカチカチ押したりと、何かに取り組みながらも、“モゾモゾする”ことってありますよね。
ハンドスピナーは、忙しい現代人のこうした“モゾモゾしたい欲求”を満たすために、オフィスツールとして売り出されました。2016年12月の『フォーブス』の記事では”2017年必須のオフィス玩具”として紹介されています。(*2)
また近年、ADHDなどの特性を持つ子どもや大人は、じっとするよりもモゾモゾする方が、集中力がより高まると示す研究もいくつか発表されています。(*3)
そのため“ADHDの子が落ち着くツール”とされている場合もあります。
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とはいえ、今ではそうした特性に関係なく、米国中の子ども達の間で、爆発的な人気を得ています。
ハンドスピナーといった、五感を用いる昔ながらの独楽回しのようなシンプルな玩具が大流行したことに、筆者の周りのママからは、「何だかほっとする」といった声もあがっています。
中には、ハンドスピナーを手の平で操り続けることで、子どものスマホ依存が緩和されたなんてママの声も聞きました。
指先をモゾモゾ動かし、くるくると回るスピナーに夢中になる子ども達の姿は、確かにちょっと牧歌的で、微笑ましくもあります。
大人から子供まで「クルクル回していると気持ちがスーと落ち着く」と評判のハンドスピナー、育児中のママも、イラッとしたり、気持ちがセカセカするときなど、ぜひ、気分転換にいかがでしょうか?
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【遊び方】
中心を指で挟んで回す他にも、米国の子ども達は、次のような様々な楽しみ方をしています。
・回しながら指先に乗せ、バランスを取る
・回るスピナーを耳の傍で揺らし、音を楽しむ
・回しながらジャンプさせ、キャッチする
・いくつかのスピナーを重ねて回す
・友達とどれが長く回るかを競う
大人から幼児まで楽しめるハンドスピナー、ぜひ試してみてくださいね!
※注意点※
・一般的なスピナーは、幼児が手に持って回すには大き過ぎますが、小さなサイズのものあります。小さなお子さんの場合は、落として壊れた場合など、小さな部品が口に入らないように気をつけてください。
・また米国では、大流行してクラス中の生徒が用いたため授業の妨げとなり、”発達障害の診断がない生徒は教室での使用禁止”となった学校も続出しています。
大人の手では片手のみで回すことができますが、子どもの手では両手を使う必要があります。また、目線もスピナーに釘付けとなってしまいますから、気分転換のための遊び道具として用いたいですね。
【参考】
(*1)Isbister, Katherine「Fidget toys aren’t just hype(フィジットスピナーは単なる虚偽広告ではない)」 『TheConversation』 May 17, 2017
(*2)Plafke, James 「Fidget Spinners Are The Must-Have Office Toy For 2017(2017年必須のオフィス玩具)」『Forbes』 DEC 23, 2016
(*3)長岡真意子「ごそごそ動いた方が学習効果アップ!ADHD・ギフテッド・舞踏家タイプの子」『ユア子育てスタジオ』March 10, 2016
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