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赤ちゃんが産まれたら母乳で育てたいと思ってる妊婦さんは多いですよね。
でも、母乳って勝手に出てくるの? 母乳で育てるためには具体的にどうしたらいいの?
などなど分からないことがいっぱい。
今回は元助産師で1児のママとして育児中の筆者が母乳の分泌がよくなるために妊娠中にできるケアについてこれまでの経験を元にご紹介します。
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そもそも母乳の分泌は女性ホルモンとよく関係していて、赤ちゃんがおっぱいを吸うことによって女性ホルモンが分泌され、そのホルモンの刺激で新たにおっぱいが作られるのです。
そこで赤ちゃんが吸いやすい、柔らかくてよくのびるおっぱいを作ってあげることが母乳がよく出ることにつながります。
しかし、おっぱいのケアをすることが刺激となり、女性ホルモンが分泌されて子宮収縮が促される可能性があるため、妊娠時期に合わせたケアを行うことが肝心です。
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【全妊娠期間で行えるケア】
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(1)天然オイルでしっかりと保湿しましょう
柔らかくてよくのびるおっぱいにするために保湿は肝心です。保湿には、赤ちゃんがなめても大丈夫な出産後にも使える『馬油』や『ランシノー』など天然由来のオイルがおすすめです。
妊娠中はベビーオイルやオリーブオイルでも代用できますよ。
入浴後などに乳頭に塗るようにしてください。
特に乾燥が気になる場合はオイルを塗ったあとにラップを貼って一晩置くと保湿効果がアップします。
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(2)締め付けないブラジャーをつけましょう
おっぱいを圧迫すると血流が悪くなり、乳腺の発達の妨げになります。
また、妊娠期間中にはおっぱい自体の大きさも大きくなっていくので、ブラジャーで締め付けていると成長を妨げてしまいます。
妊娠したことがわかったら、ワイヤーの入っていない、ゆったりとしたマタニティ用のブラジャーを使うようことをおすすめします。
【妊娠中期から行うケア】
(3)乳垢を取って乳頭を清潔に保ちましょう
妊娠中は少しずつ母乳が分泌され、それがカスとなり白くなって乳頭につまることがあります。
これを乳垢と言うのですが、つまったままにしておくと乳腺のつまりの原因にもなります。
入浴中や入浴後に指の腹で乳頭をくるくるとこすって優しく取ってあげましょう。
このとき爪でガリガリ引っ掻いたり強くマッサージしたりするのは禁物です。
【妊娠後期から行うケア】
(4)マッサージしてほぐす
赤ちゃんが吸いやすい柔らかくて伸びやすいおっぱいにするために、少しずつマッサージをしてほぐしていきます。
マッサージは利き手の親指、人差し指、中指を使い、反対の手でおっぱい全体を支えます。
色々な方向から乳頭や乳輪部を押しつぶしたり、左右上下に少し回したりします。
また軽く引っ張るのもいいです。
乳頭マッサージを始める時期の目安は妊娠後期からですが、お腹が張りやすかったりリスクをかかえていたりする場合もあるので、受診先の医師や助産師に相談してから始めてくださいね。
妊娠中からもできるケアは色々あります。
今回紹介したケアを行い、赤ちゃんが吸いやすいおっぱいになるよう準備をしていきましょう。
【画像】
※ Photobac、 Vibrant Image Studio / Shutterstock
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【参考】
※ 『病気がみえる vol.10: 産科』(2013) – メディックメディア
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