首がしっかりと座ってきた赤ちゃんは、おおむね6〜10ヶ月ごろから寝返りから“ずりばい”をしようとする行動が見られるようになります(※1,2)。
今回はずりばいのメリットから注意点までを解説します。
「ずりばい」を始めそうな赤ちゃんとママがいっしょにできる“ずりばい練習法”なども併せて、元幼稚園教諭で2児の母である筆者が紹介します。
赤ちゃんは、寝返りができるようになった頃から、次にスカイダイビングをしているかのようにお腹をつけて手足を浮かしたり、おへそを中心にして方向転換する動きが見られるようになります。
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しばらくすると後ろにずりずりと動きはじめ、やがて前進するずりばいに。
ずりばいとは、手足を使いお腹を床につけたまま、文字通りずりずりと前に進むことで、ほふく前進の赤ちゃん版ですね。
またやり方も色々で、腕を使って動こうとする赤ちゃんもいれば、足の力で動こうとする赤ちゃんもいます。
お腹が床につかずお尻を持ち上げた“四つん這い”で前進する、“ハイハイ”とはスタイルが違います。
ずりばいをしている赤ちゃんの動きを見ていると、手や足、腰と全身の運動になっていることがわかります。
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ずりばいは、筋力をつけるとともに脳にも良い刺激となります。
ハイハイに必要な手足の“左右交互の動き”など機能的な発達を身に付けていきます。
ずりばいをしそうな気配を感じたなら、以下のような方法でママがいっしょに遊びながらサポートしてあげるのもいいでしょう。
・ママが自分からずりばいをして見せる
・赤ちゃんの足元に手を置いて、けりの支えをつくる
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・手が届くか届かない位置におもちゃを置いて、進もうとする気持ちを促す
赤ちゃんは覚えが早く、少しでも移動できたらどんどん進めるようになりますよ。
出典:https://www.instagram.com
ずりばいが始まると、気になるものがあったらそこに移動して手にとり口に入れるようにもなります。
ママは一度自分でずりばいをしてみて、赤ちゃん目線で危険なものがないか見てみましょう。
その他には以下の項目に気をつけてください。
・床は常に清潔に保つ
・誤飲を招くものを床に置かない
・家具の角に保護テープを付ける
・コンセントにカバーを付ける
また、もし赤ちゃんがずりばいできない場合、その原因として床が滑り過ぎる可能性もあります。コルクマットなどを敷くと、しやすくなるほか、ケガ防止にもなるのでオススメです。
赤ちゃんがいっぱいずりばいができるように、ママはお部屋の環境を整えてあげましょう。
ずりばいは生後半年ぐらいから見られるようになりますが、これはあくまでも目安です。「できない……」と焦らないでくださいね。10ヶ月過ぎから始める赤ちゃんもいますよ。
またずりばいをしないで、座ったままずりずり移動する“いざりっこ”から、“たっち・あんよ”へ移る赤ちゃんもいます。
それでも気になるときは自分たちだけで悩まず、かかりつけの小児科の先生に相談しましょう。
【参考・画像】
※1 はえば立て3 ずりばい赤ちゃん – 秋山こどもクリニック
※2 乳幼児健診とシャフリングベイビー(ズリバイする子) – 苫小牧市医師会
※ 画像提供:RIEKO、@nakaxkanax
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【著者略歴】
himawari・・・7年の妊活後、高齢出産で男の子と女の子を授かる。只今第2子の反抗期と格闘中。
幼稚園勤務や保育園でのボランティア活動で得た経験を活かし、ママたちの役に立つ情報をアナウンスしていきます!
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