4つのタイプ別! 仕事相手への嫌悪感を「我慢すべき」or「伝えるべき」

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2017年07月30日 15:00  citrus

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同僚や社外のビジネスパートナーに対して嫌悪感を抱いたとき、皆さんはどうしていますか。気持ちを顔に出さないという人もいれば、チクリと刺して牽制する人もいます。嫌悪感は我慢したほうがいいの? それとも相手に伝えるべき?

 

 

■嫌悪感を我慢するメリットとデメリット

 

誰かに対して不快感を抱いても、それを顔に出さないようにしている人は多いと思います。おおらかな対応をすれば波風も立ちませんし、低次元なやりとりでエネルギーを浪費したくないという考え方もあるでしょう。

 

もちろん黙ってやり過ごすという選択にはデメリットもあります。主なところでは、以下のようなものが挙げられます。

 

・相手が不快感を与えていることに気づけない

・改善の機会が少なくなる

・黙認することで相手の残念なスタイルが強化される(例:強く言えば意見が通るなど)

・一方だけが我慢している状態では良好な関係の継続が難しい

 

そうは言っても、いちいち嫌悪の感情を伝えるのは大人げないもの。どんな場合に我慢し、どんな時に伝えた方がいいのでしょうか。

 

 

■嫌悪のタイプ別! 伝える or 伝えない

 

ひとくちに嫌悪感情といってもいろんなタイプがあります。今回は研究者が分類した嫌悪のタイプの中から代表的なものを選び、どのようなシーンで我慢したほうがいいのか、どのようなシーンで伝えたほうがいいのか考察してみます。

 

タイプ1. 自分との相違による嫌悪→場合によっては伝える

性格や考え方、感情の表し方、行動の仕方などの相違によるもの。外見の相違、不可解な行動、話が合わない、態度の予想がつかない、といったことも含む。

 

私たちは、自分のことを正しいと思いがちです。そのため意見や考え方の違う相手には嫌悪の感情を抱きやすい傾向があります。捉え方を変えると、そこには成長の機会や視野を広げるチャンスが見つけられそう。

 

「夫の○○の癖がイヤ」「友達のなんでも否定するところが辛い」など、イヤだなという気持ちが「相違」によるものだと気づけたなら、嫌悪感情をストレートにぶつけるのは避けたほうがいいかも。とはいえ、黙っていると関係継続が難しくなるケースもあります。この場合には「あなたの○○がイヤ!」ではなく「○○を直してほしい」という言い方で気持ちを伝えましょう。

 

ちなみに、女性のほうが自分と相違のある人に嫌悪感を抱きやすい傾向があるという研究結果があります。我慢の末に突然爆発!ではなく、相手を批判せずに改善をお願いする言い方を試してみて。

 

タイプ2. 相手への妬みによる嫌悪→伝えない

自分よりも優れている、うらやましい、評判がよい、という相手に対する妬みの感情。自分がしたくてもできないことをしている、自分がいたいポジションにいる、なども含む。

 

自分では気づきにくいのですが、嫌悪感情の背景に「妬み」がある場合も少なくありません。

 

うらやましいと思う相手に抱く嫌悪感情は、伝える必要はないでしょう。研究によると、協調性がない女性はとくに妬みによる嫌悪感情を持ちやすいのだとか。マイペースだという自覚がある女性は嫌悪感を抱いたとき「もしかして妬みの感情があるかも?」と一考してみると、トラブルを減らせるかも知れません。

 

試しにキライなタレントさんを頭に浮かべ、その人に対してうらやましいところがあるか考えてみたところ……。筆者にも妬みに由来する嫌悪感情があることがよーくわかりました(汗)。

 

タイプ3. 相手の傲慢さによる嫌悪→場合によっては伝える

見下される感じ、偉そう、攻撃的、批判をする、過度な自己主張をする、などの目に余る傲慢さ。知ったかぶりをする、気にさわることを言う、自分が優れているという前提で動く、といったことも含む。

 

こういった言動の多い人とは距離をとるのが一番。関わらないという選択肢がある人の近くからは、黙って去りたいですよね。

 

しかし上司や取引先など、どうしても付き合わなければならない相手の場合、予防線を張っておきたいところ。反射的に嫌悪感を伝えるとトラブルになりやすいので、チクリと牽制するフレーズを考えておくのがオススメです。

 

たとえば、上司の指示どおりに作った企画書が通らなかった――自分で指示とチェックをしたことを棚に上げ、文句を言ってくる傲慢な上司に対して「あなたの指示で作った企画書ですよね? それで怒られるなら今後は自分で考えてやります」と伝えたいときは、こんなフレーズ。

 

「課長の指示どおりに作るだけではなく、指示の行間や意図も織り込めるように気をつけるべきでした。今後は気をつけます」

 

ちなみに、男性のほうが見下してくる人に対して嫌悪感情を抱きやすい傾向があるそうです。

 

タイプ4. 相手の自己中心性による嫌悪→場合によっては伝える

責任転嫁、迷惑行為、人によって態度が変わる、束縛、意見をきかない、といった自己チューな人。ずるい、心に踏み込む、周りに気をつかわない、などを含む

 

自己中心的な人ともなるべく付き合いたくないものですが、どうしても関わらなくてはならない場合もありますよね。そんなときは嫌悪感を改善要望と共に伝えてもいいかも。

 

人によって態度を変える人が「面倒な人」「主張をしてくる人」などに対してルールやマナーを守った行動をとるというのはよくあることです。なかには、自覚がないだけの人もいます。こういったタイプの人は注意されると素直に態度を改めることも。期待値は高くないですが、黙っていると改善しないことだけは確か。伝えてみる価値はあります。

 

自己中心的な行動をとる人への嫌悪感は、自分自身の劣等感が影響しています。「あの人もこの人も自己中心的だ!」と感じる人は、自分が抱えているコンプレックスを見直してみるのもよさそうです。

 

いずれのタイプの人にも、嫌悪感を伝える目的は、相手を不快にさせることやケンカをすることではないはず。試すときには「いい関係を継続したい」というニュアンスをのせて、冷静に伝えてみてください。

 

※この情報は2016年7月15日時点のものです

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