パリ・サンジェルマンへの移籍が決まったブラジル代表FWネイマールが3日、自身のinstagramにメッセージ動画を投稿。移籍を決断した理由や、古巣のバルセロナにお別れの言葉を口にした。
現在25歳のネイマールは、2013年7月にサントス(ブラジル)からバルセロナに加入した。同年8月21日に行われたスーペルコパ・デ・エスパーニャのアトレティコ・マドリード戦で優勝に導くアウェイゴールを決め、いきなり公式戦初得点を記録するなど、加入直後から大きな存在感を見せつけた。2014−15シーズン以降はアルゼンチン代表FWリオネル・メッシ、ウルグアイ代表FWルイス・スアレスとともに、“MSN”のトリオで攻撃陣をけん引。バルセロナでは公式戦186試合に出場、105得点、80アシストを記録した。
ネイマールは投稿した動画で「きょうのためにメッセージを用意したんだ」とはじめ、次のように話した。
「アスリートの人生はチャレンジによって築かれる。いくつかは与えられるもので、いくつかは輝かしいキャリアを続けるために自らが決断した結果によるものだ。そのキャリアは激しいものだが、短い。
バルセロナはチャレンジ以上のもので、子供の頃の夢だった。ビデオゲームで使っていたスターがいたんだからね。カタルーニャに来たときは21歳で挑戦心に溢れていた。クラブでの初日を未だに覚えているよ。メッシ、バルデス、シャビ、イニエスタ、プジョル、ピケ、ブスケスら僕のアイドルたちとロッカールームを共有し、“クラブ以上の存在”であるクラブで僕がプレーできるときを待っていた。バルセロナはカタルーニャの象徴だ。
光栄なことに、僕の人生で最高のアスリートとプレーすることができた。僕が生きている間に彼のような選手を見ることは絶対にない。レオ・メッシ。僕のピッチ内外での友人だ。君とプレーできたことは名誉だよ。そしてメッシ、スアレスとのトリオで歴史を作り、選手として勝ち取れる全てを制した。忘れられない時間を過ごしたよ。“街以上の街”で過ごし、故郷となった。バルセロナを愛し、カタルーニャを愛している。
でも僕にはアスリートとしてチャレンジが必要なんだ。僕は父とは反対の決断を下すことにした。これは人生で2回目だ。お父さん、僕はあなたを理解し、あなたの意見を尊重している。でも僕は決断したんだ。そして今までのようにサポートして欲しい。
バルセロナとカタルーニャは常に僕の心の中にある。でも僕には新たなチャレンジが必要だ。新たな偉業にトライし、ファンが望むタイトルの獲得に貢献するため、PSG移籍を決断した。彼らは素晴らしいキャリアプランを提示してくれた。このチャレンジに立ち向かう準備はできている。ブラウグラナ(青とえんじ=バルサカラー)のファンと、偉大なアスリートから学んだ全てに対して感謝している。
今が離れるときだと心が言っている。PSGが今後の僕のホームになる。僕のサッカーを信頼してくれる人たちが誇りに思えるようにハードワークをしていくよ。これまで僕を支えてくれたみんなのサポートが頼りだ。ファン、友達、そして僕や家族をささえてくれたプロフェッショナルたちを、今回の騒動で苦しめてしまった。もう心を休めて欲しい。とても難しい決断だったが、この25年間で培った成熟性をもって下したものだ。
バルセロナ、全てをありがとう! PSG、今行くよ! 神様の祝福とご加護を」
https://www.instagram.com/p/BXWBWH0DZoj