大気汚染は妊娠に悪影響を与える

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2017年08月04日 21:02  妊活・卵活ニュース

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大気汚染の影響
ニューヨーク大学医学部は、「Environmental Health Perspectives」にて、大気汚染物質PM2.5が、妊娠初期における早産、低体重児の要因に成り得ると発表した。

妊娠初期・中期の女性が大気汚染にさらされることにより、早産、低体重児のリスクが高まるという。

PM2.5とは
PM2.5は、車の排気ガス、火力発電、工場・産業廃棄物に含まれている。目に見えない微小粒子物質であり、空気とともに鼻や口から吸入される。

これまで、PM2.5は、喘息や心臓疾患の原因になることは判明している。

マウスによる動物モデル実験
研究チームは、妊娠初期・中期・後期のマウスを疑似大気汚染物質さらし、胎児への健康影響を調査した。実験に伴い、直径1万分の1以下である粒子の人工的に生成し、PM2.5を疑似した。

妊娠初期・中期のマウスが0.5日から5.5日間の期間にて大気汚染物質にさらされた場合、早産率は83%であった。また、0.5日から5.5日、6.5日から14.5日、14.5日から16.5日の期間にて大気汚染物質にさらされた場合、マウス1匹につき半数の胎児が低体重児となり、胎児の体重は標準より11.4%減少した。

ヒトの妊娠初期・中期に相当する時期に大気汚染物質PM2.5にさらされたマウスは、妊娠後期にさらされた場合と比べ、早産、低体重児のリスクが増加した。また、母体のホルモン値が異常となり、胎盤重量は軽く、胎児の体長や肛門性器間距離は短くなったことが認められた。

大気汚染の危険性
動物モデル実験の結果を受けて、論文の主著者であるジェイソン・ブルム(Jason Blum)教授は、妊娠初期・中期は大気汚染物質の健康影響を大きく受けると述べている。

妊娠初期・中期における大気汚染物質PM2.5の吸入は、胎児の発達に悪影響を及ぼし、視覚・聴覚・学習障害を引き起こす要因に成り得る。また、PM2.5の吸引により、死産のリスクも高まる。

ブルム教授は、妊娠初期・中期の女性に対して、大気汚染への注意を促している。

(画像はPixabayより)

NYU Langone Health

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  • 禁煙していた妊婦が出産後にタバコを吸ったら赤ちゃんが母乳を飲まなくなったとさ
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