ホーム > mixiニュース > スポーツ > 野球 > グラブ盗まれた? 犯人はキツネ

キツネに2度グラブを盗まれた男 滝川西・佐野左翼手

191

2017年08月12日 15:58  朝日新聞デジタル

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

朝日新聞デジタル

写真返球する滝川西の左翼手佐野大夢=柴田悠貴撮影
返球する滝川西の左翼手佐野大夢=柴田悠貴撮影

(12日、高校野球 仙台育英15―3滝川西)


■滝川西・佐野大夢左翼手


 仙台育英の打球は鋭い。三回、ライナー性の打球を追う時にバランスを崩して、ぴょんと跳ねるように転んでしまった。関西に来てから新調したグラブで捕れなかったな。


 この夏、2度もグラブを替えた。盗まれたから。「犯人」はキツネ。野球部のグラウンドの周りは田んぼなんだけど、夜になると、よく姿を現す。


 1度目は6月下旬。練習後のミーティングに行くとき、一塁側のベンチにグラブを置いておいた。僕のは一番端っこにあって、戻ってくると僕のだけが消えていた。すぐにキツネの仕業だと分かったよ。部員全員で田んぼまで探したけど、見つからなかった。翌日、朝練に来てみると外野付近にボテッと置いてあった。キツネが返してくれたんだと思う。ひもや革がズタズタにかまれていた。


 2度目は7月中旬、北北海道大会の開幕数日前。夜のミーティングの時、今度はベンチの真ん中にグラブを置いた。盗まれないようにね。そしたらなんと、僕のグラブだけがなくなっていた。キツネはそんなに、僕のにおいが好きなのか?


 北北海道大会では極度の打撃不振に陥った。仲間からは「キツネに取り憑(つ)かれているんじゃねえ?」と、からかわれた。でも自分はけっこう真剣に悩んでいたんだ。そしたら、準決勝の当日、小野寺監督がにやりと笑って「神社におはらいに行ってきたぞ」って。みんなどっと沸いた。そして僕はその試合でホームラン。復活した。


 でも本当は憑かれたなんて思っていない。ムードメーカーの僕としては、おいしいネタだし、何より、道具を大切にすることを教えてくれた。最初に盗まれたグラブは今も部室に置いてある。いつも最後に部室を出る僕が「今日もチームに貢献できますように」「甲子園で活躍できますように」と心の中でグラブに語りかけていることは、仲間たちも知らないんだ。


 思い描いた活躍はできなかったけど、両親がつけてくれた名前のように大きな夢だった甲子園に立てた。地元で市の職員になって、「諦めなければ夢はかなうよ」と子どもたちに伝えていくのが、僕の次の夢だ。(平井隆介)


朝日新聞デジタルで読む

あなたにおすすめ

このニュースに関するつぶやき

  • なんか昔、教科書で似た類の話を読んだ気がする。ごんぎつね?あとコロッケに憧れるキツネ親子の話?…ほっこり(北狐狸)するなぁ♪
    • イイネ!0
    • コメント 0件
  • 「ムードメーカーの僕としては、おいしいネタだし、何より、道具を大切にすることを教えてくれた」こんな風に考えられるところが素敵だ。
    • イイネ!155
    • コメント 0件

つぶやき一覧へ(92件)

ニュース設定