妊娠37週未満にて産まれた子供は糖尿病や肥満のリスクが高まる

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2017年08月12日 22:02  妊活・卵活ニュース

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早産と健康リスク
アメリカン・アソシエーツ・ベン・グリオン大学の研究チームは、「American Journal of Obstetrics and Gynecology」にて、早産(在胎週数37週未満)で産まれた場合、長期間に亘り、子供の糖尿病や肥満に関連する疾患のリスクは高まり、短命になる傾向にあると発表した。

在胎週数と健康状態における関連性
これまで、正期産は妊娠37週以上42週未満と定義されていた。今回の研究では、37週以上39週未満の出産を早産に含み、正期産を39週以上42週未満としている。

研究チームは、入院中の子供(18歳以下)を対象に、在胎週数と子供の健康状態における関連性を調査した。調査対象となる子供は、早産児54073人、正期産児171000人であった。

5歳あるいは5歳以上の子供では、正期産児に比べ、早産児は、内分泌系疾患や代謝系疾患における患者数が多いと報告している。また、肥満、1型糖尿病により入院している子供のうち、早産児が占める割合は顕著に高いことが認められた。

遺伝と出生体重による影響
37週未満にて出産する場合、妊娠高血圧や妊娠糖尿病が要因となり、帝王切開にて出産する傾向にあった。

妊娠期の肥満は、母から子へ、子から子へと世代を越えて影響を与えるといわれる。また、帝王切開による出産では、母体の負担などより、胎児の体は小さく、体重は軽く、2500グラム以下にて産まれることが少なくない。

エイアル・シャイアー(Eyal Sheiner)教授は、妊娠期における母体の健康状態と出産体重が、子供の健康状態に影響を与える可能性を示唆している。

(画像はPixabayより)

AMERICAN ASSOCOATES Ben-Gurion University of the Negev

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