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「だらしない」怒られ続けた2年4カ月 応援団長で挽回

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2017年08月13日 18:58  朝日新聞デジタル

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朝日新聞デジタル

写真声を張りあげる下関国際の応援団長の田中達也
声を張りあげる下関国際の応援団長の田中達也

(13日、高校野球 三本松9―4下関国際)


 「だらしない」と言われ、怒られ続けた2年4カ月だった。


 下関国際は第1志望じゃなかった。「どうせオレなんて……」。授業の提出物をサボったり、野球部の遠征のバスで禁止されている居眠りをしたり。「楽な方へばかり流され、責任なんて考えなかった」


 仲間は見捨てなかった。「自分たちの問題は、自分たちでクリアする」のが部のルール。同学年の河原は提出物ができるまで練習に行かずに待ってくれた。走るのが苦手で、冬恒例の制限時間走でタイムオーバーになりそうになると、先にゴールした福永が手を引っ張ってくれた。


 恩返しがしたいと思っていた。2年の冬、部費のたしにと仲間と近くの漁港でアルバイトした。重さ20キロの積み荷を朝9時から夕方まで運び続ける。力仕事なら得意だ。会社の人から「仕事が早いね」と褒められ、気づいた。「自分にできることをやりきることが大事」。それからの練習の準備と片付けは、誰よりも早く取りかかった。山口大会前にメンバーを外れたが、坂原監督から応援団長を任された。


 実は、関西にきてからもバスで居眠りをしてしまった。悪い癖は直っていないけれど、挽回(ばんかい)のすべは心得ている。この日、負けたけどアルプス席で人一倍声を張りあげた。試合後のインタビュールームでは、泣きじゃくる仲間をよそに、一心不乱に道具を片付けた。


 「僕に与えられた仕事なんで」。声を詰まらせながら、でも堂々と言った。責任感を覚えた夏だった。(小俣勇貴)


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