上映から8年『サマーウォーズ』 プログラマ視点でも「OZ空間は画期的」

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2017年08月15日 22:01  KAI-YOU.net

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上映から8年『サマーウォーズ』 プログラマ視点でも「OZ空間は画期的」
細田守さんの監督作品『サマーウォーズ』のTV放送に合わせて、放送と連動する特設サイト「よろしくお願いしまぁぁぁすっ!! ボタン」が、2017年8月15日にオープンした。

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劇中に登場するワールドクロックやOZ空間が、最新技術のWebGLによってスマートフォンサイトで再現されており、ストーリーに合わせて変化するコンテンツを楽しめる。



サイト開設日には、サマーウォーズカフェ「OZ STAND -オズ スタンド-」が展開中の東京スカイツリータウン・ツリービレッジで、トークイベントが開催された。

開発を手がけた面白法人カヤックのテクニカルディレククター・天野清之さんと、スタジオ地図のプロデューサー/代表取締役・齋藤優一郎さんが登壇して、TV放送連動施策を説明した。

ホワイトを基調とした画期的なOZ空間


「サマーウォーズ」 劇場用予告



8月18日(金)の夜9時から、日本テレビ系「金曜ロードSHOW」で放送される『サマーウォーズ』。2009年に劇場公開され、ベルリン国際映画祭に正式出品されるなど、国内外で注目を集めた人気作だ。

細田守監督作品の大ファンだという天野さんは、『サマーウォーズ』のストーリーやドラマ性に加え、OZ空間の描写に言及した。

「プログラミングをしていた僕からすると、OZのシステムってすごいんですよ。OZの守り主であるジョンとヨーコはダブルAIで、メインシステムには干渉されないようになっている。だからこそ、こいこい(花札)のときに、それぞれの判断でレアアイテムを授けたり」



ファンであり、自身の扱う領域でもあるプログラミングやインターネットが舞台の話だけに、天野さんの発言には熱がこもる。

「マルチデバイスの概念も、公開から8年後の今となっては一般的な技術。それを8年前の時点で考えているのがすごい。あと公開当時、仮想空間や電脳世界の表現といえば、『マトリックス』みたいな黒地に緑のフォントのイメージが強かったのに、『サマーウォーズ』では白を基調としていて画期的でした」



齋藤さんによれば、それは細田監督が「多くの人が利用する空間」を意識したからだという。

「仮想世界OZは10億人以上がアカウントを持っているという設定でした。細田監督は、その規模感になるためにはお年寄りや女性、そして子供たちが垣根なく参加できるような世界でないと実現できないと思ったんです。それはサイバー的な世界ではなく、もっとPOPで明るく肯定的な世界であるべきだと。そして白い仮想世界が生み出されたんです」

家族をモチーフにしたきっかけとなった作品




トーク終了後には、細田監督における『サマーウォーズ』という作品の魅力や位置づけについて、齋藤さんに直撃した。

「まず『サマーウォーズ』を8年という長い間、そして今も観続けてくださっているファンの皆さま、本当にありがとうございます。感謝しております。そして、このような企画を考えてくださった天野さん、大変ありがとうございました。『サマーウォーズ』は細田監督が初めてオリジナル脚本に挑戦したもので、それはいまの細田作品にも通じる、家族をモチーフにしながらも人や特に子供たちの成長について描いた作品なんです」

すると天野さんが、「だいぶあとになって知ったんですけど、『劇場版 ソードアート・オンライン -オーディナル・スケール-』の伊藤智彦監督が、『サマーウォーズ』で助監督をやられてたんですよね。そういう意味でも奇跡の作品ですよ!」と続いた。



なおイベントでは、巨大な「よろしくお願いしまぁぁぁすっ!! ボタン」の体験会も実施。主人公・健二、ヒロイン・夏希と同世代の学生を中心に、集まったファンの大きな「よろしくお願いしまぁぁぁすっ!!!!!」という叫び声が会場中に響き渡っていた。

公開・放送が期待される新作アニメ

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  • いつかはOZみたいなネット空間ができるんかなw
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