【結論出します!】右利きと左利き、有利なのはどっち?

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2017年08月18日 13:00  citrus

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右利きと左利き、どっちが有利なのか結論を出します。

 

みなさんの利き手は右ですか? 左ですか? 左利きだった人の多くは、右利きに矯正された人も多いでしょう。

 

『右利きの人は左利きの人より、平均で9年長生きする』

 

という論文が世界的権威のある医学雑誌「ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン」に1991年に掲載されたことがあります(Handedness and life span. N Engl J Med. 1991 Apr 4;324(14):998.)。

 

にわかに信じがたい話なのですが、利き手が違うだけでこんなにも寿命に差が出るものなのでしょうか? この調査の不備を指摘している研究者もいるので、この数字を素直に受け取るわけにはいきませんが、この世の中の多くは、左利きが不便にできているのは事実です。

 

「ハサミが使いにくい」
「横書きをすると手が汚れる」
「ゴルフ練習場にレフティ用の打席が少ない」
「食事中に隣の人とよく手がぶつかる」
「自動改札がやりにくい」

 

などなど、右利きで生活している人たちにはわからない、左利きならではのあるあるネタがあるようです。

 

となると、日常生活ではやはり右利きのほうがいいのでしょうか?

 

 

じつは左利きの人の場合、その多くは「両利き」なのです。幼いころに矯正されたがために、利き手以外の手も自在に動かせる人がほとんどなのです。ここがポイントです。

 

私たち人間は、決められたことが“脳力”にあって体を動かしているんじゃなくて、体に合わせて脳が変化して、とてつもないパワーを生み出すものなのです。右利きの人が両利きになれないのは、「左手を使わないから」という理由だけです。

 

脳神経外科の手術では、右手だけではなく、左手も器用に動かすことを要求されます。そのため、脳神経外科医である私は日常生活において歯磨きを左手でやってみたり、マウスを左手でやってみたりと、なるべく左手を使うようにして生活をしていたこともあります。みなさんも左手で歯を磨いてみてください。最初は意外とぎこちなくてうまくできないと思います。しかし、その生活を続けていると、1ヵ月くらいで磨けるようになります。

 

サッカー選手も、最初から右足でも左足でも精度の高いキックができたわけではありません。たゆまぬトレーニングをしたからこそです。

 

右利きだから、左利きだからということではなく、今からでも遅くはないので、両手を器用に使いこなすことができるようになれば、さらに生活が便利になることでしょう。子どもたちには、無理に矯正するというよりも、両方の手を時と場合により自在に動かせるようにしてあげたほうがいいのかな、と私は思います。

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  • こういう全然結論を出さないふわっとした考え方は好きだなぁ。結論出してないけどー超出してないけどー。
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