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子ども目線を思い出す「リメンバー法」で乗り切る子育て

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2017年08月21日 11:03  MAMApicks

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子育ては十人十色。母親が持つ信条から、日常的な「使える」テクニックまで、取捨選択とその実行は親次第である。

……という前提をキープしながら、ネットや書籍やママ友の話を聞いて、選択肢を増やしている方も多いのではないだろうか。

さて、私もそのうちのひとりとして、いかに自分と子どもが「ラクに楽しく、ストレスをためないで」、ひとつ屋根の下で暮らせるかを模索している。

そんななか、遅まきながら考えたのが、「OK、OK」法なるものだった。

とりあえず「OK、OK」で乗り切る子育て
http://mamapicks.jp/archives/52222951.html

たとえ親の心中穏やかならざる状態でも、子どもの要望にはとりあえず「OK、OK」と応対し、解決策を模索・提示する気持ちにもっていこうとするものである。

■「OK法」の欠点
だが、ここで問題が発生した。

4歳の長男いわく、
「ママ、顔がぜんぜんOKじゃない」。

なるほど、口では「オオケイ、オオケイッ……!」と言っているものの、顔は完全に能面、もしくは怒っており、困ったことに嘘をついていると思われたらしい。

私「なるほど、じゃあどんな顔で言ってほしいの?」
長男「ママが、アイスを食べている時の顔。」

かくなるうえは、左手に常にガリガリ君を携帯して……と思ったが現実的ではない。ではアイスを食べているときの顔、すなわち最大の幸福顔を日常的にキープできるかといえば、不可能だ。

そこで、改めてOK法の欠点を考えるに、親側の気持ちを切り替えさせる負担が大きく、子どもの心情が置いてけぼりになっていることが見えてきた。

で、そのへんを埋めるのが新しく発案したのが、リメンバー法である。


賢明な読者諸姉におかれては、「こいつ、またうさん臭いこと言ってる」と思われるだろうが、むこう数日間は心の安寧が得られるかもしれないので、話を進めたい。

リメンバー法とは、その名のとおり、自分の子ども時代を思い出すことだ。
できるならその時の「気持ち」も一緒に思い出し、目の前で起きている惨事 ――例えばソファの背もたれを分解し、道を作ってその上を跳ね回る―― を「ああ、私も昔、似たようなことをしてたかもな……ふっ」と、いったんしみじみして、親が納得することを大事にするのである。

その後「OK、OK! ママも同じだったさ」と気分を前向きに持って行くのだ。リメンバーからのOK、この併用がおすすめだ。

■子どもにも論理的思考はある
ところで、一番古い記憶とは何歳ごろのものだろうか?
胎児の記憶があるツワモノもいらっしゃるようだが、私の場合は3歳だった。

いとこの家にひとりで預けられて遊んでいると、泣きはらした顔の母が迎えにきたというもので、母が流産した時期と重なる。おそらく「母親が泣いたっぽい」という衝撃で強く記憶されたのだろう。

同じく「ものすごく怒られたけど、納得できなくてモヤモヤした」気持ちで記憶された件がある。母親が留守中に、私はリップクリームを折り紙にすべて塗り、のりと同様、紙が接着できるかを試した、というものだった。

母親の言い分は、「のりじゃないと分かっていて、リップクリームを塗ったのは罪」とのことで反論できなかったのだが、今なら言える。

当時3、4歳の私は、論理的思考のもと、行動したのだ。「スティックのりと同じ形状だから、コレ(リップ)の用途ものりと近いのではないか。さわるとベタベタしてるし」という仮定に基づいて実験、しかし「いまいち付かない。なんかちがった」という結論を得たのだった。

さらに言うと、リップを折り紙に塗りたくっている間は、「これ、バレたら絶対怒られる、でもすごく確かめたい!」という背徳感と好奇心を背負っていたとはっきり記憶している。

■子どものビジョンに寄り添う
リメンバー法が有用なのは、子ども目線になれるからだ。上記のように、「大人からすれば異星人のような行動にも、子どもなりの論理があるのではないか」という発想を促す。

忘れがちだが、私たちにも子ども時代はあり、紆余曲折を経て母となり、社会的な大人となった。大人は「他人さまに迷惑をかけないで生きる」ことや「無駄を省いて効率的に生きる」ことを正しいと思いがちだから、それを子どもに教えてあげようとする。

だが、子どもから見た大人は案外感情的で、時として嘘つきで、滑稽でもあり、大人の常識はとても退屈だ。

彼らは、知らないことだらけの世の中にぽ〜んと出てきて、スポンジが水を吸い込むごとく日々知識を身につけ、謎を生み、経験し、納得している最中だ。そんな好奇心を刺激するこの世界は、なんと面白いことだろう。

子どもが持っている「キラキラ・ビジョン」は、きっと大人は忘れてしまったものだが、私たちだって「元・子ども」である。想像力を起動させて、子どもの心に沿うことはできそうだ。


先日、洗い物が終わって居間を見ると、子どもたちが、イスをひっくり返してその脚にひと箱分のティッシュを刺してるという場面に出くわした。
半分笑いながら、なぜそうなったかを長男に聞いてみると、

「ん〜刺したらどうなるかなと思って」。

わかるよ、その気持ち。
ワクワクが原動力になる宝物の時期なんだよね。
私にも確かにあったよ。

「……でもそのティッシュ、引っこ抜いてジッパーの袋にいれて、イスは元通りにしておいてね、絶対」

と即言ってしまうあたり、私も大人になっちゃったなあ、となんとも言われぬ気持ちになった。

斎藤貴美子
コピーライター。得意分野は美容・ファッション。日本酒にハマり、Instagramの#SAKEISAWESOMEkimikoで日本酒の新しい切り口とコピーを思案中(日本語&つたない英語)。これからの家族旅行は酒蔵見学。二児の母。

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