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愛知からコミケに「チャリで来た」 ママチャリで箱根を越え往復700キロ走破のコスプレイヤーに話を聞いた

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2017年08月23日 16:53  ねとらぼ

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ねとらぼ

写真味わいのある1枚
味わいのある1枚

 コミックマーケット92。8月11日〜13日に開催され、来場者のべ50万人を記録した2017年の夏コミは、今回も大盛況のまま無事に終わり閉幕となりました。


【画像】挑戦当初使おうとしていた錆び錆びママチャリ


 しかし、その裏で1人のコスプレイヤーが、愛知県の名古屋からコミケにママチャリで参加するという、過酷な挑戦をしていたことをご存じでしょうか。その距離、片道350キロ。


 一体なぜママチャリで参加するに至ったのか。その道中では、どのようなことが起こったのか。その軌跡と、挑戦者であるべしさんに伺った話をご紹介します。


●「チャリで遠出したいなぁ」


 べしさんがコミケへ自転車で参戦することを決めたのは、開催からちょうど1週間前の8月4日。以前一度京都まで自転車で行ったことがあり、「もう少し遠出したいなぁ」という思いから「ママチャリ参戦」を決めたそうです。


 距離と移動方法的に“遠出”を超えてもはや“旅”とか“修行”の域ですが、始まりはそんな軽いものからでした。この時点で、本人からは「しぬかもしれない」という悟ったようなツイートも。なお、出発前は、50時間での到着を目標としています。


●出発


 そして迎えた、出発当日である8月8日の朝。普段使っている自転車が錆び錆びだったため母からストップが入り、急きょ母のママチャリにチェンジすることになりました。いや旅自体は止めんのかーい。


 ちなみに、出発時の所持品は以下のものだけ。


・財布


・ケータイ


・500ミリリットルのお茶2本


・パンク修理キット


・着替え


 さらに、靴はビーチサンダルです。これにはさすがにフォロワーからも「ばっかじゃねえの!?」「まじでいってんのww」といったリプライが寄せられ、本人も「ちょっと長距離にはミスったな」とツイート。ちょっとどころの騒ぎではありません。


●東京ははるか遠く


 出発から4時間。道を間違える、通行止めに引っ掛かるなどのトラブルに見舞われ、思うように進めないまま時間が過ぎていきます。


 また、出発直後から「母のママチャリが乗りにくい」という発言が定期的に出てきますが、その原因はタイヤの空気が抜けていたためであったという事実が判明するのは、少し先の話。


●その出会いはさわやかに


 出発から11時間経過した、21時前。ついに静岡県に到達します。が、ここで翌9日は関東一帯で35度を超える真夏日になるという天気予報を目の当たりにしてしまいます。


 予定より進めなかったうえ、翌日はかなり気温が上がる予報という厳しいスタートとなってしまった初日。しかし、ここで運命の出会いが発生。「げんこつハンバーグの炭焼きレストランさわやか(以下「さわやか」)」です。


●「げんこつハンバーグの炭焼きレストランさわやか」とは!


静岡県浜松市中区に本社を置き、静岡県内のみにチェーン店を置くハンバーグレストランである。看板メニューの「げんこつハンバーグ」は牛肉100パーセントであり、目の前で店員さんが“げんこつ型”のハンバーグを「ジュー」と熱い鉄板に押し付けて焼き上げてくれる。このハンバーグを食べるために県外から県外から足を運ぶ人も多い、静岡の名物グルメなのだ!


 直前に回転ずしを食べていたべしさんですが、「さわやか」を発見するや即入店。げんこつハンバーグを平らげました。この後も「さわやか」を発見するや入店し、毎回げんこつハンバーグを食したもよう。なお、全部で5回店舗を発見し、内2回は開店前で食べられたなかったとのこと。


 「さわやか」の魅力を聞いてみたところ、「食べる前に切ってジューってやってくれる所ですかねぇ……」と語ってくれました。


●天下の険をママチャリで超える


 2日目を迎えるに当たり、どのルートで進むか迷いが生じます。神奈川県を通過する際に箱根を超えるかどうかを決めかね「箱根がどれ位やばいか教えてくれ」とフォロワーから意見を募ったところ、「ロードでも正直きつい」「標高900m以上あります」「あれ登れたら鈴鹿とかちょろいっすよ」といった声が集まりました。


 これらの意見を元に考慮した結果、箱根超えが決定。何でやねん。


 そして夜が明けた2日目。予報通りの炎天下の中、ママチャリで進みますが、またも道を間違えなかなか先に進めません。その間に、「さわやか」は2回発見し、1回は入店しげんこつハンバーグを平らげました。この日は200キロ地点付近で宿に着き、日焼けの痛さにキレながら終了。体重は2日目にして1.3キロ減りました。


 3日目。箱根に備え自転車屋で空気を入れてもらうと乗り心地が一気に復活。万全の状態になります。そしていよいよ箱根へ。


 さすがに箱根超えは大変だったようで、しばらくツイート数が減少。およそ4時間かけて登りきります。なお、途中でFGOのガチャを引いたところ高レアをゲット。「箱根の山をチャリで登るとガチャの高レア引くからオススメ」とのこと。エクストリームガチャですね。


 また、箱根を越えたところで、思わぬうれしい出来事が。挑戦を知ったTwitterユーザーが待ち伏せており、飲み物や食べ物を差し入れてくれたのです。すっごーい!


●パトカーァァッ!


 その後も自転車で進み続けていると、この挑戦最大の大ハプニングが発生。警察に呼び止められ職質を受けることになったのですが、その途中で後ろからやってきた大型トラックがパトカーとぶつかりドアを破壊してしまいました。引きが強過ぎる。


 この時の様子を聞いてみたところ、「パトカーが大きく破損してたのもあってパパッと無線で自転車の防犯確認だけして解放されました」とのこと。まあ、もう職質どころじゃありませんよね……。


●コミケ開催、そして到着へ


 そしてC92開催初日である、4日目の朝を迎えます。1日目から参加したかったため、おこ気味での進行となりました。


 途中で道を間違え江ノ島方面へ向かってしまったり、ゲーセンに寄って音ゲーをやったりしながら進んでいると、またも差し入れが。今回は、アミノバイタル2つです。その後もさまざまな差し入れをもらい、だんだんと荷物の重量が上がっていきます。行き帰り含め最終的にどの程度差し入れをもらったのか聞いてみたところ、「ウィダー6〜7本、ドリンク10本、菓子パン1つくらいだと思います」とのことでした。


 そして、いよいよラストスパート。横浜駅を超え、多摩川を横目に進み、15時前にとうとう東京へ到着。やったー!


 なお、コミケ会場へは自転車で入れないため、一度友人宅に自転車を止め、会場へは電車で向かったとのこと。アップロードされた東京ビッグサイトの写真には、例のフォントで「チャリで来た」と書かれていました。


 道中でもかなりの支援物資があったことから、会場でもさまざまな反応があったはず、現地での様子はどうだったのかという質問には、「コミケ会場ではツイートを見てくれていた方からお声を掛けていただくことが多数ありました。サークルに顔出す度に拍手とか頂いたりしてました」という回答。いやぁ、本当にすごい。


●天下の険はママチャリで2度超えられる


 そして、コミケ終了。Twitterも何もフォローしてない前の会社の上司にママチャリで東京来たことがバレているという想定外の事態に見舞われながらも、第2ラウンドが始まります。そう、このママチャリコミケは、まだ折り返し地点。ここからチャリ帰宅が始まります。


 帰り道にも箱根超えを選択し、2度目の戦いへ。13時30分〜16時まで、およそ2時間30分かけて帰りも無事に箱根を登りきりました。すごい根性です。帰りの1日目は、箱根を越えて進んだところで終了。


 2日目は、夜中の2時から進行を開始。早朝の6時には静岡駅を越え、さわやかを超え、すさまじいハイペースで進んで行き、フォロワーから「ランナーズハイになっているのでは」と心配する声も。確かに、ママチャリとは思えぬハイペースです。


 そして17時には、愛知県入りを達成。は、速い……! さすがに家までは到達できず、3日目に持ち越し。


●完結!


 迎えた帰りの3日目は、朝の7時前から進行を開始、そのまま一気に進み、10時には家に到着! お疲れさまでしたぁぁ! 行きは77時間。帰りは50時間での到着でフィニッシュ。


 まさに「すごい」の一言としか言いようのない“チャリコミケ”。その他にも気になったことを聞いてみました。


―― 今回一番大変だったのはどのエリアでしたか


べしさん: 一番大変だったのは箱根と言いたいところなんですが、静岡半ば辺り、島田とか掛川辺りですね。迷子になった上にルート修正するために無駄に山を登って炎天下の下走るのは大変でした


―― 友人宅到着後と帰宅後、それぞれ筋肉痛にはなりましたか


べしさん: 東京に着いた瞬間はかなり筋肉痛になっていました。ただ、帰りについては漕ぎ慣れたためか分かりませんが、筋肉痛はほぼ無かったですね。


―― 水分は往復で合計何リットルぐらい摂りましたか


べしさん: 行きは時間も掛かって自転車もあまり漕ぎ慣れていなかったのもあり、1日4リットル×4くらいで、15〜16リットルくらいは飲んだと思います。帰りはあまり時間を掛けて無かったのと比較的涼しかったのもあり、3リットルくらいで済んで、合計20リットルくらいは飲んでたんじゃないかなぁという感じです。


―― 出発前と後でフォロワー数は何人から何人になりましたか


べしさん: 出発前2100人くらい→1万2000超ですね。東京に入る前日に1日で6000人くらい増えました。


―― 出発前後で家族から何か言われましたか


べしさん: 「ばかじゃないの?」とか「肌黒っ!」って言われたくらいですね。両親がネットを使えないので、騒ぎになってることは知らないみたいです。


―― 次回以降同じような挑戦をする人がいたとしたらどのようなアドバイスを送りますか


べしさん: 時間は掛かっても誰でも挑戦し達成できるようなことだと思うので、ぜひぜひ頑張ってほしいです。


 コミケの裏で行われていた、すごい挑戦の一部始終でした。もし次回のコミケで挑戦したいという方がいたら、服装や靴の選択にご注意ください。また、箱根の山道も危険なので、交通安全にも十分ご注意を。


画像提供:べしさん


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  • 名古屋の人なの?一宮の人かと思ってた
    • イイネ!1
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  • あんた筋金入りのバカだよ(褒め言葉)
    • イイネ!349
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