壇蜜にしかできないワザ…!宮城PR動画、削除でも大成功の理由

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2017年08月25日 01:00  citrus

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出典:壇蜜主演 【涼・宮城の夏】仙台・宮城観光PR動画より

『河北新報ONLINE news』によると、秋田県出身のタレント・壇蜜(36)が出演する仙台・宮城観光キャンペーン推進協議会のPR動画を、制作を担当した宮城県が近く投稿サイトから削除する方針を固めたことが8月20日にわかった……らしい。

 

問題の動画(2分37秒)は、壇蜜が伊達家家臣の子孫「お蜜」に扮し、県の観光PRキャラクター「むすび丸」と仙台の街並みや松島などの名所を旅するストーリーで、7月5日からYouTubeに公開された。

 

ところが! 壇蜜が妖艶な立ち振る舞いで「ぷっくりふくらんだず・ん・だ」「肉汁トロットロ、牛のし・た」と、ずんだ餅や牛タンを意味深に紹介したり、(「涼=りょう・宮城=ぐうじょう→竜宮城=り“ゅ”うぐうじょう」という強引な設定から)亀の頭をなでたり(なでると亀の顔がデカくなる)、亀の上に乗って「気持ちいいですか?」「あっという間にイケちゃう…」と囁いたりするシーンが話題を呼び、再生回数300万回を突破した……はよいものの、案の定「性的な表現が不快」と、宮城県議会の野党4党やら女性団体やらの逆鱗に触れ(奥山恵美子仙台市長も「品位を欠くと言われてもやむを得ない」と言及)、“苦渋の決断”をくだした……という流れであるようだ。

 

(動画の最後には伊達政宗役で登場した)推進協議会会長の村井嘉浩宮城県知事は、8月の定例記者会見で「一般世論は8割ぐらいが評価している」(※批判の電話は約40件。Yahoo!ニュースが行ったネット上での意識調査では、79.4%が「配信を中止する必要はない」と答えている)「可もなく不可もない作品は関心を呼ばない。アクセス数も伸び、狙いは成功している」……などと強気の姿勢を見せてはいたが、まあ賛否の比率がどうであれ、こりゃあ100%炎上するでしょうな。先日、やはり「性的な表現」を指摘され、炎上したばかりの「サントリーの新発売ビール『頂』のコックゥ〜ん事件」より露骨な確信犯的炎上商法である。責任者みずからが「可もなく不可もない作品は関心を呼ばない」なんて開き直っちゃっているわけだし……(笑)。

 

ただ、今回の「仙台・宮城観光キャンペーンPR動画」の炎上に関しては、「サントリー『頂』CM動画」のソレとは似て非なるものではないか……と、私は考える。なぜなら、後者の炎上が結果として「成功かどうかは微妙?」だったのに対し、前者は紛れもなく「大成功」だったからだ。

 

「大成功」の鍵は「壇蜜の起用」にある。サントリー『頂』が起用した中途半端な知名度しかないグラビアアイドルだと、どうしても「クライアントに無理矢理集められ、ヤラされちゃいました」的なセクハラ感がただよってしまうが、あの壇蜜なら「勝手にダンミツさんが突っ走っちゃって、いつの間にかエロくなっちゃいました」みたいな空気を演出できる。

 

もちろん、広告の仕事でタレントが独走するケースなんて実際はあり得ないことくらいは素人にだってわかる“常識”だが、瞬発的なイメージでは「ダンミツだからしょうがないよね…」と、コンプライアンス面での“諸悪の根元”を壇蜜に見事丸投げしているのである。

 

また、もちろん「広告の仕事でタレントが独走するケースなんて実際はあり得ないことくらいは素人にだってわかる」のは、壇蜜側にも好材料として働いており、「私は宮城県サンの指示どおりやっただけ」と、セクハラ(広告)被害者として、世間の同情を買うことすらできてしまう。「結局は誰が一番悪いのか?」をあやふやにする(=なすりつけ合う)、なかなかに狡猾な戦略ではないか。

 

いずれにせよ、お色気を前面に押し出しつつ、広告レベルに堪えうるだけのメジャー感も併せ持つ唯一無二な女性タレント・壇蜜だからこそ、いや、壇蜜にしか成せない所業であることだけは間違いない。脱帽!

このニュースに関するつぶやき

  • 何をやるかではない、誰がやるかというのもあるでしょうが、サントリーのはしっとり上品さに欠けてたのでどっちにしろダメだったと思います。サントリーさん好きだったのにちょっと買う回数減りました。
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