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iPhone登場から10年、身の回りで起きた10の変化

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2017年09月14日 15:12  THE PAGE

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THE PAGE

写真米アップル新製品発表会で披露された「iPhoneX」(ロイター/アフロ)
米アップル新製品発表会で披露された「iPhoneX」(ロイター/アフロ)

「今日、Appleは電話を再発明する」 ── 。2007年に開催された発表会で生まれた故スティーブ・ジョブズの名言と共に世の中に送り出されたiPhone。今年、この歴史的な日からちょうど10年という節目を迎え、Appleは“10周年記年モデル”として最新技術を満載した「iPhone X」を発表しました。誕生から10年が経ち、iPhoneをはじめとするスマートフォンは日常生活に欠かせない存在になりましたが、私たちの暮らす社会や生活をどのように変革したのでしょうか。10周年にちなんで、筆者の独断と偏見で“10の変化”を挙げてみたいと思います。


道や交通手段に絶対に迷わなくなった

 iPhoneの登場によって、私たちの日常生活は「アプリ」なしでは成り立たなくなりました。特に、位置情報を活用した地図アプリ、ナビアプリは、紙の地図帳を持っていなくても、現在地がよくわからなくても、行き先さえ入力すれば「ここを右へ」「次を左へ」と私たちを目的地に導いてくれます。電車でどんなに遠くに行く場合でも、目的地を入力すればどのホームからどの電車に乗ればいいのかをナビゲートしてくれます。大きくて細かい電車時刻表を見たり、窓口で駅員さんに聞いたりする機会は激減しました。様々な機能やサービスを日常生活で活用できるようになったことで、日常の利便性は飛躍的に向上したと言えるでしょう。


ニュースやコンテンツにお金を払わなくなった

 NTTドコモのiモードに代表されるフィーチャーフォン(いわゆるガラケー)の時代、ニュースや情報、壁紙や着信メロディ、デコメールなどのコンテンツは通信キャリアの「公式メニュー」を通じて提供され、月額課金で提供されていたのを覚えていますか? iPhoneの登場と普及拡大は、私たちのデジタル体験に、基本無料で情報やサービスを利用できる“フリーミアム”という文化をもたらしました。

 ニュースや情報コンテンツはいつでも無料で視聴することができ、壁紙アプリや絵文字アプリの多くも無料で手に入るようになりました。興味があることはGoogleアプリに聞けばなんでも無料で教えてくれる、便利な世の中になりました。


欲しいものがすぐに買えるようになった(けど無駄遣いも増えた)

 iPhoneの登場は、私たちのお買い物のスタイルも大きく変えました。もちろん、今晩の夕食の材料や消耗品はスーパーで購入していますが、ネット通販サイトのアプリが便利に使えるようになったことで、多くのモノをネット通販で購入する機会が増えています。

 いつでもアプリを起動して商品を探し、購入ボタンを押せば通販サイトに登録されているクレジットカードで決済が行われて、早ければ翌日には商品が届く。お店に行かなくても、欲しいものが何でも手に入る時代が到来しました。テレビを見ていて、電車に乗っていて“あ、これ欲しいな”と思ったらその場でカートに入れるのです。そのため、よく考えないで衝動買いしてしまうケースも増えてしまったかもしれません。


電車の中がゲームセンターになった

 iPhoneが登場する以前、私たちはこんなにもゲームを楽しんでいたでしょうか。スマートフォンの普及は同時にスマホゲームという巨大市場を生み出し、誰もが気軽にゲームを楽しめる時代がやってきました。

 “ゲームは子どもがやるもの”という考えはもう過去のもの。電車に乗れば、教科書を読みながらテスト勉強をしている高校生の隣で、スーツを着たサラリーマンやご年配の方がスマホの画面をジッと見ながらゲームを楽しんでいます。

 近年のiPhoneの発表会を見ていても、性能のデモンストレーションに登場するのはゲーム会社ばかりです。最近のスマートフォンの進化はゲーム体験の進化と同義と言っても良いのではないでしょうか。


仕事を常に持ち歩けるようになった

 しかし、スーツを着たサラリーマンはゲームばかりをしているわけではありません。iPhoneの登場はクラウドコンピューティングを劇的に進化させ、スマートフォンを通じて会社に保存されている仕事の情報や業務用のメールにいつでもアクセスできる環境を作り出しました。

 外出先やお休みの日、旅行先でもし仕事のトラブルに遭遇した場合でも、仕事をしなきゃ!と急いでオフィスに戻る必要はなく、その場でスマートフォンを使って必要な対応ができるようになったのです。

 ただ、仕事の効率が劇的に向上した一方で、仕事から逃れられない日常を生み出したとも言えるかもしれません。「おはよう」から「おやすみ」まで、仕事モードから解放されない方も多いのではないでしょうか。


たくさんの「顔」を持つようになった

 Facebook、Twitter、Instagram、LINE、カカオトーク、mixi……。これらすべてのSNSでアカウントを持っているという方もいるのではないでしょうか。iPhoneの登場はSNSの爆発的な普及拡大の引き金になり、誰もが使うSNSに合わせて“ソーシャルグラフ(ネット上の人間関係)”や自分自身のキャラクターを使い分けるようになりました。

 SNSは自分のリアルな日常生活をネット上に投影する手段として活用され、自分自身という存在をソーシャルグラフの中でどのように演出するかという“プロデュース視点”を誰もが持つように。そして最近では、いわゆる“インスタ映え”する写真を友人同士の間で競い合うことがSNSにおけるコミュニケーションの大きなポイントになってきています。


プライベートでメールを使わなくなった

 iPhoneの登場をきっかけにしたSNSの普及は、ガラケー時代のコミュニケーション手段として欠かせないものだった“キャリアメール”を不要なものにしました。SNSは友人や知人との繋がりを作る手段としてだけでなく、大切な家族や親戚、恋人とのコミュニケーションにとっても欠かせない手段となり、キャリアメールで行っていた連絡はLINEやiMessageですることに。

 家族でLINEグループを作って、外出先から“遠隔家族会議”をするというシーンも、当たり前の光景になりました。キャリアメールを使うことがなくなったことで、ユーザーは通信キャリアとの契約にこだわる必要がなくなり、いわゆる“格安SIM”が台頭するきっかけを生み出しています。


誰もが“報道カメラマン”になる時代になった

 iPhoneの登場は、携帯電話用カメラの劇的な進化をもたらしました。わざわざコンパクトカメラを持ち歩かなくても、高性能なスマートフォンのカメラは高精細な写真や4K解像度の高画質な動画をいつでも、どこでも撮影できるようになりました。

 これにより、日常生活の中で事件や事故、災害などに遭遇した際には、その場にいる全員がスマートフォンで目の前の模様を撮影する“報道カメラマン”に。個人が撮影した事件や事故の模様がSNSやYouTubeを通じて“ニュース”になり、マスメディアも重要な情報ソースとして活用する時代が生まれました。

 特に、自然災害発生の瞬間などを収めた写真や動画は、今後の防災対策などを研究する上での大きな資産となっていくはずです。


財布の次に失くせないものになった

 小銭しか持ち歩かない方にとっては、“命の次に失くせないものになった”とも言えるかもしれません。iPhoneの登場によって、私たちは写真や動画、メールや連絡先といったプライバシーだけでなく、様々なサービスを利用するためのIDやパスワード、クレジットカードの情報、交通系ICカードの情報など、日常生活に必要なあらゆる情報を保存するようになりました。

 スマートフォンを紛失するということは、こうしたあらゆる情報を紛失することと同義となり、たとえバックアップを取ってあったとしても、失くしたことによる精神的なショックは計り知れないものになりました。サービスや機能の進化を経て、スマートフォンは“自分のすべて”になったのです。


それでも、iPhoneは何も滅ぼさなかった

 ここまで紹介したように、iPhoneの登場は私たちの日常生活の多くを根本から変えてしまった“破壊的イノベーション”だと言うことができます。しかし視点を変えてみると、iPhoneはこれまで存在していたものを駆逐する存在だったと言うこともできません。iPhoneにとって変わられることになったガラケーは未だに根強い人気を持ち、iTunesで音楽が気軽に買えるようになってもCDは死なず、アナログレコードの人気は再燃しています。

 またKindleなどの電子書籍が台頭しても紙の書籍はなくならず、ベストセラーは今でも書店で飛ぶように売れています。そしてゲームやデジタルコンテンツに触れる機会が増えてもラジオやテレビは衰退せず、テレビで起きる話題の多くはSNSでシェアされ、ラジオはネット同時放送「Radiko」によって華麗なる復活を遂げました。むしろ、iPhoneをはじめとするスマートフォンがあらゆるモノやコトを実現できる存在になったからこそ、それまであった様々なモノの価値を再定義することに繋がったのではないでしょうか。


                  ◇ ◇ ◇

 iPhoneの登場から10年が経ち、スマートフォンは“新しいもの”から“当たり前のもの”になり、リアルな日常を生きる上で欠かせない存在になりました。日本上陸モデルiPhone 3Gの登場当時はギークな大人だけが持っていたスマートフォンが、今や小学生でも持つようなアイテムになりました。

 その過程においては、大規模な情報漏えい、架空請求やネット詐欺、SNSを通じたリベンジポルノや犯罪予告、ネットいじめによる自殺や援助交際など未成年が巻き込まれる事件、様々な社会問題に直面してきたことも触れないわけにはいきません。

 スマートフォンを作る技術はもちろん、人工知能、ビッグデータ、IoT(Internet of Things)など様々な技術が成熟したことで、今後はスマートフォンを取り巻く様々なサービスや関連製品を通じて、私たちのリアルな日常生活がさらに大きく変わっていくことが予想されます。そこで生まれる様々な社会課題を解決しながら、健全な社会の発展を実現させることが、“次の10年”の大きなテーマになるのではないでしょうか。

(執筆:井口裕右/オフィスライトフォーワン)


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  • ��
    • イイネ!4
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  • mixiがあればニュースはいつでも無料で見れますよ?。 (´∇`)
    • イイネ!26
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