胎児の心臓形成異常により流産が引き起こる

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2017年10月05日 05:02  妊活・卵活ニュース

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胎児の心臓形成と流産
リーズ大学とダラム大学の共同研究チームは、「Scientific Reports」にて、胎児の心臓形成異常・不全が流産を引き起こす要因になると発表した。また、胎児の心臓形成が要因となる場合、妊娠124日目が流産の分け目になることが判明した。

心臓形成の推定メカニズムを確認
共同研究チームは、妊娠13週から20週に掛けて、胎児の心臓形成・発達過程をMRI、3Dソフトウェアを用いて観察したところ、心臓形成の推定メカニズムを確認できた。

リーズ大学のエレフテリア・ペルヴォララキ(Eleftheria Pervolaraki)教授は、推定メカニズムより、妊娠124日目(妊娠16〜17週目)は胎児の心臓形成・発達において最も重要な時期であると考えている。妊娠124日目は、心臓形成4日目にあたる。

胎児の心臓は、発生から形成4日目(妊娠124日目)までの4日間にて、タンパク質量(コネキシン40、コネキシン43)の増加、心臓筋肉組織の急速な組織化が認められた。タンパク質(コネキシン40、コネキシン43)の発現により、胎児の心臓は、細胞間の情報伝達が可能になるという。

また、4日間では、基本的構造(右心房、右心室、左心房、左心室)において心臓線維が螺旋形状に形成された。

妊娠124日目が流産の分け目
共同研究チームは、胎児の心臓形成異常・不全により流産が引き起こり、流産10件のうち1件は胎児の心臓形成異常・不全が起因であると考えている。

ペルヴォララキ教授は、形成4日目の段階にて心臓形成に異常が認められた場合、胎児は子宮外にて生活できず、流産が引き起こると結論付けている。

今後、妊娠期における超音波検査やスクリーニング検査などにて、今回の研究結果が活かされることが期待される。

(画像はプレスリリースより)

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